カナダのゲルフ大学と韓国の東国大学・大邱大学。3大学にそれぞれ留学している学生諸君のレポートを拝見していると、いよいよ、留学が日常のものとして戻ってきたことを実感します。異文化に出会い、異文化を理解し、異文化の中で語学を修得する学生諸君のひたむきな学びへの姿を、言葉と画像でお届けいたします。留学中の学生諸君、体調に気を付けながら、思い切り留学生活を謳歌してくれることを願っています。それでは皆様、留学レポートをどうぞお楽しみください。

カナダ留学便り

岸本 理沙・ゲルフ大学

ナイアガラフォールズ・アイスホッケー・ムスリムの友達との交流

 3週間目の土曜日、ELPのイベントでナイアガラの滝を観光してきました。想像を遥かに超える大きさで、その迫力と轟音ともいえる落水の音に驚きました。ボートで下からナイアガラの滝を見ることもできますが、時間が足りず上から眺めるしかできなかったことが心残りでもあります。いつかもう一度行き、ボートに乗ろう!と、ひそかに思っています。
 ナイアガラ見物の後、アウトレットでのショッピングと村や湖を散策しました。とても行きたかった場所だったこともあり、大学でのツアーは助かりました。
 4週目にはアイスホッケーの試合観戦。カナダではアイスホッケーが日本よりも有名なため見る機会も多いです。アイスホッケーに限らず、夏にはアメリカンフットボール等の試合も見ることができるのでぜひ見たいと思います。
 多様な国籍の友達も少しずつですが増えてきました。先日は、ムスリムの方たちと交流する機会があり、お祈りをしている様子を見ることができました。
 1カ月目は慣れるのに精一杯で思ったより時間が早く過ぎてしまいました。そしてまだ初めて経験することばかりなので毎日が楽しいです。また、新しく知り合った現地の方と親しくなりカフェで勉強をしたり、映画館に行ったりドライブ等をしました。折角ここまで来たのでフットワークを軽くして何事にも参加し、挑戦したいと思います。しかし、まだ慣れないことが沢山あるので気を引き締めながら残り5カ月を過ごしていきます。
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戸島 愛理・ゲルフ大学

ペアワーク・バディプログラム・モチベーション

 カナダは少しずつ温かくなってきており、雪も解け、地面が見えるようになりました。この1か月、ホームシックや言語の壁にぶつかり、辛いと感じたことが多々ありましたが、耳が少しずつ英語に慣れ、聞き取れる単語も増えてきました。
 授業では、最近、ペアワークが多く、私はパナマの生徒と一緒に課題をしています。しかし、パナマの生徒たちはオンラインで授業を受けており、私たちが課題を行う際も通話しながらの作業になります。そのため、円滑に課題が進まないこともあります。また、パナマの学生たちは、発音がとてもクリアで、私の発音が原因で話が止まってしまうこともあり、そこが今後の改善点であると考えています。
 授業以外の学校生活は部活動、バディプログラム、留学生の交流プログラムなどに参加し楽しんでいます。部活動は、JCCという日本の文化を学ぶ部活に入っており、そのコミュニティの中でもたくさん友だちができました。その中の一人が私のバディ相手で、一緒にゲームカフェで遊びに行きました。バディプログラムでもっと英語が上達できればと思います。
 留学生の交流プログラムでは、私がずっと楽しみにしていたホッケーを見に行きました。ゲルフストーム(ゲルフ市内のチーム)とアメリカのチームが戦っていました。初めてホッケーを観戦しましたが、思っていた以上に面白く、ルールも分かりやすかったです。その日にホッケーに、はまってしまい、来週、友だちと一緒に観戦する約束をしました。
 一か月を振り返り反省している点は、カナダの生活に慣れてしまい、留学前や留学初日に比べると積極性や熱量が減ってきたと感じています。そのため、最近は一週間の目標を定め、目標達成に取り組んでいます。例えば、今週「新しい友だちを最低一人は作る」という目標を掲げました。今後も、このようにモティベーション維持に気をつけます。
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西 史夏・ゲルフ大学

