自分の経験や思考を研いで究めて世に問うのが研究者である。高等教育を担当する大学教員は教育者であると同時に、研究者でもなければならない。最先端・最前線の現場での経験や思考を研いで究めて、学生や社会や学会に投げかけ共に悩み考え議論し、またそれらを研いで極める。その繰り返しが大学教員の理想であろう。
 初めて論文が活字化された1993年以降、私は様々な研究テーマに取り組んできた。最近では主に、「現代中国」・「マイノリティ」・「観光」という三つのテーマが重なりあうどこかで研究を進めている。興味のある人はご一読ください。画像が不鮮明な場合や本文を掲載していない場合は、最寄りの大学の図書館でお探しください。

研究業績

50: 論文 第1章 『古都西安の変貌』 第4節 「歴史テーマパーク化する西安」,第3章 『辺境都市銀川と周辺農村の変貌』 「銀川市における宿泊施設の性格」

石原潤編著『西北中国はいま』ナカニシヤ出版,2011年,48-59頁・136-147頁

49: 共著論文(松村嘉久・ありむら潜・平川隆啓)「都市におけるコミュニティ・ツーリズムの実践と可能性─釜ヶ崎のまちスタディ・ツアーを事例として─」

日本観光研究学会第26回全国大会論文集,2011年,289-292頁

48: 論文「外国人旅行者が集い憩うまち釜ヶ崎へ」

原口剛・稲田七海・白波瀬達也・平川隆啓編著『釜ヶ崎のススメ』,2011年,345-369頁

47: その他「簡宿を国際ゲストハウスへ─外国人旅行者誘致からまちづくりへの道のり─」

水内俊雄・平川隆啓・冨永哲雄(西成プラザ)編『大阪府簡易宿所生活衛生同業組合50年誌』(URP GCOE Report Series),2011年,72-83頁

46: 論文「中国の民族問題を読み解く」

『統計』62-5(2011年5月号「特集:エスニシティと統計」),2011年,15-21頁

45: その他「北京に住まう人々の生活空間と暮らし」

『人文地理』「フォーラム:アジア地域の研究と地理教育」,2011年,15-21頁

44: その他「労働者のまちを活気づける学生たちの観光案内」

『福祉のひろば』VOL.133,2011年,75頁

43: 共著論文(松村嘉久・丸市将平)「外国人向けまち歩きツアーの理論と実践」

日本観光研究学会第25回全国大会論文集,2010年,97─100頁

42: 論文「観光開発の現状と課題」

石原潤編『変わり行く 四川』ナカニシヤ出版,2010年,175─203頁

41: 共著論文(松村嘉久・佐藤有・有村遊馬) 「新今宮観光インフォメーションセンター設立の経緯と運営戦略─国際ゲストハウス地域の創出に向けた活動報告 その1─」

日本観光研究学会第24回全国大会論文集,2009年,333─336頁

40: 共著論文(佐藤有・有村遊馬・松村嘉久) 「新今宮観光インフォメーションセンターの活動内容と利用実績─国際ゲストハウス地域の創出に向けた活動報告 その2─」

日本観光研究学会第24回全国大会論文集,2009年,337─340頁

39: 共著論文(有村遊馬・松村嘉久・佐藤有) 「アンケート調査からみた新今宮界隈の外国人個人旅行者の実態報告─国際ゲストハウス地域の創出に向けた活動報告 その3─」

日本観光研究学会第24回全国大会論文集,2009年,341─344頁

38: その他「大阪国際ゲストハウス地域を創出する試み」

神田孝治編『観光の空間─視点とアプローチ─』ナカニシヤ出版,2009年,264−274頁

37: 学会発表要旨(松村嘉久・大谷新太郎)「韓国慶州市における宿泊施設の分布特性と観光機能の分化」

『日本地理学会発表要旨集』74,2009年,191頁

36: 学会発表要旨「都市景観のインタープリターの育成と地理学の役割─大阪市におけるいくつかの実践例から─」

『経済地理学年報』55(1),2009年,88─89頁

35: その他「観光大国への道のり」

佐々木信彰監修/辻美代・金澤孝彰・許海珠編『中国の改革開放30年の明暗─とける国境,ゆらぐ国内─』世界思想社,2009年,30─43頁

36: 学会発表要旨「都市景観のインタープリターの育成と地理学の役割─大阪市におけるいくつかの実践例から─」

『経済地理学年報』55(1),2009年,88─89頁

34: 共著論文(松村嘉久・濱中勝司) 「外国人個人自由旅行者の実態報告─釜ヶ崎の簡易宿所でのアンケートと聞き取り調査から─」

日本観光研究学会第23回全国大会論文集,2008年,117─120頁

33: その他 「随想 都市景観のインタープリター」

『千里地理通信(関西大学地理学研究会会報)』第59号,2008年,8頁

32: その他 「北京オリンピックと都市空間の変容─インナーシティとスラムのクリアランス─」

『地理』635号,2008年,40−51頁

31: 論文 「銀川市旧市街地における宿泊施設の機能と分布特性」

石原潤・馬平・秋山元秀・高橋健太郎編 『寧夏回族自治区の経済と文化』 奈良大学文学部地理学科,2008年,75─89頁

30: その他 「日雇と野宿のまち・釜ヶ崎を国際観光で再生する」

『地域開発』 515号,2007年,30−36頁

29: 論文 「酒泉・敦煌の観光をめぐる現状と課題」

石原潤・石培基・秋山元秀・小島泰雄編 『甘粛省と酒泉オアシスの変容』 奈良大学文学部地理学科,2007年,74—88頁

28: 論文 「歴史文化テーマパーク化する都市─古都・西安の観光開発と空間変容─」

石原潤・趙榮・秋山元秀・小島泰雄編 『西安市と陝西農村の変貌』 奈良大学文学部地理学科,2006年,66−84頁

27: 論文 ‘Progress Report on Tourism Education and Academic Tourism Research in Japan’

