北千里公園コースを2回目まち歩き

 2018年5月27日(日)に、ゼミ3年生5人が吹田市北千里(公園コース)において2回目のまち歩きを実施しました。1回目のまち歩きでは、吹田歴史文化まちづくり協会の吹田まち案内人の方(吹田市民でもある)にガイドとして学生たちと一緒に歩いていただきましたが、2回目の今回は、1回目のまち歩きをふまえて、学生たち自身が考えたルートで彼らだけで歩き、発見したことや感じたことを報告します。

人と自然をつなぐ緑豊かな地域
 3年生 島田 麻衣

 2回目の北千里公園コースのフットパスは、自分たちでコースを考えて回ることにしました。前回のフットパス時にコースを案内してくれた北千里を熟知している丹羽幹男さんが今回は不在でしたので、地図とGoogle Mapだけでゴールにたどり着けるのか不安でした。北千里は似たような街並み、風景が広がっているので「このあたり前も見た気がする」「ここは通った気がする」と思いながら歩いていました。今回のコースは、前回行けなかった竹林遊歩道を通り、青山公園で休憩するというプランでしたが、竹林遊歩道の入り口が全く見つからず、苦戦しました。前回頂いた地図とGoogle Mapを駆使しましたが、地図には載っていない細い道がありどこを曲がるのか非常に迷いました。それらしい道に近づいたのですが、立ち入り禁止の札が立ててあり、竹林遊歩道は諦めることにしました。コース変更して「千里さくら通り」を目指し、そして青山公園へと向かいました。青山公園には遊具が多数あり、私たちも童心に戻って少しの時間だけ遊びました。
 北千里の一戸建ての家は、古い日本家屋という感じではなくて、見た目はお洒落で立派な庭を持つ家が多いです。庭園ではガーデニングをしている家が多く、薔薇やつつじが満開で外観が華やかであります。退職後の生きがいとしてガーデニングや家庭菜園などの趣味を持つのもいいなと感じました。

 北千里散策の地図にはトイレが設置されているところにトイレマークが書いてあり、コースにも何か所かあり、フットパスのコースに最適です。北千里を歩いてみて、坂がありアップダウンが激しく、急な階段も多いので長時間歩き続けるには意外とハードなコースであると感じました。しかし、公園コースなので点々とある公園で休憩しながら歩くと長時間長距離を歩けます。こんなに多くの公園を所有している地域は北千里が大阪ではトップクラスではないかと思います。公園は住民の憩いの場であり、また家族の野外活動の場、地域の交流の場であります。公園が多くあることが、北千里の住みやすさにもつながっています。そしてなにより、緑が多く自然に囲まれ四季折々の美しさ、風景を楽しめるところも北千里の魅力の一つです。
 「千里さくら通り」や「千里けやき通り」、「三色彩道」、「なかよし道」などといった「○○通り」や「○○道」という名がつく通りが多いのも特徴的です。「千里さくら通り」は桜が美しいことから名づけられ、住民に親しまれているように感じました。今回は春と夏の変わり目の時期に訪れ、木の葉の色が緑でしたが、秋には「千里ぎんなん通り」の鮮やかな黄色のイチョウや「三色彩道」の赤黄緑のコントラストが見られるので、違った風景を求めてまた訪れたいと思いました。

