入学前オリエンテーションで観光実習3(国内)の取り組みを紹介しました

学びのイメージを伝えるため、さまざまな工夫をして発表しました

 国際観光学部には、実際の観光現場に出向いて、視察や聞き取り調査などを行うフィールドワークを取り入れた授業がいくつかありますが、「観光実習3(国内)」もその1つです。今年度の観光実習3では、沖縄県恩納村にある宿泊施設の情報発信方法の検討を行っており、昨年5月と9月に現地調査を実施し、現在は最終発表に向けて成果を取りまとめているところです。
 昨年12月10日(土)、来年度入学予定の高校生を対象とした「入学前オリエンテーション」が開催されました。そこで、入学予定の高校生に国際観光学部での学びのイメージを深めてもらうため、観光実習3(国内)受講生3名が現在授業で取り組んでいる内容を発表しました。この発表は研究成果を伝えることよりも、高校生に学びのイメージを伝えることに主眼を置いています。そのため、高校生にわかりやすい表現で発表したり、途中でクイズを挟んだりするなど、さまざまな工夫を凝らしました。
 当日の発表では高校生も熱心に聞いており、学びのイメージを掴んだ様子でした。また、発表した受講生にとっても成果が得られた、充実した機会になりました。当日発表した受講生のレポートを以下で紹介します。(森重昌之)

当日の発表の様子

  • 授業内容の発表の様子

  • 授業内容を発表する受講生

  • クイズに答えるために色のカードをあげる高校生

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発表した受講生の報告

興味・関心を引くために見やすさを心がけた観光実習の発表
 国際観光学部2年 高梨優七

 私たちは、12月10日に行われた入学前オリエンテーションで、来年度国際観光学部に入学予定の高校3年生に向けて、観光実習についての発表を行いました。主な発表の内容は、SNSや予約サイトで見る写真と実際に訪れた際のギャップが、口コミなどの評価に悪影響を与えてしまうこと、事前調査や現地調査の様子、そこから考えた改善案の紹介です。また、高校の授業とは違い、より実践的で学生が主体となる点が大学の授業の特徴であることを知ってもらうことも重視しました。
 当日のパワーポイントは、イラストや写真を多くし、色をつけるなどして、見やすく想像しやすいように工夫しました。発表がオリエンテーションの終盤で、瞼が重くなってしまう時間帯であったため、色のカードを配布し、カードを使って答えることができる簡単なクイズを用意するなど、堅苦しくなってしまう発表も楽しんで聞いてもらえるよう、工夫しました。また、文字はなるべく簡潔に重要なところを大きくし、見やすいようにしました。
 私は、このような場で発表することや、パワーポイントをつくることが初めてでした。何も情報を知らない高校生に一から紹介し、知ってもらうことがとても難しいことだと感じました。まず、観光実習という授業がどのようなものか、どのようなことをするのか、頭では理解していても、言葉に表し、高校生にわかりやすく説明することが難しかったです。何度も発表の練習をしながら、スライドの位置を変えたり、文章を考え直したりと、時間をかけて完成させました。帰り際に高校生から「おもしろかった」との声をいただいた時は、頑張った甲斐があったなと思いました。
 私たちが発表する際、2つのタイプのホテルの部屋の改善案を紹介し、改善後のどちらの部屋に泊まりたいか、高校生に多数決をとりました。私たちの予想では、半分ずつぐらいに分かれると思っていましたが、明らかに片方に票が偏っていました。これほどまでに一方に票が集まるとは思っていなかったので、とても驚きました。この多数決をとったことで、自分たち以外の意見を聞くことができ、これからの授業に活かそうと思いました。
 今回、入学前の高校生の前で発表するという貴重な経験をさせていただきました。準備の時はしっかりと発表できるかという不安や、当日は思っていた以上に人数が多く、緊張もしましたが、授業の取り組みについてきちんと伝えることができたと思います。私は、この発表から学んだことや、人に伝える力を、次の発表の機会につなげようと思いました。この発表を聞いて、1人でも多くの高校生の方が観光実習に興味を持っていただけたら嬉しいです。