外国の文化、すなわち「異文化」を理解する、ということにおいて、私たちはつい現象だけを追いかけてしまうところがあります。ところが、異文化を本質的に理解するためには、その「文化」がどのような経緯の中でうまれてきたのか、という文化の背景や歴史を理解することが必要になります。今回のレポートでは、観光や伝統行事に触れることで、学生諸君が異文化理解を深める入口に立ってくれたのではないか、と思えるレポートとなっています。一つを知ることで、「もっと知りたい」になっていくはずです。どうやら、有意義な留学生活を送っているようです。それでは、今回も、楽しんでください。

カナダ留学便り

岸本 理沙・ゲルフ大学

 授業にも慣れ、リスニングの授業では全員の前での発表、ライティングでは文法を中心に書くスキルを高めています。リーディングの授業ではオンライン参加のパナマの生徒と交流をしました。
 4月7日はイースターでした。キリストの復活祭です。ホストファミリーからチョコをもらったり、学校ではクッキーを作りました。カナダではイースターはビッグイベントなのでスーパーや町の至る所に装飾が施してあり感動しました。
 また、3泊4日でとケベックとモントリオールに行きました。行きは電車を13時間乗り継ぎ、ようやく到着しました。
 ケベックでは、韓国ドラマのトッケビのロケ地巡りをしました。まだカナダは寒く、風も強かったため凍えながらの観光でした。町の至る所にある自転車を借りてサイクリングをしたり、日本食のレストランに行ったりして楽しみました。
 モントリオールでは、ノートルダムの教会に行きました。今まで見てきた教会の中で一番大きな教会だったのでその大きさに驚きました。また、天井や細部の彫刻も非常にきれいでした。帰りの飛行機ではトラブルに見舞われ、予定の4,5時間遅いフライトに変更となり想像より遥かに遅い到着となりましたが、何とかゲルフに帰ってくることができました。
 さて、5月からはレベルも上がり、新しいクラスでの授業が始まりました。人数もかなり増え、また日本人以外の学生も新たに加わったのでより賑やかになりました。前のレベルとは課題の量がはるかに増え、難易度も上がったので日々クラスメイトと共に頑張っています。実際の自分と友人のレベルを比べ挫折しそうになることもありますが一日一日、前を向いて頑張ります。
 トロントにある大きな遊園地に行ってきました。アトラクションは日本よりも若干雑な作りですがスリルがあり、規模が桁違いで感動しました。また、一つ一つのお土産等の物価の高さも異常でした。
 余談ですが、最近は大学内のジムに通っています。カナダに来てから太ってしまったので体を動かしてリフレッシュしながら頑張りたいです。ヨガやプール、ピラティスも行う事ができるので少しずつ色んなものに挑戦しながら体調も整えていきます。
 気温も徐々に高くなり、1カ月前は6度くらいでしたが、最近は20度前後と過ごしやすくなってきました。ゲルフで有名なアイスクリームのお店に行きました。スモールサイズでもかなり大きくて驚きました。まだこれからどんどん高くなるようなので体調に気を付けながら残りの留学期間を過ごします。
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戸島 愛理・ゲルフ大学

 学期間休みの二週間の間で、ケベックとモントリオールに三泊四日で旅行しに行きました。ケベックはカナダの東側にあり、韓国ドラマ「トッケビ」のロケ地として有名です。私は、そのドラマがとても好きであったため、この機会に、ケベックでロケ地巡りをすることになりました。また、モントリオールでは、ノートルダム大聖堂という大きな教会を主に観光し、細かく細工された柱や装飾を堪能しました。帰りの飛行機のキャンセルなどのハプニングがありましたが、楽しい休日の旅行となりました。
 そして、5月8日から新学期が始まり、日本人留学生や、前学期ではオンラインで参加していたパナマ人留学生が新しく入り、留学生の人数が多くなりました。特に、私のレベル(レベル5)は人数が多く、二つのセクションに分かれることになりました。私のクラスは合計12人おり、日本人は8人、残り4人は日本以外の国の留学生です。前学期からレベルが一つ上がり、先生の話す英語や授業内容についていけないことも多々ありましたが、今は少しずつですが、自分が成長しているように感じております。例えば、リーディングのスピードが早くなったり、リスニングが以前より聞き取れるようになるなど、今のクラスのレベルについていけるようになりました。
 新しい友だちもでき、新学期に慣れてきた時に、トロントにある大きな遊園地のカナダズワンダーランドに行きました。私はあまり絶叫系が得意ではなかったのですが、退屈だと感じないくらい、たくさんのアトラクションがありました。夜はゲルフに戻り、ダウンタウンのおしゃれなレストランでディナーをしました。
 5月26日にトロントで行われたアニメノース2023を見に行きました。そのイベントは北米最大級のアニメフェスで、多くのアニメカルチャー好きの人たちがコスプレをし、声優さんなどのゲストのトークを見に行きます。私は日本やアニメが好きな人たちを見に行きたいと留学前から考えていたため、今回、コスプレイヤーを見るために、このイベントに参加しました。私の知っているキャラクターを見つける度に興奮していました。
 6月3日に二度目のナイアガラの滝を見に行きました。前回見たナイアガラの滝は雪であったためか濁っていて綺麗な滝だと感じなかったため、再度見に行くことにしました。温かい気候になったので、クルーズ船で滝のすぐ傍まで近づくことができました。クルーズ船に乗った後は近くのテーマパークで観覧車に乗り、上からナイアガラの滝を堪能しました。
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西 史夏・ゲルフ大学

