「留学を謳歌する」という1センテンスで全てを表現できるのではないか、と思える学生諸君のレポートです。日本にいては経験することはなかったであろう自己主張も、異文化体験の日常性も、学ぶ楽しさもすべてを自分自身の成長につなげている学生たちの生き生きとした言葉のスケッチに感動すら覚えます。
長いと思っていた留学期間もあとわずか、という時期になって改めて「特別な時間」を振り返る学生たちの筆致に驚きもあります。「よう頑張ったね!」という私の言葉には何の意味もありませんが、学生諸君が留学期間を振り返って、多くの経験値に対してプライドを持っていることは値千金です。
漆黒の天空に輝く月光のごとき学生諸君のレポートをお楽しみください。

カナダ留学便り

岸本 理沙・ゲルフ大学

 7週間のタームとタームの間の休み期間で留学に来て仲良くなった友達とアメリカのフロリダにあるディスニーワールドへ5泊6日での旅行に行きました。時差もなく飛行機で3時間程度の距離なので思っていたよりも簡単に行くことができました。日中は35度を超える暑さで大変でした。日本にもディズニーはありますが、日本とは違ったアトラクションやキャラクターがいて非常に新鮮でした。また、規模が日本とは比べ物にならないくらい大きく毎日とても歩いたように感じます。突然の豪雨は驚きましたが何とか過ごすことができました。移動等では大きなトラブルなどもなく行って帰ってくることができました。
 留学生活最後のタームになりました。多くの国籍の友達ができて以前よりも充実しているように感じます。週末にはカフェへ行き課題や世間話をしたり、天気の良い日はピクニックをしたりしました。また、映画を見たりもしました。新しくできた友達は寮に住んでいるので、そこで一緒にご飯を作って食べたり、映画鑑賞をしたりと今までとは違った楽しみ方ができ、とても楽しく過ごしています。
 クラスのレベルも上がり、課題の量や難易度も難しくなったので友達と切磋琢磨しながら頑張っています。そして、プレゼンテーションやディスカッションの機会が増え日々試行錯誤しながらなんとかこなしています。
 7月下旬に2度目のナイアガラの滝に行ってきました。2回目ですが1回目は冬だったこともあり、ボートに乗って下からナイアガラの滝を眺めることが出来ず、念願のボートに乗ることが出来ました。あいにくの雨できれいな滝を見ることが出来ませんでしたが、迫力があって非常に良い経験が出来ました。
 8月には、ホリデーがあったので仲良くなった韓国人の友達と4泊5日で念願のニューヨークに行ってきました。時差もなくゲルフからはとでも近い場所だったので、そこまで大変に感じませんでした。自分が思っていたよりも賑やかで楽しかったです。ですが、自分が思っていたより自由の女神が小さく感じました。天気もそこまで悪くなかったので、プラン通り行動することが出来ました。ブロードウェイを見たり、タイムズスクエアへ行きました。どれも写真や動画で見たものより迫力もあり綺麗でした。
 長いようで短かった留学生活もあと2週間になりました。後悔のないよう、ここで出会った友達と一緒に時間を過ごしたり、授業も集中して頑張りたいと思います。
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戸島 愛理・ゲルフ大学

 ブレイク期間
 6月末のブレイク期間に、私含め3人でトロントから飛行機で1時間半のニューヨークに行きました。私たちは3泊4日のニューヨーク旅行をする予定でしたが、往路のフライトが悪天候の影響でキャンセルし、夜行バスでニューヨークに向かうことになりました。
 しかし、そのバスが出発するまで2時間も遅延をし、乗り継ぎのためのバス停では私たちが乗るはずであったバスが私たちを置いて先に出発してしまいました。そのため、バス停で8時間次のバスを待つことになりました。置いて行かれた乗客みんなでバス会社に抗議し、なんとかニューヨークに着くことができました。
 ニューヨークに着いてからは色んな観光スポットを回って楽しみました。そして、ゲルフに帰る際、トロント行きの便を乗ろうとチェックインしたら、私と一人の友達、二人分の席がないと航空会社に言われてしまい、急遽新しいフライトを取り直すことになりました。全く理解ができなかったため旅行会社に問い合わせたところ、行きのフライトをキャンセルした際に、私たちが帰りのフライトもキャンセルしていたと伝えられました。
 私がキャンセルした時、もう一人の友だちの分も一緒にキャンセルしたのですが、その友だちの復路の席はありました。こちらの手違いではなく、旅行会社の問題であると今も抗議をしている状況です。全然返信が返ってこないなど問題がありますが、めげずに訴え続けるつもりです。今回の旅行でトラブルの対処法やメンタル維持など多くのことを学べた気がします。