共通言語は英語・チャレンジデイ・スノウマンには足がある

 カナダへ留学に来てから1か月がたちました。来てすぐの頃は全てのことにワクワクし、緊張もしましたが、今では学校の授業にも慣れてお店で何かオーダーすることも前ほど緊張しなくなりました。学校のプログラムでは授業のほかにも楽しめるイベントやみんなで試合観戦をするなど、やることが何もない日はないぐらい毎日充実しています。他にもナイアガラの滝に行くツアーにも参加し、近くで見る大きな滝の迫力に圧倒されました。
 私はこの留学でたくさんの人や違う国の人と英語で会話し、様々な違いや文化を学びながら自分の内向的で恐がりでアピール下手なところを変えたいと考えていました。しかし、この留学のプログラムは自分が思っていた以上に今は日本人が多くほかの国の学生は少数でした。
 そのため、どうしても同じクラスの日本人と話すことのほうが多いなと感じました。そう感じるようになってから日本人同士でも英語で会話することを意識したり、留学のプログラム以外のイベントにも積極的に参加したりして、多くの人と関わり英語で話す機会を増やしています。
 また最初にも書いた通り、来てすぐの頃は全てのことにワクワクしていました。しかし1か月経つと慣れが出てきて“普通に”過ごすようになりました。半年という貴重な時間の中できっとまだまだ刺激がたくさん転がっているこの場所で、普通に過ごして気づいたら帰る日だった状態になるのは絶対に嫌でした。
 そこで授業のない毎週金曜日にチャレンジデイを設けることにしました。どんなに些細なことでもいいので新しいことをしてみるという日です。ちなみに先週は日本でも注文が難しくて避けてしまいがちなSUBWAYに一人で行って注文してきました。英語で話す機会を増やすことやチャレンジデイの件も、自分で問題点を見つけてそれを解決していくことはこの留学だったからこそできたことで、確実に自分の成長に繋がると考えています。
 ホストファミリーもいい家族で問題なく過ごすことができています。休みの日、雪の日は雪遊びをし、晴れていたら外に散歩へ出かけたりWBCが盛り上がっていた頃には一緒にお家で観戦したりしました。疲れが出たのか少し体調を崩した時にはおそばを作ってくれました。たまに日本食が出るのですごく嬉しいです。これからイースター(キリストの復活祭)の時期ということもあり、少し忙しくなりそうですがその中でもお好み焼きパーティーをする予定を立ててくれています。これからも楽しみです。
  • 雪遊びした時  

  • アイスホッケー観戦 

  • ナイアガラの滝

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韓国留学便り

大関 棟善・東国大学

韓国語と英語・コンビニ商品争奪戦・予習復習という習慣

 韓国に訪れて1ヶ月以上。寮での生活や、韓国の生活は、まだ慣れないことが多いですが、1ヶ月前よりかは、できることも多くなり、色んなことにもチャレンジしました。例えば、お店の人と簡単な会話や、美容室での髪のカットもしました。
 さて、3月20日から語学堂が始まりました。ここには、日本人以外にも多くの国の学生がいます。私のクラスは日本人が一人もいなくて心細いですが、逆に韓国語を使う場面が多くなるので、語学修得には最高の環境です。クラスメイトや、友達と話す時は、韓国語もしくは英語がほとんどとなるので、不思議な感覚になります。
 授業中は、韓国語のみで、先生との質疑応答も韓国語となります。授業では、その部屋のレベルに合わせて、先生は話してくれます。単語の意味を説明する時は、ゼスチャーや、簡単で似ている単語を使って説明してくれます。また、クラスに色んな国の人がいるので、韓国のことだけではなく、他の国の話も聞くことができ、興味深い話題ばかりで楽しいです。また、授業では、教科書に書いていることだけをやるのではなく、ペアになって自分で文章を考えて発表し合うなどと言ったこともしています。
 語学堂の授業構成は、土日祝以外の日に10時〜14時まで50分×4となっていて、お昼ご飯は、14時以降に学校の食堂や、学校周辺にあるお店でご飯を食べます。しかし、お昼休憩がないので、10分休みの時に、ほとんどの人が学校内にあるコンビニを利用し、軽食を食べたりするため、コンビニには多くの学生が並んでいます。
 来月からはサークルに参加します。そのサークルでは、韓国人との交流のできるサークルであり、語学堂で関わることの出来ない韓国の方と交流が出来るそうです。多くの韓国人と直接交流することができるので、積極的に活動に参加し、コミュニケーションをとっていこうと思っています。
 やはり日本語を使ってコミュニケーションをとることが出来ないということもあって、多くの負担もありますが、1人では出来なかったことが出来たり、語学堂で習った文法を実際に使ってコミュニケーションをとってみたりすることによって、今のところ、留学生活を楽しむことが出来ています。
 会話の中では自分の知らない単語や表現がまだまだ出てくるので、これからも、授業以外にも予習復習をし、翻訳機になるべく頼らないようにしていきます。
  • 広蔵市場

