学長・学部長・研究科長から2020年度新入生の皆さんへメッセージ

2020年度新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
周知のとおり、新型コロナウイルスの感染拡大状況に鑑み、令和2年4月1日の入学式を開催中止といたしました。
本来でしたら、みなさんを教職員一同、キャンパスで歓迎させていただく予定でしたが、ホームページにて学長、学部長、研究科長から入学生のみなさんへメッセージを掲載することにしました。
このような形でのお祝いの言葉をお伝えすることは、大変心苦しくはありますが、ぜひご一読いただけましたら幸いです。

学長メッセージ

阪南大学長 田上博司

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 現在、新型コロナウィルスの猛威が世界中を震撼させています。本学でも入学式という皆さんの人生の節目にあたる式典を中止せざるを得なくなったことは、誠に残念でなりません。
 しかし式典の有無にかかわらず、我々教職員一同は皆さんの入学を心から歓迎いたします。コロナウィルス収束までは何かと不自由な思いをされることも多いかと思いますが、みんなで協力してこの未曽有の災難を乗り越えていきたいと思います。

 さて、阪南大学は開学以来、国際感覚に富んだ教養豊かなビジネスパーソンの育成をミッションとして、今日まで半世紀余りを歩んで参りました。現在では、関西の私立大学で五指に入る高い就職率を誇り、のべ二万人を超える志願者を集める大学に成長しています。
 これを支えてきたのが本学の「実学教育」です。阪南大学の実学教育には、各学部の社会に密着した高度な専門教育、本学独自のキャリア教育、世界的視野を養うグローバル教育という三本の柱があります。加えて、昨年度から実社会での人物評価に直結する「教養」を深めるべく、後期教養教育を導入しました。これは実社会が身近になる大学生活後期、ある程度専門教育を受けた段階で教養が学べる仕組みです。そしてさらに本年度から、この先の社会を大きく変える可能性のある、AI・データサイエンス教育を導入します。
 我々の実学教育は社会とともに常に進化し続けます。これが阪南大学の次世代型実学教育であり、多くの大学が標榜する実学教育とは一線を画するものであると自負しています。
 皆さんには、世の中の動きを常に観察し、それを分析して進むべき方向を見定める能力をつけてほしいと思います。その力を阪南大学の次世代型実学教育で磨いていただきたいのです。

 最後に、皆さんが阪南大学生としての自覚と誇りを持って充実した学生生活を送り、社会人として大きく成長できますことを祈念して、私のお祝いの言葉といたします。

令和2年4月1日
阪南大学長 田上博司

流通学部長メッセージ

流通学部長 新谷雅美

ご入学おめでとうございます。
入学式が中止となり、授業開始も予定より遅れることとなりました。流通学部では新入生歓迎会として、新入生同士が仲良くなれるようなスポーツ企画を4月中に実施する予定としていましたが、それも延期となりました。まだ決まっていませんが、5月の早い時期にスポーツ企画を開催できればと考えています。
大学入学という新しい環境に不安もあるでしょうが、流通学部では円滑に学生生活を始められるようプレゼミという少人数の演習形式の授業を用意しています。このプレゼミにはSAという制度があります。先輩学生が各クラスに配属され、わからないことを気軽に聞くことができたり、学生生活での不安なことを相談することができたり、皆さんのサポートとなりますので安心してください。
最後に皆さんにお願いしたいことがあります。学生時代にしておけばよかったと社会人になってから後悔したことには、部活動・サークル活動、大学や資格の勉強などがあるそうです。入学式という学生時代の思い出がひとつなくなったわけですが、それを取り返すため、大学では部活動や勉強など、少し大変だけど思い出に残ることをたくさん経験してください。大学の授業や行事にも積極的に参加してください。より充実した学生生活を送ることができるよう、私たちも応援します。一緒にがんばりましょう。

経済学部長メッセージ

経済学部長 崎濱秀行

2020年度入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。新型コロナウイルス感染症への対応のため、入学式会場でお会いできなかったことは残念ですが、経済学部構成員を代表し、心よりご入学祝い申し上げます。
さて、皆さんは今日から4年間、阪南大学経済学部の学生として生活を送ることになります。各種ガイダンス開始日が延期されるなど、異例ずくめのスタートとなりましたが、新しい生活にどのような期待を抱いているのでしょうか。金融や世界の経済について学ぶこと、地域の経済について学ぶことなど、学習に関わることもあるでしょうし、一つでも多くの資格を取ること、クラブ活動やサークルでの活動等に打ち込むことなど、様々だと思います。これからの4年間、学ぶことを含め、できるだけ多くのことに挑戦してみてください。
大学生活を送る中では、「レポートの書き方が分からない」「人間関係を築くのが難しい」といった形で、困難な事態に直面する時があるかも知れません。経済学部には、「大学入門演習a/b」という、1年次のゼミにあたる授業があり、この授業の担当の先生が様々な相談に乗って下さると思います。また、学修支援室や学生相談室などでもう少し専門的なサポートを受けることも可能です。
私たちは力を合わせて皆さんの学生生活をサポートして行きたいと考えています。どうか充実した4年間を過ごして下さい。

経営情報学部長メッセージ

経営情報学部長 濵道生

 経営情報学部新入生の皆さん,ご入学おめでとうございます.
 疫病の流行による社会的混乱で,入学式は実施されず,授業開始もずれ込んで,不安な学生生活のスタートになってしまいましたね.
 でも,自宅で過ごす時間が多い状況を利用して,大いに本を読み,知的好奇心を発揮しようではありませんか.ニュートンが万有引力の法則や微積分法の着想を得たのは,ロンドンでペストが流行して大学が閉鎖となり,帰郷していた時期です.(ニュートンは「創造的休暇」と呼んでいます.)
 今まで避けて通ってきた理系の用語が伝染病の記事で出てきたら,それは自分の教養を広げるチャンスです.メディアの記事でどれが正しいのか分からないのなら,それは正しい認識に近づくためのアプローチの仕方(経営情報学部長のメッセージ参照)を学べる機会です.
 近畿圏で経営情報学部があるのは阪南大学だけです.
 近畿圏の人文社会科学系私立大学で,AI・データサイエンス教育のプログラムを2020年度から受講できるのも,本学経営情報学部だけです.
 4年後には,経営と情報,そしてAIやデータサイエンスの知識も身につけた,新時代のビジネスパーソンとして立ち現れようではありませんか.

