5つの専門分野を通じた幅広くかつ深い学びによって、グローバル化・IT化社会のビジネス・イノベーターを育てる

院生は自らの研究テーマに応じていずれか1つの専門分野に所属し、その専門性を高めていくと同時に、他の分野の科目の履修等を通じてより幅の広い知識や技能を身につけることができます。それは複雑化し変化の激しい現代のビジネスの現場で求められる対応力と創造力へとつながります。

ブランド・マーケティング

ブランド・マーケティング分野はBtoBおよびBtoC企業に求められるマーケティングおよびブランドに関わる理論から事例研究までを包括し、かつ段階的・発展的・グローバルに学ぶ仕組みが施されています。企業においては経営戦略上マーケティングの位置づけが大きな比重を占め、また市場におけるコモディティ化に対応するにはブランドを資産として方向づけるブランド戦略やブランド価値を重視した方策が必要となります。そのため、本分野では「マーケティング特論」「ブランドビジネス特論」等を開設しています。

観光ビジネス

観光ビジネスは、その裾野の広さとグローバルな市場拡大見通しから、国の経済成長や地域経済の活性化に大きな影響を及ぼす重要なビジネスと捉えられるようになりました。特に少子高齢化が進行する日本においては、減少が見込まれる消費需要の補完に加えて、地域の雇用機会創出にも寄与し得ることからも、国・地域にとって重要なビジネスとして考えられています。本分野では、観光の産業的・経済的方途を探り、これからの持続可能な観光のあり方を論究したり、観光の社会的・政策的用法を探り、まちづくりなど地域社会を活性化する方法などについても現場と連携し提案して行きます。

情報

情報分野では、斬新なITアイディアを自ら発想し、それを実現する基礎知識と実践的技術力を持つ人材の育成を目指します。基礎知識とは情報科学特論、システム設計特論、ネットワーク特論、データベース特論等で講義される理論であり、実践的技術力とはプロジェクト研究科目で実用レベルの情報システム構築により獲得する能力です。基礎知識と実践力に基づき、実用的で新たなIT活用技術の提案や要素技術の高性能化等の最先端研究に取り組むことが情報分野の特徴です。

国際経営

本分野は国際経済理論、国際貿易、国際金融、経営ビジネスを専門としている教授を中心に、国際経済理論と海外ビジネス実務に必要知識と研究能力を備える人材を養成しています。特にアジア地域経済を長年研究している教員が多く、この地域との研究交流・産学連携交流も盛んに行われています。また、商都大阪の企業団体との連携による大学院連携講座も開講しています。本分野は国際経済関連の教育者・研究者になるための最先端の理論研究から、グローバルビジネス第一線で活躍するビジネスリーダーになるための基本的な理論勉強並びにグローバルビジネス経営分析、実学のアジア地域経済研究などの多様な科目を兼ね備えています。

経済分析

ビジネスを含む経済活動や企業を取り巻く一国経済ならびに国際経済に関する諸理論やデータ分析手法を学ぶとともに、 グローバリゼーション、途上国の政治・社会・経済発展、先進諸国における社会福祉など、ビジネスが営まれる政治・社会・経済が直面する諸課題について 研究を行います。経済分析分野では、企業の活動を公共の福祉との関係性という観点から相対化し、企業活動のあるべき姿や各国政府ならびに国際機関に求められる諸政策を探求することができる人材を育成します。