新しい魅力に気づける町
 3年生 橋本 優希

 5月27日日曜日、吹田のまち歩き2回目を行いました。この日は吹田まち案内人の方はつかず、前回教えていただいた道をもとに自分たちで新たな道を発見しようということになりました。前回は公園の多い吹田という町について知れる公園コースでした。例えば、コースに団地が入っていたら吹田市に団地が多い意味や団地に書かれている数字の意味を学び、袋小路がなぜこういう場所にできるか、過去にできたものが現在にどういう影響を与えているのかを知り問題点を知ることができました。
 今回、私たちが考えたフットパスはそのような歴史的なことを考えられる所も通りますが、老若男女問わず歩けて季節を感じ楽しめる道を探しました。まず千里北公園の竹林を吹田の地図と、携帯のマップをもとに目指してからその周辺の地域資源を探し、その中から比較して選び、私たちだけのフットパスを探そうということになりました。しかし、なかなか竹林が見つからなかったので、周辺の地域資源を探すことに力をいれました。その中で発見したのが千里さくら通りです。全長約38㎞の歩くと約150分、高低差は47メートルの道です。このコースにはいくつかの段階でコースわけがされており、さくら通りは健脚コース・一般コース・楽々コース・解除付き車いす可の中の一般コースに含まれています。元々千里ニュータウンは緑豊かな街ですが、その中でも特に桜は格別に多くきれいだそうです。このコースの主な経由地は、阪急北千里駅から→合歓の木道→青山公園→千里さくら通り→大阪市立弘済院→大阪モノレール(阪急)山田駅です。このコースの見どころは桜ですが、桜以外にもネムノキの大木やシダレヤナギ、秋には素晴らしい紅葉が楽しめるナンキンハゼもあり自然を身近に感じることのできる道となっています。コースにはお手洗いもあり安心してゆっくり歩くことができますし、近くには千里中央公園があります。この公園は、とても長いローラーすべり台があることで有名なので家族や孫と歩くのも良いかもしれないです。このほかに私たちは、前回丹羽さんに教えていただいた以外の公園にも行きました。この公園は結構大きめで、2つの長いコンクリートの滑り台があるのが特徴的でした。
 丹羽さんに案内されたコースよりは、だいぶ劣るかもしれないですが、新しい道をみつけることができてよかったです。もし、これから吹田のまち歩きコースを作るとしたら、もっと吹田市のことを学び地域の新しい資源を探しだしたうえで、歩きやすさや休憩スポットも考慮した地元の人にも愛されるフットパスのコースを作っていきたいと思いました。

緑の町、北千里
 3年生 歌川 ひいな

 千里ニュータウンの住宅地は、全面積1,160haの内、約483ha(約42%)です。道路、公園などの公的空間をふんだんに取り、特に「公園・緑地」は約240ha(約21%)も確保しています。環境を守るために、地区ごと、住区ごとに公園があります。千里ニュータウンは、他のニュータウンに比べても、際立って緑が多いまちとなっています。
 1回目のまち歩きでは、藤白公園、ふじのき公園、千里北公園、こでまり公園、フェニックス公園、くちなし公園、はぎのき公園を訪れました。彫刻のようなオブジェを置いている公園がいくつかありました。1970年に大阪万国博覧会が行われ、その記念碑として造られたオブジェです。数々の公園を訪れましたが、どの公園もきちんと整備されており、子供たちの憩いの場となっていました。広い公園では、子供たちだけでなく、大人の散歩道としても親しまれているようでした。
 私たちは、2回目のまち歩きで青山公園に向かいました。そのルートは、北千里駅から青山台中学校を抜け、蓮間池の前を通りました。この蓮間池には、観音さまが池の底から現れ、水飢饉を救ったという伝説があります。蓮間池を抜け、北千里高校に行き、そこから住宅地を通って青山公園に向かいました。住宅地を通って気づいたことは、やはり緑が多いことです。ガーデニングをしている住宅や、木を植えている住宅が非常に多く並んでいました。これも、緑を多くしようという町の方針の効果なのではないかと感じました。それから合歓の木道を通り、青山公園に到着しました。青山公園はかなり傾斜のある場所に位置する広い公園でした。
 1回目のまち歩きでは、初めてのことが多く、ガイドさんのお話を聞くことがメインでしたが、2回目ではガイドさんはいません。1回目で得た知識を、2回目のまち歩きで生かすことができ、1回目とは違った視点でまちを歩くことができました。自分たちで歩いてみると、様々な音が聞こえてきました。子供たちの笑い声やお年寄りの話し声、犬の鳴き声、そよ風の音など、町に流れる穏やかな時間を音と通しても体験することができました。