 不安な気持ちを持ちながらもワクワクドキドキで始まった留学生活も気づけば3か月。今の留学生活を率直に言うと、忙しい!楽しい!な日々です。4月の終わりから5月の最初までは2週間ほど休暇があったので、友達と旅行に行ったり天気がいい日はピクニックをしたりなど、充実したバカンスを過ごすことができました。今回の旅行ではケベックに行きました。ケベックはとても美しい街でヨーロッパのような街並みが素敵でした。公用語もフランス語なので、標識などの慣れない言語に苦戦しながらもフランス語で「ボンジュール!」とあいさつをしたり、その場の文化を楽しみながら観光することができました。
 5月の2週目から新しい学期が始まり、新しい仲間も増えました。関西の2つの大学の生徒たちと前回の学期はオンラインで授業を受けていたパナマの生徒たちがカナダにきました。特にパナマの生徒はオンラインで何回も話したりしていたので、実際に会うことができてとても盛り上がりました。前回の学期の成績により、今学期無事に進級することができたのですが、パナマの生徒とほかの大学の生徒を含めた新しいクラスは、最初は私にとってかなりレベルが高いと感じました。今までの授業と違い、先生からの質問もかなり難しく、自分が自信をもって発言できるような内容が圧倒的に減りました。今まで何をしていたのだろう、自分は全然成長できていないのではないかと落ち込んで泣いた日もありました。今では、わからない事はわからないとはっきり言うこと、合っている自信がなくても黙り込まずに怖がらないでとりあえず何か発言することを学び少し楽になりました。課題の量はかなり多くて日々追われていますが、それもカナダ生活を充実させている一つの要素です。
 新学期が始まったと同時に私にはルームメイトができました。その子は同い年の日本人ですが、クラスも同じでとてもおもしろい子なのでホームステイ生活がより楽しくなりました。友達と学校のジムも契約して、放課後に運動をしに行ったり毎日何かしらの予定が入っているので、最初にも書いた通り忙しく暇な日がない毎日です。残り半分もないですが、これからも精一杯勉強して精一杯楽しみます。
  • ケベックの景色 