国際コミュニケーション学部長メッセージ

国際コミュニケーション学部長 賀川真理

“Where there is a will, there is a way. ”—頑張りましょう、阪南大生

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。今日から皆さんは、阪南大学国際コミュニケーション学部の一員です。
 2020年4月現在、私たちは新型コロナウイルスと立ち向かうため、入学式が挙行できないなど異例な事態となっています。そのような中で、皆さんはご自分の置かれている現状をどのように捉え、立ち向かわれていますか。今考えていることを客観的に整理し、ぜひ日記やノートに書き残しておいて下さい。現在頑張っていることは、4年後の就職活動や卒業されるときに、きっと皆さんの支えになるはずです。
 「意志あるところに道は拓かれる」。明日をどのように有意義にするのか、自分は将来、どのようなことをやり遂げたいと考えるのか。そうした人生の目標を、時には立ち止まり、自分自身の足元を確認しながら打ち立て、必要に応じて修正することは、自分にしかできない、大学生ひとりひとりにとってとても大切な仕事です。
 国際コミュニケーション学部では、これから新入生ガイダンスがはじまり、大学入門ゼミのクラスをはじめとして、90分間の真剣勝負である授業が展開されます。このほか、「エンジョイ・キャンパス」や「スピーチ・コンテスト」、先輩が少なくとも1年間を費やして完成させた「卒業研究」発表会に参加する機会もあります。また、各自の希望で留学や、資格取得、模擬国連、阪南模擬国連、クラブ活動などにも積極的にチャレンジし続けてください。
 卒業証書・学位授与式で、「阪南大学国際コミュニケーション学部の一員でよかった。」と自信をもって言える自分でいるための勝負は、今日からはじまります。また私たち教職員も、皆様にそう言ってもらえるよう、全力を尽くします。
 阪南大学国際コミュニケーション学部生の皆さん、夢をかなえるために頑張りましょう。

国際観光学部長メッセージ

国際観光学部長 森重昌之

 阪南大学国際観光学部へようこそ。皆さんへの最初の挨拶がこのような形になってしまい、とても残念ですが、皆さんの入学を歓迎する気持ちに変わりはありません。
 現在、新型コロナウィルス感染症の影響で日常生活をはじめ、さまざまな活動に制約が出ており、社会全体に閉塞感が漂っています。むろん、観光分野も例外ではありません。しかし、このような時だからこそ、「どうすれば現状をより良くしていけるか」と前向きに捉える「創造的思考」が大切です。
 皆さんの中には、本学部を第一志望として夢をかなえた人だけでなく、希望がかなわず、本学部を選択した人もいるかもしれません。しかし、そのような人もいま置かれている自身の状況に嘆くのではなく、「どうすれば現状をより良くしていけるか」という創造的思考を巡らせてください。
 ところで、皆さんは「観光」というと、どのようなイメージを持っていますか。本学部では理論と実践が織りなす体系的な学びを通して、皆さんの持つ観光のイメージを広げ、その本質の理解をめざします。ぜひ楽しみにしてください。
 われわれ国際観光学部の教職員は、皆さんが観光の本質を理解し、創造的思考を身につけ、希望にあふれる未来を描くことができるよう、できる限りの支援を行っていきます。本学部でさまざまなことに挑戦し、楽しく、有意義な4年間をつくり上げてください。

大学院研究科長メッセージ

大学院研究科長 花川典子

阪南大学企業情報研究科に入学の皆さん,ご入学おめでとうございます.
例年は,桜の花びらが舞い散る中で清々と執り行われる入学式で皆様方にお伝えすべきお祝いの言葉ですが,残念ながら昨今の状況によって,Webメッセージとなりました.
しかし,皆様をお迎えする気持ちは例年と些かの差異もございません.桜を皆さんと一緒に愛でることはできませんが,心よりご入学のお喜びを申し上げたいと思います.

阪南大学企業情報研究科では,大学の学部で学んだ知識や技術をもとに,各研究テーマに基づいて深く探求する勉強をします.大学院での勉強は,教員から与えられた教材を学習するという学部の勉強スタイルとは大きく異なります.自ら研究テーマを選択し,自らその解決方法を考案し,自ら実証データ等を収集し,自らのアイディアを検証するという一連の研究プロセスを遂行します.ここで重要なのは“自ら”という文言です.自主性や能動的という日本語がありますが,それよりももっと強いイメージです.自分で動かなければ何も始まらないという研究プロセスを身に着けることが本大学院の最大の目的です.これらの能力は大学院での研究のみならず,大学院修了後の皆様方の人生を歩むうえでの大きな力の一つとなります.人生とは単純に仕事ことのみならず,社会の中の人間関係,社会の仕組の理解とその構築等です.さらに人生には大きな決断を迫られるシーンにたびたび遭遇します.その時に自ら行動できる研究プロセスはきっと大きな役に立つと思います.

企業情報研究科での2年間は,皆様の人生においてルビー宝石のように紅くキラキラ煌めく時間になるように,教職員一同で研究に勉強,さらに課外活動等を実施していく所存でございます.皆様方と共に歩む2年間をとても楽しみにしております.