国際観光学部3年 赤路 誠之輔 さん

 私は、8月18日から9月17日までの約1カ月間、ベトナムでのインターンシップに参加しました。このベトナムインターンシップに参加した理由は2つあります。1つ目は、今就職活動をしている中で私自身が成長するために何か行動しなければいけないと考えたからです。そして2つ目は、現在経済がかなり成長しきっている日本に住んでいる私ですが、経済が毎年8%ほど成長しているベトナムでインターンシップを行い、多くの経験をしてみたいと考えたからです。そして、インターンシップを通してIT知識を取り入れ、自ら行動しベトナム人と積極的に関わることで自らの成長を図ろうという目標を立て行動しましました。
 私がインターンシップの参加先は、WACONTREでした。WACONTREは、ベトナムに進出したいと考えている日本の企業をサポートする会社です。主にオフィス提供やアドバイスを行い、サポートするというものです。また、Viecoiという会社と共同でViecoi.vnという就職・転職サイトの運営を行っています。そのほか、ベトナムの優秀なIT人材を日本企業に紹介するなどといった業務を行う会社です。
 私が主に任せられていた業務は、ベトナム進出会社サポートサイトの日本人向け案内文章の日本語チェックや就職・転職サイト(Viecoi.vn)の課題解決、他社比較・分析、現地の方にアンケート調査、WACONTREの公式サイトのブログに日本語チェック・ブログ更新を行うというものでした。
 この仕事の中で難しかったことは、インターンシップを始めるとき、ITの専門的知識が全かったということです。Viecoi.vnの転職サイトの改善、課題解決するためのレポートを書く際、ただ課題点を見つけるだけでなく、専門的サイトを使った他社比較や3C分析、4P分析などが専門外だったことから3Cとは何かなど基礎的なことから学ぶ必要がありました。その際、ベトナム人の社員の方に専門的なものやViecoi.vnの特徴など積極的に質問をしました。そうすることによって、基礎的な知識に加え社員さんが考える課題点なども理解でき、課題の明確化が大きく進展しました。
 もう1つは、Viecoi.vnなど転職サイトの認知度調査のためのフィールドワークです。ベトナム人の社員さんと共に自ら、ベトナム人に挨拶しアンケートに答えていただくという形式で行うというもので、私が大学で良く行う観光調査と類似しており、かなり得意分野と感じました。しかし、いざ調査を行うと、「言っていることがわからない」「信用できない」などアンケートに答えてくれない方がほとんどでした。そこで、まずある程度、ベトナム人の方とのコミュニケーションを取りベトナム人社員さんに翻訳の手伝いをしていただくことでこの2つは解決すると考えました。また、あえて控えめにアンケートを取るといったことも行いました。それにより、少しアンケートに答えてくださる方は増加し、目標値であった50人をクリアしました。しかし、信用は全くされず調査の最後まで「怖い」「信用できない」などの声はほとんどでした。海外で働くことの難しさなど深く知ることが出来、就活の際により客観的に状況を判断し、やるべきことを堅実に行う必要があると感じました。また、フィールドワークの際は、時間帯や場所といったより初歩的なことから工夫するべきだと知りました。
 約1カ月間のインターンシップを通して、インターンシップを通してIT知識を取り入れ、自ら行動しベトナム人と積極的に関わることで自らの成長を図ろうという目標を立て動いていました。多くの人と関わることが出来、優しさに触れることが出来ました。また、WACONTREでは、1日何十回と質問をするなどお忙しい中ご迷惑をおかけしましたが社長さんを始めベトナム人の社員さんが温かく接してくださり見守ってくださったおかげで1カ月間真剣に取り組むことが出来ました。また、レポート提出時のフィードバック量などを考えると課題は大量にあり今後の学生生活でやるべきことがまだまだあると考えることが出来ました。そして、海外で約1カ月での経験を大切にし、日本での生活でもこの経験を活かし積極的に行動し、今後とも何事にも挑戦していきます。

