2026年度経済学部三木ゼミ3年生海外研修(ベトナムインターンシップ)に参加した2名が、9月13日(日)に研修先のホーチミンから関西空港に無事帰国しました。日本では得難い様々な経験を積むことにより、一回り大きな人間となって帰国したと思います。

【ベトナムインターンシップのスケジュール】

8月15日(土) 関西空港→ホーチミン移動(ベトナム航空)、生活設営
8月16日(日) 日本語を学ぶ学生との交流会、フーンライ(社会的に恵まれない若者たちに知識・能力を身に付け、将来仕事に就けるようにワーキング教育をするトレーニングレストラン)でのオリエンテーション
8月17日(月) 午前:オリエンテーション
午後:派遣先企業にて研修開始(~9月11日(金)、4週間)
9月12日(土) ホーチミン→関空(9/13(日)朝着)

参加学生の感想・気付きを紹介

【経済学部3年 藤川 愛子 さん】

【はじめに】
今回、8月15日から9月13日までの1か月間、ベトナムのホーチミンでインターンに参加しました。私はVitalify Asiaさんにお世話になりました。この会社は、ベトナムのホーチミン市を拠点にITオフショア開発事業を行っているソフトウェア開発会社です。

【参加のきっかけ】
海外で旅行ではなく、実際に生活したり働いたりする経験をしてみたいと思ったことがきっかけです。3年生にもなって、何が自分に合っている仕事なのか、得意なことは何か、自己分析ができていない状態でした。そこで、日本とは異なる環境で働く経験を通して、新しいことに挑戦しながら、自分自身について知りたいと思い、ベトナムインターンに参加しました。

【取り組み】
主に会社紹介動画の作成、社内キックオフイベント開催サポート、インターン活動の社内発信の3つに、西南学院大学の二人と役割分担をしながら取り組みました。

【1つ目:言語の壁】
ベトナムインターンに参加して2日目に、大規模なAIイベントの展示会に参加しました。この展示会は、AIを実際に企業のビジネスにどのように導入・活用するのかについて、企業同士が情報交換や意見交換を行うビジネスイベントでした。そこで私は、「10社以上の企業から説明を聞き、自分が将来働きたい企業でAIをどのように活用できるのかを考える」というミッションに取り組みました。

しかし、ここで私が最初に直面したのが「言語の壁」です。展示会では英語やベトナム語で説明されるため、AIに関する知識が十分になく、英語も話せない私にとっては、質問する以前に、相手が何について話しているのかを理解することさえ難しい状況でした。英語でうまくコミュニケーションが取れないことで、相手に戸惑われたり、困ったような反応をされたりする場面もありました。一方で、私に分かるように丁寧に説明してくださる方もおり、さまざまな対応を経験しました。

そこで、インターンシップの指導員の方からアドバイスをいただき、ChatGPTを活用することにしました。説明を翻訳するだけでなく、話の内容を要約してもらうことで、何について説明されているのかを理解し、その内容をもとに質問することができました。
この経験を通して、私は「自分にできないことがあっても、そこで諦めるのではなく、別の方法を考えて行動すること」の大切さを学びました。また、ChatGPTは単に文章を作成するためのツールではなく、自分の苦手な部分を補い、行動するための手段として活用できることも実感しました。

最初は、英語が話せないことを理由に「自分にはできない」と感じていました。しかし、できないことをそのままにするのではなく、AIなどのツールを活用することで、実際に企業の説明を聞き、質問するところまで進むことができました。この経験から、能力の不足を理由に行動を止めるのではなく、「今の自分に何ができるのか」「できない部分をどう補えばよいのか」を考え、行動に移すことが重要だと学びました。

【2つ目:キックオフイベントの企画】
ベトナムインターン中、キックオフイベントに私たちインターン生も何か参加したいと考え、バンドを結成しました。企画を進める中で、どのようにすれば多くの人に参加してもらい、イベントを楽しんでもらえるかが課題となりました。

そこで、バンドメンバーを集めるために社員の方々に声をかけ、ベトナム人の方にもダンスへの協力をお願いしました。しかし、仕事が忙しいことを理由に断られることも多く、思うように協力者を集めることができませんでした。

そこで、より多くの人に参加してもらうため、社長など役職の高い方から声をかけてもらい、ルーレット方式でダンスをする人を決めたり、事前にダンスのレクチャーの時間を設けたりするなど、本番に向けてさまざまな工夫をしました。準備を進める中で、思うように進まず苦しくなることもありましたが、同じインターン生にも助けてもらいながら、一つずつ課題を解決していきました。

