ビジネス法パッケージ主担 松村 幸四郎 

 
 松原高等学校在学生の方から法律学に関する質問をしたいとの要望が本学HPのフォームから寄せられ法学研究会と合同で対応したことは既にアップした通りです(掲載記事はこちら)
 その詳細について、今回アップします。
 来学したのは大阪府立松原高等学校総合学科3年生の中原稔(なかはらじん)さんです。総合学習の時間で設定した課題研究のために、法律学に関する理解が必要となったため、法律学も体系的に学べる法学研究会を有する本学の存在を知り、連絡を試みたとのことです。
 中原さんへの対応には、経済学部ビジネス法パッケージ主担・法学研究会顧問の私と、法学研究会主将で昨年度法学検定試験スタンダードコースに1年生段階でエクセレント合格(合格者の上位10%以内)している濱田君の2名で対応しました。
 中原さんからの質問はかなり高度なものであり、憲法と法律との関係や、法からの逸脱に対する対応等、法律学に止まらず哲学的な内容も含んでいました。濱田君が基本的に回答した上で、私が補充していきました。知らず知らずにうちに、大学の学士課程教育段階の法律学に関する講義レベルの内容に入っていき、密度の濃い時間となりました。
 新型コロナ禍の感染状況が若干落ち着いていた時期でしたが、検温・手指消毒・備品消毒・マスク・部屋の換気の徹底をしていたため、途中で数回休憩を入れながら進めました。そのため比較的長時間に及びましたが、疲れを見せることなく質疑応答を行っている中原さんと濱田君の様子を見ていて、本学における法学教育が本学学生のみならず地域にも定着してきている気がして、うれしく思いました。中原さんは直接に法律学に関係する進路は目指していないということでしたが、法律学に対する関心を強く示していたことが印象的でした。
 
 最後に、中原さんからメッセージをいただいておりますので紹介します。
 中原さんからのメッセージ
「課題研究という松原高校の授業の一環で法律や憲法を扱うということで法学研究会様にご協力して頂いて制作が進んだ事やとても良い経験が出来たことに感謝しています。なかなか普段は触れない分野なので専門的なお話を伺えたことで僕自身も1つレベルアップしたんじゃないかなと思いました。課題研究が終わってからも法律や憲法に触れる機会があればなと思いました。本当にありがとうございました。」
  • 中原稔さん

 本学部ビジネス法パッケージや法学研究会では、今回の中原さんのような方々を歓迎します。パッケージ所属学生や法学研究会の部員は必ずしも多くはないですが、機動力を活かして、模擬講義・出前講義やミニワークショップ、質問対応等、きめ細かく対応できるのではないか、という自信を持つことが出来た良い機会となりました。