Urban Culture Research Vol.3 <Tourism and Education>, 2006, pp139-160

26:共著(East Asia Homeless Assistance Survey Team: Toshio MIZUUCHI ed. Translated by Sidney J. ATKINS)

Current Status of Assistance Policies for the Homeless in Seoul, Hong Kong, and Taipei, Urban Research Plaza, Osaka City University, Japan, 2006, pp.71

25: その他 「学界展望 地域研究・地誌学」

『人文地理』 第57巻第3号,2005年,279−281頁

24: 共著論文(東アジアホームレス支援施策調査チーム) 「ソウル・香港・台北におけるホームレス支援施策の現状(下)」

『Shelter-less』 No.25,2005年,199−207/209−214頁

23: 共著論文(東アジアホームレス支援施策調査チーム) 「ソウル・香港・台北におけるホームレス支援施策の現状(中)」

『Shelter-less』 No.24,2005年,171−176/184−188/188−192頁

22: 共著論文(東アジアホームレス支援施策調査チーム) 「ソウル・香港・台北におけるホームレス支援施策の現状(上)」

『Shelter-less』 No.23,2005年,100−101/106−108/108−110頁

21: その他 「香港・台北の野宿生活者問題─台北市─」

日本住宅会議編 『ホームレスと住まいの権利─住宅白書2004−2005』 ドメス出版,2004年,282−284頁(データ無し)

20: 共著論文(水内俊雄・松村嘉久・科研香港調査チーム) 「香港における野宿生活者の実態と自立支援事業の進展プロセス」

『Shelter-less』 No.20,2004年,81−106頁

19: 共著論文(水内俊雄・松村嘉久・山田理絵子) 「台北におけるホームレス支援事業と都市空間」

『Shelter-less』 No.13,2002年,108−120頁

18: その他 「フィールドと出会い フィールドで考える」

『地理』 第559号,2002年,33−39頁

17: その他 「「女の国」で村おこし─濾沽湖観光開発の現状と課題─」

『自然と文化』 第69号,2002年,32−39頁

16: 論文 「西昌市における観光開発の現状と課題─民族観光を中心に─」

石原潤・傅綬寧・秋山元秀編 『四川省西昌市の発展─少数民族地域の都市と農村─』 京都大学大学院文学研究科地理学教室,2002年,112−131頁

15: 論文 「英語論文における現代中国研究動向─1990年から2001年まで─ 1. 地域格差・地域開発・地域政策を中心に」

『東アジア研究』第34号,2002年,9−22頁

14: 翻訳 (周星著)「漢族とその経済生活」

佐々木信彰編著 『現代中国の民族と経済』 世界思想社,2001年,23−46頁

13: 論文 「現代中国の定期市の動向と雲貴高原の少数民族」

佐々木信彰編著 『現代中国の民族と経済』 世界思想社,2001年,133−158頁

12: 論文 「中国雲南省の観光をめぐる動態と戦略」

『東アジア研究』 第32号,2001年,25−46頁

11: その他 「現代中国をめぐる研究環境の変容」

『アジアフォーラム』 第21号,2000年,31−35頁

10: 論文 「祖国中国をいかに見せるのか─観光,スペクタクル,中華民族主義─」

『中国研究月報』 第623号,2000年,1−26頁

09: 共著論文(松村嘉久・辻本雄紀) 「中国におけるツーリズムの発展と政策」

『東アジア研究』 第26号,1999年,15−38頁

08: 研究ノート 「中国の公的測量機関と地形図作成をめぐって」

『東アジア研究』 第21号,1998年,109−126頁

07: 共著論文(寺阪昭信・松村嘉久・山本健兒) 「トルコへの国際ツーリズムの発達とアンタリアのペンション群」

『経済志林』 第65号第4号,1998年,39−94頁

06: 研究ノート 「中国内外におけるインターネット事情─インターネット上の中国民族問題─」

『東アジア研究』 第18号,1997年,79−97頁

05: 研究ノート 「和歌山市手平地区における沖縄県出身者コミュニティ」

『和歌山地理』 第17号,1997年,21−30頁

04: 論文 「中国における5自治区の領域画定の過程─「大分散・小聚居」的民族分布の検証─」

『中国研究月報』 第596号,1997年,1−21頁

03: 論文 「中国における民族自治地方の設立過程と展開─国家形成をめぐる民族問題─」

『人文地理』 第49巻第4号,1997年,21−42頁

02: 論文 「中国における少数民族政策の展開─雲南省を事例として─」

『人文地理』第45巻第5号,1993年,51−74頁

01: 単著 『中国・民族の政治地理』

晃洋書房,2000年,207頁