2024.2.19

来阪修学旅行需要の獲得(リピーター化)へむけた諸活動-「大阪B&Sプログラム」事業を通じて-最終報告(3年次ゼミ生)

産学連携先:株式会社JTB大阪教育事業部
 2023年12月15日(金)、JTB本社ビル(大阪・堺筋本町)に於いて、2023年度「大阪B&Sプログラム」事業報告会を開催、加藤恵一氏(株式会社JTB大阪教育事業部 国際交流センター長、連携先)にご臨席いただきました。
 「大阪B&Sプログラム」(2020年発足)後の2年間は、コロナ感染拡大防止の観点から修学旅行が延期・中止となり困難な状況が続きました。2023年度初頭以降、来阪する修学旅行数は増加に転じ復調の兆しが鮮明となり、本事業も賑わいが増してきました。
 3年次ゼミ生は、この1年を振り返り、その取り組み成果(2件)を連携先:株式会社JTB大阪教育事業部に報告しました。

Aチーム:「大阪B&S」改善提案~目一杯楽しむ修学旅行に~
市川 優也、潮 春香、奥村 南海、田中 李歩、高梨 優七

学生活動報告(Aチーム):田中 李歩

 私たち福本ゼミ3回生は、JTB本社に於いて、「2023大阪B&Sプログラム」の事業報告を行いました。連携先の加藤 恵一様(株式会社JTB大阪教育事業部 国際交流センター長)より講評や意見を伺うことができ、学びの多い有意義な時間となりました。
 私たちのチームは、実際に帯同者として参加した際に感じた課題を解決する改善案を提案しました。大阪の修学旅行をどのように感じたのか、来阪した修学旅行生に聞き取り調査を行い、実際に頂いた意見を踏まえた改善策を検討することを提案させていただきました。大阪のまちを観光する際、行く場所に困り時間を無駄にしてしまうという課題を解決するために、過去評判が良かった場所を共有できるマップの作成を提案しました。具体的なイメージをしていただきやすくするために、実例として私たちが共有可能なマップを作成しました。又意図することがしっかり伝わるように、資料作成にはこだわり見直しを重ね発表会に臨みました。
 「現場に出ないとわからない意見を聞けて良かった」「改めて改善しないといけない点を発見することができた」他、加藤様から良い講評をいただき、リアルな声をお届けすることができたと考えています。このような貴重な機会を与えてくださったJTB加藤様・福本先生、有難うございました。

Bチーム:大阪B&Sへの提案
竹原 愛実、宮本 光梨、長谷川 楓里菜、寺川 空汰、赤路 誠之輔

学生活動報告(Bチーム):竹原 愛美

 私たち福本ゼミは、JTBの大阪本社に赴き、「大阪B&S事業」について事業報告を行わせていただきました。JTB加藤様の貴重な意見や講評をいただき、とてもいい経験ができました。
 私たちのチームは、大阪B&Sに参加された修学旅行生の感想を取り入れ、帯同した際に感じた課題点の改善策を考え出し提案をさせていただきました。JTB加藤様からの講評では、「学生目線の意見を聞くことができ、改善する点を改めて発見することができてよかった」という感想をいただき、良い評価をいただけたと感じています。その他にも、より良い発表にむけての改善点をご指摘いただきました。次回以降に活かしていきたいと思います。
 今回の事業報告会では、大変貴重な経験をさせていただきました。JTB加藤様・福本先生、本当に有難うございました。

連携先コメント

株式会社JTB大阪教育事業部
国際交流センター長 加藤 恵一 様

【Aチーム】
 生徒たちが事前に詳細の調査をしていない、対面後に行き先を考えることもコミュニケーションのきっかけであるという見解はもっていましたが、今回の課題提起および解決案より、修学旅行の貴重な時間の重要性および、ナビゲーター側も目一杯案内してあげたい。という想いを持ってくれている中、双方にとって改善すべき課題であると、今一度考えさせられました。また解決案としての、「生徒のアンケート情報を早めに集約して、ナビゲーターに出来る限りの準備をしてもらうこと」また「実施後のナビゲーターからのアンケートによる更なる課題の集約から改善に繋げていく」、提起は出来るだけ負担のない(簡単に出来る)様に考えた取り組みやすい提案であったと感じ、みなさんの熱いホスピタリティを感じました。

【Bチーム】
 ナビゲーターとして参加する大阪B&Sより、何を感じ、何を得られるのか。という目線から、コミュニケーション力の向上や新しい出会い、大阪の再発見など、我々運営側としても、大学生のみなさんに様々なことを感じ、これから社会に羽ばたく学生のみなさんにとって、プラスに感じてくれていることを改めて認識しました。大阪B&Sにまっすぐ向き合ってくれた皆さんだからこそ、ナビゲーター実経験で感じた「生徒との時間の大切さ」また「生徒⇔ナビゲーターの距離間を埋める方法」の改善提起は、響くものがありました。

【A・Bチーム】
 両チームともに、大阪B&Sに参加する双方が、どうしたらより満足できるか?という視点にたち、考えて頂いた内容は、取り組みやすい具体的な解決案まで結びつけた良い発表であったと思います。これから社会に出ると、この様に課題を見つけ、どうしたら解決できるかを周りの人と考え、意見を出し、実行していくということが、毎日の様に続きます。大阪B&Sを通じ、様々なことを感じ、考えて頂いたことが、今後のみなさんのキャリアビジョン形成に一役を担っていただけていたら幸いです。
 ナビゲーターのご協力をはじめ、貴重な提案をいただき誠にありがとうございました。

教員コメント

国際観光学部
福本 賢太 教授

 「大阪B&Sプログラム」事業は、来阪する修学旅行生(中学生・高校生)を対象に、大学生が「大阪」の魅力を修学旅行生に伝えるJTB様が主催する交流型の修学旅行です。
 本キャリアゼミは、①「大阪」の魅力向上へ貢献すること、②学生に課題発見力・課題解決力・プレゼンテーション力・コミュニケーション力を身につけさせることを目指しています。
 本事業の最大の魅力は、大学生が大阪の魅力を修学旅行生(中学生・高校生)へ実際に案内することを通じて、人と人との交流の場が提供されることにあります。若者同士のコミュニケーションの場から生み出される新たな価値観が、「大阪」のまちを愛する若年者層の裾野を広げ、地域愛醸成・再訪意欲に繋がると考えています。次年度(2024年)は、より多くの来阪修学旅行生をお迎えし、「大阪」のまちを愛する若年者層を更に増やしていきたいと考えています。
 最後になりましたが、本キャリアゼミへ御支援・御協力をいただいている株式会社JTB大阪教育事業部様に厚く御礼を申し上げます。

参加学生一覧

3年次ゼミ生(13名)

高梨 優七、赤路 誠之輔、蘆田 良介、渥美 颯也、市川 優也、井上 優輝、潮 春香、奥村 南海、竹原 愛実、田中 李歩、寺川 空汰、長谷川 楓里菜、宮本 光梨