経済学部3年 山本 海月 さん

 私は、8月18日から9月17日までの1か月間ベトナムでのインターンシップに参加してきました。本プログラムに参加したきっかけは、親戚にベトナム人がいることもありベトナムという国に少し興味を持っていたからです。また旅行や留学とは違った形で、自分の視野を広げたかったため申し込みました。ベトナムと聞いて、バイク大国であることや経済発展中の国ということがまず脳裏に浮かびました。実際にベトナムへ一か月間滞在してみて、「近年では自動車が普及してきており、バイクの利用者と自動車の利用者数が同じくらいである」と知り、目で見てもその事実が伝わってきました。また工事中の場所が多く、まさに経済発展中であることを感じ取ることが出来ました。
 私の研修先は、DAIICHI CENTRAL VIETNAM CO., LTDでした。DAIICHI CENTRAL VNは、空調機の施行、メンテナンスや工場の省エネ設備関係のご提案をしている会社です。また、エアコンの新設工事ではなく更新工事を得意としている会社です。エアコンにも寿命はあります。日本では15年前後ですが、ベトナムでは8年から10年であることを知りました。なぜなら日本とベトナムでは、空気が異なるからです。そのため、エアコンのメンテナンスや点検をしておかないと頻繁に故障やエラーが起きるようになります。日系企業様の工場へ訪問した際に、故障やエラーが起きた時にどうしているのかを伺いました。ほとんどの工場では、費用を抑えるためにメンテナンスや修理等をローカルの設備業者へ依頼をしているとのことでした。しかし、トライアンドエラーの繰り返しだということも教えて頂きました。そのようなことでお困りのお客様や更新を考えているお客様にご提案をさせて頂くことが中心です。
 私に任せて頂いた業務は、新規顧客の拡大への取組みです。まず、日系企業の工場を中心にテレフォンアポイントを始めました。私の当初の目標は、テレアポをたくさんして毎日の予定を埋め、多くの営業先へ行くことでした。初日にテレアポをするうえで大切なことを教えて頂き、次の日からいろいろな企業様にお電話をさせて頂きました。私がテレアポをする上で、初めの挨拶や言葉遣いのほかにロボットのような話し方にならないよう心がけていました。しかし慣れないテレアポに苦戦し、なかなか棒読み感が抜けず電話先のお客様に「緊張しているの?」と何度か言われてしまいました。ですが、駐在で働いている方皆様がとても優しく、私がインターンで来ていることを伝えるとアポイントを取ってくださりました。
 また長尾さん、古川さんの営業へ同行させて頂き、アポイントを頂いた企業様やお取引のある企業様へ訪問させて頂きました。主に会社から車で片道30分~1時間程度の工業団地内にある日系企業様へ営業に行きます。商談をする際は、会社に関する話を長々とすることよりも他愛無い世間話をはさみ、お客様からより多くの情報を引き出すことに尽力されていました。それは、私の想像とは遥かに異なる営業風景となりました。私が実際にお客様に会社説明をしてヒアリングをする場面になった時に、見様見真似で話をしてみましたがお二人のようには当然上手くいきませんでした。営業トークでは、トーク力とヒアリング力が重要になってくることを身に沁みて実感しました。どのように相手に伝えるか、どのように相手の話を汲み取るか、情報を聞き出すのかが大切になってくることを学びました。
 日系企業の工場様に営業へ行った際に、お客様に企業説明をして頂いたり工場内を見学させて頂いたりと今まで触れることのなかった業種にたくさん触れさせていただきました。製造業や塗装業、縫製業、飲食工場などいろいろな業種について深く知る機会となりました。また、いろいろな土地へ駐在経験のある方や長期滞在されている方たちとお話させていただく機会を作っていただきました。皆さん口を揃えて、「今のベトナムは、20年30年前の日本。しかし、進むスピードが違う。社会主義国だからこそ、決断力があり行動力がある」とおっしゃられていました。コロナ禍の生活の様子を聞いてもその様子が窺えました。また、海外で働くことの魅力や恐怖、大変さについても詳しく教えて頂きました。本や資料で見るのとは異なった生の声には、説得力がありました。
 このインターンシップを通して、たくさんの人と関わり、いろいろなお話を伺うことが出来ました。改めて、自分の視野が広がるきっかけになったと私は思います。分からないことばかりでたくさんご迷惑をおかけしましたが、DAIICHI CENTRAL VNの皆様がいつも温かく見守って下さったおかげでこの一か月間有意義な時間を過ごすことが出来ました。また、いろいろな人と話す機会を設け、自分のトーク力やヒアリング力を伸ばしていきたいと思います。そして、自分の持っている知識を増やすために鈍感に何事にも挑戦し学ぶことを怠らないようにしていこうと決心しました。