 新学期
 新学期が始まると同時にホームステイ先に新しい留学生が来ました。その子は一か月間のサマースクールで来ているスペインの子で、一緒に動物園に行くなどたくさん交流しました。また、クラスでは、韓国の子たちとイランの子が新しくやってきました。韓国の子とはお出かけしに行くほど仲良くなり、お互いの文化や言葉を教え合いながら楽しく過ごしています。

 英語力
 映画館に何度か行ったのですが、英語が聞き取れないことがあり、まだまだ英語力が足りないことが分かりました。さらに、新学期に入り、周りの生徒の英語が聞き取れないことや、先生の質問の内容が分からないことがあり、落ち込むことが多々あります。理解できないなら聞き返すなど積極的に会話をすることが大事であると改めて感じました。
 一方で、成長した面もあります。カナダに来てから何度か、授業内でプレゼンテーションを行う機会があり、回数を重ねていくごとに人前で発表することへの恐怖心が次第になくなっていきました。前学期のプレゼンテーションでは、初めて、満足のいくプレゼンテーションができ、その日以降からリラックスしながら準備した内容を話すことができています。
 残り二週間の留学生活ですが、留学生活で手に入れたかったことを再度思い返し一日一日を充実して過ごしたいと思います。
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西 史夏・ゲルフ大学

 楽しい毎日を過ごしていた留学生活も気づけば残り1か月を切りました。日本の恋しさももちろんありますが、帰る日が目に見えてきた最近は帰るのが少し寂しいです。6月の末で2つめの学期が終わり、10日ほど休暇に入りました。その休暇では遠くのビーチに行ったり友達と旅行をし、とても充実させることができました。
 旅行は憧れのニューヨークに行ったのですが行きの飛行機が欠航になるなど、たくさんトラブルがありましたが世界最大都市のひとつである場所は圧巻でした。トラブルに見舞われたことで、自分たち自身で解決するなどまた成長できたと感じられる休暇になりました。

 7月に入ると私にとっては最後の学期が始まりました。気持ちを切り替えて頑張るぞと張り切った1週間目に見事にコロナの陽性反応が出てしまい1週間自宅待機、リモート授業を受けることになってしまいました。1週間経ち再検査をして陰性反応が出るとマスクをすれば授業は出ることができるようになったのですが、先生の1人に差別的な態度を取られてしまったこともあり、かなり落ち込みました。
 今までの私なら飲み込んでいましたが、先生に直接話をしに行き解決させることができました。留学をする前に立てた“自分を持つ”という自分のなりたい像と少し近づけている気がします。今では普通に授業を受けることができており、今学期から新しくクラスの仲間になった韓国人の学生やイランの学生とも仲良くなることができました。
最初のころと比べるとクラスがかなりグローバルになって授業でもそれぞれの国の文化の違いを知ることができます。特に韓国の学生たちは日本の文化と近いこともあり、言語を教えあったりお互いの文化を共有し新しいことを知れてとても楽しい毎日です。

 もともとホームステイしていた家庭のホストマザーが出産をするということで、今学期から新しいホストのもとでホームステイをしています。フィリピン人の家庭でとても暖かくこの留学生活は本当に良い人たちに恵まれているなと感じています。
 
 7月の末には20歳の誕生日を迎えたのですが、授業後にクラスのみんなから祝ってもらいたくさんのお菓子とみんなのメッセージ入りの誕生日カードをもらいとても幸せな誕生日でした。ホストの息子さんと同い年でまさかの誕生日が1日違いだったので大きなケーキも用意してくれていて嬉しかったです。カナダ生活もあと残り少しですが、悔いが残らないよう毎日を精一杯楽しみたいと思います。
  • NY!

  • 大谷さんを見に試合観戦

  • クラスメイト

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韓国留学便り

大関 棟善・東国大学

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福島 瑠菜・東国大学

 韓国での生活も残り一か月になりました。留学生活が終わると思うととても寂しく感じます。
 私の通っている東国大学は5月31日に春学期が終わり3週間ほどの休み期間がありました。クラスメイトとご飯を食べに行ったり遊びに行ったりしました。せっかく仲良くなったのに留学を終えて帰国する友達も多くとても寂しかったです。
 夏学期が始まり忙しくなりました。寮内で引っ越しもしてルームメイトも変わりました。語学堂のクラスメイトも変わりました。イギリス、フランス、台湾、ミャンマー、ベトナム、そして日本人が私を含め2人なため、韓国語を使う機会が多くなりました。授業内容も前の級とは比べ物にならないくらい難しくなりました。ニュース、新聞記事、人工知能など見たこともない単語ばかりで戸惑い、ずっとつまずいてばかりで自分の成長が感じられず、悔しい日々が続き韓国語の勉強をやめたくなる時もありました。一気に変わる環境に慣れず苦労しましたが、今は新しい環境にも慣れすごく楽しめています。