  • COEX

  • 南山タワー

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福島 瑠菜・東国大学

テキストから離れてみよう・多国籍教室・勉強でつながる

 韓国に来て1か月がたちました。1週間ほどは日本が恋しく、すぐにでも帰りたい、家族に会いたい、友達と遊びたいなど寂しい思いが強くかなりストレスを感じていました。ですが今では自分の成長を感じられるのが嬉しく留学を心から楽しめています。
 東国大学は語学堂が始まるのが遅く入国してから3週間ほど自由時間がありました。その期間、阪南大学から1か月間韓国に留学に来ている2人の友達と遊びました。ソウルタワーに行ったり、韓国の友達を紹介してもらい一緒にエバーランドに行ったりしました。
 韓国に来ても韓国語で会話する機会がほとんどなかったので韓国人と会話するのは大変でした。自分の意思をうまく伝えられず今の実力を実感しとても悔しかったです。もう少し会話ができれば親しくなれたかもしれないのになどと反省点が見つかるばかりでした。
 この経験からテキストとばかり向き合っていた自分課題は、実際の会話でその文法を使いこなす事と積極性だと気が付きました。そこから日本の友達といるときでも韓国語を使うようにしています。友達2人が韓国に来てくれたおかげで沢山の経験を積むことができ、できることが増え自信につながりました。沢山一緒に出掛けてくれて、楽しい思い出を作ってくれた友達にとても感謝しています。
 そして、ついに語学堂が始まりました。クラスは15人クラスで日本人は私を含め6人です。イタリア、台湾、香港、イギリス、ドイツなど様々な国の方がいます。月~金の10時から14時まで授業があります。どの級も同じ時間に授業が始まります。語学堂が始まると韓国語を使う機会が圧倒的に増えました。私は自分の思っていた実力のクラスより少し上の級に振り分けられ不安を感じていました。
 授業も教科書もすべて韓国語ですが先生たちがわかりやすい韓国語で説明してくれるので意外と理解できて楽しく授業を受けています。ですが私は1つわからない単語があると内容がわからなくなり混乱してしまうので毎日3時間予習・復習をしてから授業を受けています。毎週月曜日に席替えをするのでいろんな国の方と仲良くなれました。クラスメイトの国籍は様々なのにみんなの共通言語に韓国語があるだけで国籍関係なく世界中の人とつながれる感じがとても好きです。
 教科書での勉強だけでなく、みんなと仲良くなってコミュニケーションを取り楽しい思い出も沢山作っていきたいと思います。
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松岡 七彩・大邱大学

「学ぶ」を楽しむ・大邱だからできること・松岡進化します!

 大邱にきてもう少しで1ヶ月経ちますが、毎日内容の濃い日々を過ごしています。大邱に到着した日は、ソウルから大邱に向かうのに苦戦し、夜の10時に寮に着くなど、疲弊したのを思い出します。
 それから1週間は、まだ自分が半年間留学する感覚がなく、観光客気分で、繁華街や観光地に出かけながら生活に必要なものも揃えていると、瞬く間に時間が過ぎていました。
 ソウルと違って、少し田舎だからなのか街に日本人もいなく、すべて韓国語の世界でしたが、それが苦になるのではなく、楽しさと勉強しようという気持ちになりました。お店に入ってご飯食べ、買い物する。その際には、店員さんと会話をしますが、聞き取れないものもなく、心配なことも減りました。
 わずかな時間で、自分自身が進化していることを実感します。
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紅露 雛乃・大邱大学

カフェで復習?・外国人の友人と韓国語・日本人と韓国語で

 韓国で生活し始めて1ヶ月が過ぎた。はじめの一週間よりもいろんなことに慣れてきて、午前中の授業が終わったあとに、食堂や学校の近所のお店でごはんを食べたり、時間があるときには図書館やカフェなど行って、その日の復習をしたりしている。
 同じ語学堂に通っている、外国人の友達もたくさんできて、週末や授業が終わったあとなどに一緒に御飯を食べたり、時間があるときには学校から少し離れた場所にも出かけたりもした。外国人の友だちと出かけるときには、基本韓国語で会話をしているので楽しみながら勉強することができている。また、友達それぞれの国の言葉や、文化、食べ物や、生活の仕方などたくさんの外国のことを知ることができて、学ぶことが多くてとてもおもしろい。
 出かけたときに、どのお店に行くかなどや行き方など、わからないことがあれば近くにいる韓国人に、聞くことにしている。また、日本人同士で会話をするときも韓国語を混ぜて会話をして、積極的に韓国語を使う機会を増やすようにしている。
 出かけたとき韓国人に話しかけるまでは、日本のことを良く思っていない人だったらどうしようとか、考えることが多かったけれど、話しかけてみたらみんな優しく話してくださる。時には知っている日本語を話してくださったり、好きなアニメの話や、日本に旅行したときの話など、日本に関することを話してくださったりと、想像していたよりもとても親切な人が多い。 
 1ヶ月が過ぎて、日常生活を送ることに不便なことは特にないが、まだまだ経験していないことや、知らないことがあるので楽しみながら、いろいろな経験をしていきたいと思っている。
写真は、大邱大学内のライトアップされた桜です。

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