  • ピクニック

  • 大学の様子

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韓国留学便り

大関 棟善・東国大学

 語学堂では、4月には文化体験プログラムがあり、ハンボクという韓国の伝統的な衣装を着て、景福宮に訪れました。そこでは、語学堂の友達と写真を撮り合ったり、語学堂の先生が建物の説明や歴史について説明してくれたりしました。また、語学堂の授業の中でも文化授業というものがあり、そこでも多くの韓国の文化について知ることができました。
 5月は、学校で多くのイベントが行われました。5月20日では、東国大学から曹渓寺までランタンをもって歩く「ソウル燃灯祝祭」という、ソウルでも大きなイベントがあり、それに参加しました。学校で花の形をしたランタンが配られ、それをもって語学堂の友達や、学校で仲良くなった友達と一緒に歩きました。東国大学から歩き始め、東大門の前を通り曹渓寺まで行くというルートでした。様々な世代がいて、小さな子供から老人まで多くの人が参加していました。また、韓国の伝統芸能である「サムルノリ」を披露しながら歩いているグループもいました。結構長い距離を歩くことになりましたが、ランタンの光が美しく、いい思い出、経験になりました。
 5月23日~25日では、東国大学で学祭が行われました。東国大学の学際では、規模が大きく、学校全体に出店が並んでおり学校の雰囲気も活気にあふれていました。中でも印象に残っているのが、24,25日に行われた韓国の歌手のステージでした。そのステージでは、K-POPアイドルをはじめ、ラッパーなどが登場し、間近でステージを見ることができたので、常に大興奮でした(笑)。また、韓国の学際は平日に行われているにもかかわらず、みんな夜遅くまで飲んだり食べていたりしていたので驚きでした。私もせっかくの留学生活だったので夜遅くまで遊んでいたかったのですが、次の日から語学堂の期末試験があり、そのようにすることができず残念でした(笑)。
 5月31日に語学堂が終わりました。同じクラスの何人かが、自分の国に帰るらしく、寂しい思いがいっぱいありました。6月からまた新しいクラスで授業が始まるので、楽しみな反面、仲良くなった友達が帰ってしまい悲しいという気持ちがあり、複雑な気持ちです。
 これからは、夏季の授業が始まるまでに少し時間があるのでもっといろんな場所に訪れてみたいと思っています。
 話が変わりますが最近は、観光客があまり訪れない地元の人しかいない食堂に足を運んでみています。今のところ活動範囲は、寮の近くの駅である忠武路駅周辺なのですが、面白い発見ばかりで楽しいです。店内で食べている人は、韓国人ばかりで、お店の雰囲気や清潔感はきれいとは言えません。しかし味は、昔の味みたいな感じで、チェーン店とかで食べるご飯よりも数倍おいしく、量が多いわりに安いです。しかも見た目も豪快でちょっと食べづらかったりもします(笑)これからも、いろんな場所であまり知られていないような場所を探していきたいと思っており新しい発見をしていきたいと思っています。
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福島 瑠菜・東国大学

 韓国に留学に来て3か月がたちました。バタバタした日々が続き時間がたつのが早く感じます。
 まずは中間テストについて書きたいと思います。東国大学は書く・読解・リスニング・PPT発表と話すが2項目あります。2日間に分けられて実施されます。書く・読解・リスニングは授業を聞いていれば何とかなりますが、話すテストが量多くて必死に覚えました。PPTの発表はテスト2日前に事前に行われます。5分以上の発表を暗記してみんなの前で発表します。小さなメモを持ってもいいのですがメモの内容を確認され、メモ量が多いと量を減らされたり、発表中見るたびに減点されます。そして、話すテストは①②があり、2日間に分けられます。①は短い会話文でした。返答には文法が指定されており、先生の質問に指定された文法を使って答えるというのを10問答えます。②は少し長い質疑応答と、1分間スピーチでした。教室にあるテレビにお題が映し出されそのお題について30秒考える時間が与えられます。習った文法を使ってお題について1分間スピーチしました。覚えるものが多すぎて、前日の寮内は夜遅くまで勉強している人が多かったです。分からないところは同じクラスの子が住んでいる部屋を訪問して質問したり、友達とキッチンルームに集まって3時過ぎまで起きて一緒に練習しました。勉強合宿をしているようで楽しさもありました。
 5月は부처님오신날(お釈迦様がいらっしゃった日)がありました。東国大学は仏教の大学のため盛大にお祝いしていました。学校中に沢山の提灯が飾られました。その提灯に願い事を書いた短冊をつけられます。語学堂で短冊を書き、授業時間にクラスのみんなで飾りに行きました。
 そして연등회という提灯を持ち道路を歩く行事にも参列しました。提灯を持って参加するには事前に申請しないといけません。私は申請せず飛び入り参加してしまいましたが、語学堂の先生が余った提灯をくれました。日が落ちるとみんなの提灯がきれいにひかりとてもきれいでした。道路を通行止めにして道路のわきに椅子が設置してあり、沢山の人が見に来ていました。建物の中からみんなが手を振ってくれてとても楽しい経験でした。
 5月23~24日の3日間学祭がありました。2日目と3日目は芸能人を呼んでコンサートが開かれました。校内にはキッチンカーや、学部が運営している居酒屋のようなものが沢山出ていました。校内でお酒を飲めるのは学祭の日だけなのでみんな盛り上がり沢山お酒を飲んでいました。学祭がある日でも東国大学は休みにならず授業が普通にあるので、コンサートがある日は授業中音漏れがすごく聞こえてきました。語学堂が終わってすぐ入場バンドを取りに行きました。近くで見るために5時間ほど待ちました。お祭りのような大規模な学祭ですごく楽しかったです。
 残り3か月韓国語の勉強だけでなく、沢山楽しい思い出も作りたいと思います。
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松岡 七彩・大邱大学