Enjoy 北千里
 3年生 中山 大輔

 私たちは前回の北千里まち歩きを踏まえて2回目のまち歩きのコースを決め、改めて北千里を散策しました。前回の印象として、北千里には自然が多く残されているイメージがありました。また公園も多くある印象でした。もし私たちが北千里を観光として訪れた場合、どこへ行けば楽しいかということを考え、北千里を散策しました。
 自然の多い北千里を象徴するように、多くの道に手入れが施されており、特に千里けやき通りや三色彩道は美しく木々が立ち並んでいました。季節によって色が変わるらしく、紅葉の季節などにも改めて訪れたいと感じました。大阪駅や難波などでは絶対に見ることのできない自然は北千里の良さの一つだと思います。また都会ではなく田舎など自然の多い場所でも北千里のように手入れが施されている所は少ないので、その点でも北千里の自然は美しさを感じることができるのだと思います。

 また、北千里にはメタセコイアの木などもありました。滋賀県にはメタセコイアの木で有名な観光スポットがあり、そこには多くの人々が訪れていますが、北千里もメタセコイアの木などを上手く活用することで、多くの人々が訪れるようになるのではないかと思いました。北千里には多くの公園があり、私たちは藤白公園や青山公園などを訪れました。なかでも印象に残った公園は千里中央公園です。北千里駅から少々歩きましたが、千里中央公園の大きさには驚くものがありました。広場もあり、滑り台や展望台などもありました。家族連れや友達同士、カップルでも楽しむことのできる公園という印象で、私たち自身もとても楽しむことができました。
 北千里にはニュータウンということもあり、街並みがとても美しいです。しかし、目立つ建物やショッピングモールがなく、少し離れた場所には万博記念公園やエキスポシティなどがあるため、千里を訪れた人々はほとんどそちらに吸収されてしまいます。今回北千里を散策し、北千里の良さを、ほんの一部だと思いますが、知ることができました。自然を取り入れた街並みの美しさや、公園が多く、楽しめるスポットが多いなど、今の大阪に住む若い年齢層のほとんどがその北千里の良さを知らないと思います。少しでも多くの人々に北千里の良さを知ってもらい、訪れてもらいたいと感じるほど、私は北千里という街を好きになりました。

北千里を歩いて
 3年生 中田 亮輔

 私は、5月19日に北千里の公園コースを歩いてきました。今まで、北千里にあまり行ったことがなく未知の場所へ行くという、わくわくした気持ちで北千里へ向かいました。北千里の町並みは、のどかで住宅街があり、道は自然にあふれていて空気がおいしく感じました。私が住んでいるところは、大阪の天王寺なので、車などが多くビルがたくさん立っているため、普段では味わえない雰囲気を味わうことができました。私は、前回行くことが出来なくて、初めての北千里のフットパスになったのですが、一緒に歩いた友達が道路や橋など一つ一つ説明しながら歩いてくれました。
 実際に歩いてみると、自然に触れることができました。道の途中で寄った公園にはブランコや滑り台などがあり、面白いと思いました。公園で子供が遊んでいて、無邪気でとても可愛かったです。最近の子供でも、公園で遊んだりするのかと思うと安心しました。
 歴史的なことを学ぶのも重要ですが、フットパスの中に体を動かしたり、アクティビティを楽しめるところがあっても良いと思っていたので、とても楽しかったです。しかし、1時間から2時間くらい歩いたのですが、あまり休憩できるところがなく、休憩できるポイントを作ってほしいと思いました。普段、運動をしない人やフットパス初心者の人が歩くと、中々きついコースとも思います。少し座って休憩できるベンチなども数が少なく、坂道などもたくさんあったので、その意味ではハードなコースともいえます。これから、本格的に夏になっていき、熱中症にも気を付けなければいけないので体力のない人でも歩いて楽しいと思えるコース作りが必要だと感じました。例えば、休憩所をところどころに作ったり、何かおいしい店を探してランチをしたりしたら、楽しいフットパスになると思います。
 北千里の公園コースは、子供から大人まですべての人が楽しめるものだと思いました。北千里は行く機会があるならぜひ行ってほしい街だと思いました。北千里のまち歩きには、ほかにも水辺コースなどがあり、色々な角度から見た北千里を楽しむことが出来ると思います。私は、公園コースしか行ったことがありませんが、次に行くときは、水辺コースも歩いたりしてもっと北千里について知りたいと思いました。

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