 語学堂では夏祭りもありました。1~6級全員参加して運動会のようなものをしました。クラス内でチームを作りミッション成功のため大きいグラウンドを駆け回りました。リンボー、ボーリング、大縄跳びなどほかにもたくさんのミッションがありました。ミッションをクリアしてシールをはやく集めると景品がもらえました。終わった後は、水遊びが始まりました。語学堂の先生が沢山の水鉄砲と子供プール、浮き輪を準備してくれていました。同じクラスの友達と水をかけ合いびしょ濡れになるまで遊びました。中間テストが終わった次の日だったのでみんな解放感でテンションが高かったです。みんなともっと仲を深めることができました。
 日帰り旅行にも2回行きました。ソウルから離れてみると日本人が珍しいのか沢山話しかけてくれました。タクシー運転手さんも日本旅行での思い出を話してくれました。「本当に日本が好きだ」と言ってもらえ、とてもうれしかったです。写真を撮ってあげると声をかけてくれたり、カフェで飲み物をサービスしてくれたり、ペンションに宿泊する人専用の海に入れてくれたり、韓国はどこに行ってもあたたかい国だなと思いました。
 そして語学堂短期休みの時に家族が韓国に会いに来てくれました。久しぶりに家族に会える嬉しさと、韓国語が私しかできないのでしっかり案内できるのかという不安な気持ちもありました。ですが案外すんなりと案内でき、半年間の勉強の成果を見せることができてうれしかったです。そして家族は私の一番の支えだなと改めて感じました。もっと成長した姿を見せられるよう頑張りたいです。
 夏学期は沢山の思い出や友達ができうれしい反面、お別れが近づいていると思うととても寂しいです。残り一か月、悔いのないように最後まで楽しく過ごしたいと思います。
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松岡 七彩・大邱大学

 半年間の留学生活を終えました。
興味がある国で、行ったこともある国ですが半年間も海外に住む経験はなかったので不安と楽しみを持ち、出国したことをすごく覚えています。
 私は、ホームシックや日本に帰りたいとかそう言った事は全くなく、環境にすぐ慣れ、韓国語の勉強も楽しくて仕方なく本当に留学に来れた事に感謝でいっぱいです。
 正直、留学が決まって色々準備している中、日本でも韓国語学べるし話す機会無いこともないし、近い国だから頻繁に旅行に行ったら良いし、四年生のタイミングで行く事なんか…?とも考えていたのですが、留学は、韓国語の実力を上げるだけの目的ではなく、韓国の文化に触れ、他の国の人にも出会い、そこでまた新たな影響を受け、自分の世界を広げられる機会がたくさんあることがわかりました。
 実際に私がこの半年間でよく一緒にいたりお話をした、韓国、中国、モンゴル、ウズベキスタン、フランス、エジプト、インドネシアは宗教や文化など様々で、共通語を韓国語としながら韓国でも各国の文化にも触れました。授業終わりにウズベキ料理を食べに行ったり、中国人のお友達の家に行き中国料理をおもてなししてもらったり、フランス人とは長い時間一緒に過ごしたのでフランス語を学んでみたりと「ほんまに韓国語勉強しに来たん?」というほど韓国で他の文化にも触れらることが不思議で楽しくて仕方ありませんでした。
 今までのレポートでも他の国の方と触れられる楽しさを書いてきたと思うのですが、ずっと他の国の方といたのではなく、記憶の半分以上締めてるのはもちろん韓国人のお友達との思い出です。最後の方は特に韓国人とは楽しく過ごしました。
 私はこの短い期間でどれだけ韓国語の成長をし文化に触れれるかが勝負だったので、極力日本人は避け、韓国人もしくは他の外国人といるように意識していました。なので、他の日本人よりかはすぐに韓国人の友達もいて韓国人と過ごす時間も誰よりも多かった自信があります。そのおかげでこの短い期間で一日中韓国人と2人と過ごしても問題がないぐらい韓国語の上達を果たすことができ、プラスアルファで韓国人が話すような話し方など見つけたいものを身につけて帰ってくることができました。
 このような貴重な経験と学びを得て、大学四年生は将来もかかっておりとても大切な時期ではありますが、韓国語をマスターすることは私の将来に必要な事だったのでこのタイミングだろうが半年間と言う長いようで短い留学に行ったこと悔いなしです。
 そして、出発するところから帰国までずっと一緒に居てくれた、ひなのさんにはとても感謝でいっぱいです。年下でどう接したら良いのだろうと考えることもあったのですが、ルームメイトも何かあった時に相談できる友達も一緒に大邱来れたのもひなのさんで良かったです。おかげで楽しい日々を過ごせました。
 最後に、留学に行かせてくださった阪南大学、国際交流課の方には感謝でいっぱいです。
 これから就職活動などやる事たくさんで大変で、全て放棄したい気分ですが、この経験を活かしながら就職活動など頑張っていきたいと思います。
また、留学の件で阪南大学の力になれることが、何かしらの形であればぜひ声かけて頂きたいです。
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紅露 雛乃・大邱大学

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