経済学部 3年生 清水 竜誠 さん

1. インターンシップ先での内容
 このインターンシップではTranscosmos Technology Vietnamという会社に配属して頂きました。1ヶ月間の間で1週間目と2週間目から最後までの2つに分けて課題に取り組みました。1週間目はTTVの人事部の方々が作った会社の説明書を新人の目から見て分かりにくいと感じたとこや理解できないと思った所をピックアップしPowerPointにまとめ、英語で発表を行いました。2週間目からの課題では担当者の方が変わり、TTVが担当している詳細設計書と呼ばれる設計書を英語から日本語へ翻訳し、誤訳の有無や傾向を調べて日本人技術者からベトナム人技術者に上手く言葉を伝えるにはどうすれば良いのかを調べてPowerPointにまとめて発表を行いました。双方ともに言語に関する内容であり、ブリッジSEとオフショア開発におけるコミュニケーション課題の抽出を行いました。言語の違いをから生まれる解釈のズレやコミュニケーションについてとても考えさせられました。
2. 学んだこと
 今回のベトナムインターンシップでは社員の方々との食事会やホテルの方、街の人々と接することで数え切れないほどの学びがありました。TTVでは自ら動き出すこと、対人関係、モチベーションの持ち方、自信の持ち方、英語力、IT業界について、これからの日本で大切なこと等沢山学ぶことが出来ました。ベトナムでの生活でもベトナムの文化や歴史、印象の違い、日常の中で小さな発見や学びを実感することが多くありとても価値のある経験になったと感じています。課題をしていく上でベトナム人技術者に対して言葉を上手く伝えることが出来ないことがあったり、日常の中ではぼったくられたり困ったことや失敗も沢山経験しました。
3. これからについて
 これからはこのベトナムインターンシップによって今までの自分とは違った考え方や知識や経験、得たことを全て胸に刻んで残りの大学生活で自分のしたいことや夢を掴むために色んなことに挑戦し失敗して、成長していこうと考えました。このインターンシップを終えて語学に関する仕事に就きたいと感じました。インターンシップでかかった費用以上の経験ができて良かったと感じています。
 

国際コミュニケーション学部3年 ティエン アイ さん

 私はこの夏休みに大学のベトナムインターンシッププログラムを通して、「スケッチトラベル」という会社で約3週間お世話になりました。この会社はインターネットを通して、お客様それぞれの目的やご予算、日程に合わせて、日本発航空券、ベトナム発券航空券、ホテル、ツアーなどの販売が主な業務としています。会社にはベトナム人スタッフ11名と、日本人スタッフ3名、計14名が働いています。
 この会社での私の仕事はお客様へのメール対応と情報入力とホテルブッキングの最終チェック、必要であれば翻訳もしました。パソコンを使用する作業がほとんどで、パソコンの画面と長時間向き合うことが今まで無かったので、初日や2日目当たりまではとても辛かったです。しかし、徐々に仕事に慣れてくると、効率良く業務をこなす工夫をするようになり、任された仕事を早く終わらせる楽しさを実感することが出来ました。インターン3日目には情報入力をしていると停電が起こってしまい、復旧するまで2時間くらい掛かるとの事で社員さん達と昼食だけ食べ、帰宅してから仕事をするというアクシデントもありました。職場のベトナム人スタッフの方々は昼食を取ってから睡眠を取り時間になれば仕事に戻るスタイルでした。初めて社員さんと昼食を取って食べ終えたかと思いきや、引き出しから枕を取り出した時はびっくりしました。みんな各自昼寝用の枕を持っている所にベトナムスタイルを感じました。インターン先の業務から学んだことの中で最も痛感したことは、ベトナムの観光地を何1つ知らなかったことです。パソコン操作は試行錯誤で出来ますが、ベトナムのツアーを販売する職業にも関わらずベトナムの観光地など勉強もせずにいた事を反省しました。その為、インターン終了後は気軽に行ける観光地に従姉妹と周る事を課題としました。
 ベトナムと日本の違いについて。日本とベトナムで、最初に違うと思ったのが宝くじの売り方です。日本ではお店で販売しているのがほとんどだと思います。ベトナムでもお店で販売していますが、多くは貧しい老人や子供、障がいを持った方々が売り歩いている事が多いです。ベトナムの宝くじは貧しい人々の生活を支えていると言えます。
 交通面では、日頃運転していてもクラクションを鳴らす事、鳴らされる事があまり無い日本ですが、ベトナムではすぐに鳴らされます。相手の交通の邪魔を一切していないのに遠く後ろから鳴らしてくる人も居れば、前が渋滞で進めないのにずっと鳴らしてくる人も居ます。ベトナム人の運転スタイルは隙間があればそこに入り込み、左右も見ず我が道を行く人が多いのでクラクションを使わない様に改善する事は厳しいし、使わずにはいられないんだろうなと思いました。約1ヶ月ベトナムで生活してみて、1番早い交通手段は断然バイクだと思います。先程言った通りベトナムは隙間さえあればそこに入り込みます。早く進めるなら歩道でも余裕で乗り上げて走ります。その為、バイクが1番早い交通手段と言えると思います。
 食事面では日本でフライドチキンのお店と言えばケンタッキーを思い浮かべると思います。しかし、ベトナムではマクドナルド、ロッテリアでもフライドチキンが販売されていて日本との違いを感じました。個人的にロッテリアのフライドチキンが1番美味しかったです。
 長いようで短かった1ヶ月でしたがこの経験が自分の将来の就職先を決める1つのデータになったと思います。卒業まで約1年半の期間があるので、この経験を活かして就職活動に励みたいと考えています。また、家族みたいに仲良くして下さった社員さん達に近いうちに会いにベトナムへ行こうかと思います。

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