流通学部 3年生 山口 芳菜 さん

 まず初めに、このベトナムインターンシップに参加しようと思った理由は、初めは正直ガクチカの為でした。しかし、これからどんどん発展していくであろう発展途中のベトナムでの働く現場が気になったというのも理由の一つです。
 結果として、ベトナムで働いている人を見て、実際に自分が働いてみて、とても自由だなと思いました。服装や髪色はもちろん、雰囲気も厳しくなくて、意欲があるならやりたいことはなんでもやってみようというようにチャレンジ精神が感じられて楽しかったです。
 私の職場は、明越日本語学校という学校で、主に学生とコミュニケーションをとる交流会の企画、実行と学校の公式Facebookに載せる資料作りをしていました。学校のFacebookに載せる投稿で特に、どのような投稿が学校の宣伝に繋がるかを考えて資料を作っていました。学校の宣伝をするターゲット層を考えるにあたって、どんな背景があってこの学校に通おうと思ったのかを理解する必要があったので、学生とコミュニケーションをとり理解を深めました。このようにターゲット層を考え、そこに向けてできるだけ当てはまるような投稿もするようにしました。また、面接官として、生徒が日本で奨学金制度を受けるための面接の練習もしました。面接をする側になることによって、面接をされる側のどういうところを注目して見ているのかが理解でき、いい刺激になりました。
 この短い期間の中で大事だと思ったことは、こまめにスケジュールを調整すること、出された課題の期限を自分の中であらかじめ決めておくことです。特に、私たちの職場では「何を、いつまでに、?してほしい」と具体的に指示されているわけではないので、そこが難しいと感じました。鈴木先生から提案されることもあったが、先生が普段学校にいないこともあって、スケジュール管理から企画考案、実行までほとんど自分たちで行いました。日程を調整するときも急に明日実行しよう、でできるのも面白かったし、成功したときは自分の自信にも繋がりました。毎日、これは今日までに終わらせて明日これを分担してやろうと同じインターンシップ先の西南生の山本さんと話ができていたのが良かったと思います。
 やりたいことと、やらなければいけないことがたくさんあって、準備などの時間があまりないのはもちろん、生徒とのスケジュール調整もしないといけないので、効率的に計画性を持ってやっていく必要があったが、最後にいくつか間に合わないものがありました。マルチタスクをする中でスケジュールを何度か確認、調整をしたりしていたが、最終的にまとまらなかったので、そこをもっとうまく処理できていればよかったと思います。
 このインターンシップを終えて、チャレンジするという壁が低くなったように感じます。ベトナムで、失敗を恐れないチャレンジする心意気を学びました。この経験を活かして、社会に出ても新しい挑戦を積極的にできるような人材になりたいです。

経済学部3年 北川 大暉 さん

  私はこの一か月間Sufex Tradingでインターン生として働きました。Sufex Tradingは工業団地斡旋、メディア発信、レンタカーサービスの三つのビジネスを行っています。その中で私が行ったのはメディア発信に関わる業務です。
 このインターン期間内の業務で大きな比重を占めていたことは、Sufex Tradingが一年に二回発行する「Invest Asis」という雑誌の一つの項目である、「進出ロードマップ」を作り直すという業務です。MECE(もれなくダブりなく)と時系列を意識して作成しました。この業務を行っていく中で一番苦労したことは、情報量が増えていくことで、時系列という軸がぶれていくことでし。このロードマップは、日本企業がベトナムへの企業進出を検討する段階から、会社を設立し、工場建設、運営までの一連の流れを簡潔にまとめたものでし。私はこれについての知識がゼロのところから作成したため、時間の経過とともに新しい知識を獲得していきました。このように処理する情報が増えていくことで別の軸ができ、これらの情報を整理しながら進めていくことに苦労しました。またこれらから得られたことは、自分の思考のプロセスを説明できるようになったことです。常に「なぜ」ということを意識して作業したため思考の軌跡を見ることができたからです。これによって、自分の行動の再現性が高くなりました。
 また全体を通して、計画を立てることの精度が向上しました。すべての業務に期限があり、また予期せぬ業務を突然課せられることもあります。正確に必要な時間を逆算し、突然何かが起きても対応できるような時間構成ができるようになりました。これに付随して、無理なことは無理、わからないことはわからない、と伝えることへの抵抗が小さくなりました。計画通り進めていくためにも、わからないことについて多くの時間を費やすことは効果的ではなかったです。
 最後に、「時間と質」がこれからの自分の課題です。業務を行うスピードとその中で行う質を共に向上させることは可能であり、重要なことであるように感じました。インターン中の私は、スピードを意識しすぎるあまり、一回の提出における質、内容は良いものではなかったです。これからは、一回で受け取ってもらえる質で、その業務をより短い時間で遂行できるようにしていきたいです。

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