小学5・6年、中学生対象の「ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜(日本学術振興会共催事業)」を開催しました。

森重先生の「伝える」楽しさを学ぶ講座
-言葉が通じなくても「わかる」秘密を考えよう!!-

 2019年8月7日(水)に、小中学生を対象とした「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました。このプログラムは、ピクトグラムを探すフィールドワークやオリジナルのピクトグラムを考える実習などを通して、「わかりやすいとは何か」や異文化理解について考える内容で進められました。
 当日参加した受講生40名は真夏の太陽のもと、本学のキャンパスに元気に集合しました。はじめに、講座の趣旨や日程などの連絡事項の説明を受けたのち、午前中は講義①「観光客にわかりやすく伝えるためのピクトグラム」(森重教授)と講義②「インタープリテーションのプログラムを体験しよう!-○○を漢字1文字で表現してみよう-」(和泉准教授)を受けて、観光におけるピクトグラムの役割について学びました。2つの講義を受けてからは「わかりやすい説明とは何か」を考えるために、インタープリテーションのプログラムを体験するメニューが用意されています。

 午後は長居公園を訪れ、9つの班に分かれて、どのような場所に、どのようなピクトグラムが描かれているかを探し出す現地実習を行いました。各班はいろいろなピクトグラムを数多く見つけ、具体的な表現方法を学びました。その後は大学に戻って、自分が海外旅行などに出かけた時にあると便利でわかりやすいオリジナルのピクトグラムを考え、互いに発表し合いました。
 このプログラムを通して、誰にとっても「わかりやすい」とは何かについて考え、他者の視点や異文化を理解するという観光の本質を理解することをめざしました。
 参加者アンケートの結果からも、「ピクトグラムがどのような場所にあり、どのようなことに役立っているのかよく知ることができた」「わかりやすいピクトグラムを作ってみたい」など、意識の高まりを示す内容も多くみられました。
 最後は全員で記念撮影を行い、プログラムは盛会のうちに終了しました。
  • 科研費の説明を行う産業経済研究所の段所長

  • 森重教授による講義

  • 和泉准教授による講義

  • 実習タイム

  • 長居公園の現地実習1

  • 長居公園の現地実習2

  • 長居公園の現地実習3

  • 長居公園の現地実習4

  • オリジナルピクトグラムを考案

  • オリジナルピクトグラムの発表

  • 質問タイム

  • 修了証書の授与

関連リンクについて

当日のスケジュール

9:30~10:00 受付
10:00~10:15 開講式(プログラムの趣旨説明、科研費の説明・諸注意)
10:15~11:45
 講義①「観光客にわかりやすく伝えるためのピクトグラム」(森重昌之)
 講義②「インタープリテーションのプログラムを体験しよう!-○○を漢字1文字で表現してみよう-」(和泉大樹)
11:45~12:30 昼食・休憩
12:30~12:50 専用バスにて移動(長居公園・大阪市立自然史博物館へ)
12:50~14:40 現地実習「実際にピクトグラムを探そう」(グループワーク)
14:40~15:00 専用バスにて移動(阪南大学本キャンパスへ)
15:00~15:15 クッキータイム
15:15~16:30 実習「オリジナルのピクトグラムを考え、発表する」(グループワーク)
16:30~17:00 修了式(アンケート記入、「ピクトグラム博士号」授与)
17:00     終了、解散
※スケジュールは当日の事情によって多少変動します。

「ピクトグラム」って何?

 この写真は何かご存じですか。そう、「非常口」を表しています。
 このように、文字以外のシンプルな絵や図を使って、あるものを表現する記号を「ピクトグラム」といいます。ピクトグラムがあると、日本語が読めない外国人も意味を理解できるようになります。日本を訪れる外国人旅行者が増えている今、ピクトグラムが重要な役割を果たしています。