 韓国留学に来て約4か月経ちました。
まず初めに報告したいことは、春学期を終え、無事に進級テストにも合格し次のクラスで最後の学期を勉強していることです。約4か月間の韓国生活を通して、たくさんの外国人と出会いましたが、また新たに外国人の友達ができて楽しい毎日を過ごしています。
 春学期が5月の中旬に終わり、約1週間の学期休みがありました。約1週間の学期休みでは、ソウルに遊びに行き、日本から来てくれた友達とお母さんと叔母とソウル旅行をいました。久しぶりに会えたのでとても嬉しかったです。都市ということもありソウルは日本人観光客も多いので、日本語を話せる韓国人も多かったのですが、韓国語で色々やり取りもでき、友達、お母さん、叔母をスムーズに案内することができ良かったです。また、ソウルはやっぱり日本人も多く、日本語ができる韓国人が多いので韓国語を勉強する環境としては、大邱でよかったなと感じました。
 ソウルにいるときに少し時間ができたので、ソウルに留学中の2人と会い、ご飯を食べながら楽しい時間を過ごしました。ソウル組も不便なこともありつつも留学生活を楽しんでいて、外国人の友達も沢山出来き、韓国語のレベルが少しずつ成長している気がして、私も負けてられないと思いいい刺激を受けました。
 学期休み思う存分に遊び、夏学期が始まり約2週間経ちました。新しいクラスは、少し人数が多くなり、日本人も私1人だけで完全に韓国語で会話する環境が整っていて、とても楽しく勉強をしています。また先生も春学期の先生で、とても授業が上手で分かりやすい先生なので良かったです。新しく他の国の友達も更にできたので、韓国語以外にも他の言語や文化を学べる機会が多く、世界各国の良さを学び、今まで韓国語だけ話せたらいいと考えていたけど他の言語も学んでみたいと感じました。また沢山の国にも旅行に行きたいと思い、日本に帰ってからの目標も沢山出来ました。留学に来てから、韓国を更に好きになり、語学も上達し自分の目標を少しずつクリアしていく他、世界各国の人と出会い沢山の刺激をもらい自分の世界観が広がり、本当に沢山の良い経験ができた留学生活でした。
 残り約1ヵ月となり、悲しく帰りたくない気持ちでいっぱいです。心残りがないように一生懸命勉強もしながら楽しみたいと思います。7月上旬にTOPICを受けることにしたのでいい結果も持って帰れるように頑張りたいと思います。
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紅露 雛乃・大邱大学

 私たちが通っている大邱大学の語学堂では、学期が4つに別れていて5月12日に1学期目の春学期が終わりました。5月12日に進級試験があり、それが終わったあとは、10日間の学期休みがありました。休みの間には、家族が韓国まで会いに来てくれました。大邱から近い韓国第2都市である釜山という場所で3日ほど観光をしました。釜山はテジクッパと海鮮が美味しいと有名なため、母と食べました。
 休みが明けてからすぐに、5月23日から25日まで3日間の学祭がありました。韓国の学祭では、大学ごとに有名な歌手やアイドル、ラッパーを呼び、公演をしに来てもらったり、フードトラックが出たり、学生が学科ごとに作る屋台なども数多くあります。大邱大学では、バラード歌手とラッパーが3日間に渡り公演をしに来て、学生たちも一緒に歌ったり、踊ったりと楽しんでいました。さらに今年は、日本人留学生のチームが2018年以来の5年ぶりに出店することになり、希望した人達で集まって会議を繰り返し、お好み焼きと焼きそばを作って販売することになりました。学期休み前から語学堂生からも先着10人と募集がされていたので、私も友達と出店参加の希望をし、宣伝担当として、当日までに3つほど看板を作り、当日は看板を持ち、学内を歩きながら売り子として参加しました。日本人留学生のお店は、全日、開店前から行列ができるほど関心を集め多くの人が買いに来てくれました。3日間とも赤字にならず、参加者全員への還元まで生むことができました。そして、韓国人の学生たちや他の国の留学生の屋台が多くある中で1番人気だったとたくさん聞くこともでき、短い間でしたが、出店に参加してよかったと思いました。 
 また5月22日からは新しく夏学期が始まり、クラスが変わりました。今学期のクラスでは、スリランカやエジプトなどの、春学期にはクラスにいなかった国の人とも知り合うことが出来、友達になる事ができました。そこで韓国だけでなく、日本で生活していてはなかなか知り合うことの出来ない、ほかの新しい国の文化や伝統を知ることができてとても学びになっています。今は韓国人の友達もたくさんできて、毎日楽しみながら生活することができています。6月には中間試験もあるので、試験に向けて頑張ろうと思います。

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