その結果、本番では多くの方に参加してもらうことができ、会場を盛り上げながら演奏を終えることができました。この経験を通して、自分一人で抱え込むのではなく、周囲に協力を求めながら、目的を実現するために工夫して行動することの大切さを学びました。

【3つ目の問題:自分との向き合い方】
ベトナムインターンを通して、特に苦手なことや自分の感情と向き合うことができました。私は、もともと人に話しかけることや自分の考えを言葉にすることが苦手で、周りの反応を気にしてしまうことがあります。実際にインターン中もうまくいかずに落ち込んだり、自分が何をすればよいのか分からなくなったりすることがありました。

一方で、分からないままでも行動してみることで、状況が変わる経験もしました。特にキックオフイベントでは、バンドメンバー集めや練習など、自分から動かなければ進まないことにも挑戦しました。最終的にバンドを成功させることができ「苦手だからできない」のではなく「苦手でも動くことはできる」と気づきました。

【まとめ】
今回の1か月間のベトナムインターンを通して、できないことがあっても、そこで立ち止まらず、自分なりの方法を考えて行動することの大切さを学びました。
言語の壁に直面した際には、ChatGPTなどのAIを活用し、できないことを補いながら企業の方とコミュニケーションを取る工夫をしました。また、キックオフイベントでは、思うように協力者を集められない状況でも、声のかけ方を工夫したり、周囲に助けを求めたりしながら企画を実現しました。

これらの経験を通して、私は自分の苦手なことや弱い部分をなくすことだけが成長ではないと気づき、自分には苦手なことがあることを理解した上で、それをどう補い、どう行動するかを考えることも大切だと思いました。
また、これまで私は周りの反応を気にして、自分から行動することをためらうことがありました。しかし、ベトナムでさまざまな人と関わり、失敗や思い通りにいかない経験を重ねたことで「苦手だからできない」のではなく「苦手でも行動することはできる」と実感しました。

このインターンで得た経験を今後の就職活動や大学生活でも活かし、自分の得意・不得意を理解するだけでなく、できないことに直面したときにも、自分にできる方法を考えて一歩踏み出せる人になりたいです。

【経済学部3年生 西田裕咲子 さん】

今回参加した海外インターンシップでは、インターンシップ先のホームページに掲載するコラムの作成に取り組みました。コラムの内容は、ベトナムに滞在している日本人や、ベトナムに興味のある日本人に向けたもので、観光地や飲食店、買い物、生活に関する情報などを紹介しました。

インターンシップ初日に、社長や担当者の方から、一日に一つのコラムを作成するという目標を伝えられました。期間は17日間でしたが、初日は業務内容の説明などが中心だったため、コラムを作成する日数は16日間でした。そのため、最終日までに16本のコラムを完成させることを目標に、毎日の業務に取り組みました。

最初に作成したコラムは、ベトナムと日本の交通事情を比較する内容でした。ベトナムに来て、車やバイクの多さ、日本では多く走っている軽自動車があまり走っていないこと、バイクを一人一台のように利用している人が多いことなど、日本との違いに驚いたためです。自分自身が実際にベトナムで生活して感じたことだったので、読者にも知ってもらいたいと思い、この内容を選びました。

しかし、作成したコラムはボツになりました。自分にとっては興味深い内容でも、読者にとっては、その情報を知ることがベトナムへ行ってみたいと思うきっかけにはつながりにくかったためです。自分が面白いと思ったことを書くことと、読者が知りたい情報を伝えることは違うということに気づき、コラムを作成するときには、読む人が何を知りたいのかを考える必要があると学びました。

それからは、実際に訪れた場所を中心にコラムを作成しました。ベンタイン市場やタンディン市場、チョコレート店、カフェ、サンダルを作ることができる店などを訪れ、場所や商品の特徴、価格、店内の様子などを確認しました。単に自分が見たものを書くのではなく、訪れる人にとって必要な情報は何かを考えながら、写真を撮ったり、現地で詳しい情報を確認したりするようになりました。

特にサンダルを作ることができる店では、実際にサンダルを作ってもらいに行きました。デザインを選び、自分の足に合わせて調整してもらうまでの流れを体験したことで、事前に調べるだけでは分からないことも記事にすることができました。実際に見たり体験したりすることで、読者に伝えられる情報が増えることを実感しました。

コラムを作成する中では、必要な情報や写真を事前に準備することの大切さも感じました。初めの頃は、記事を書き始めてから必要な情報や写真が足りないことに気づくことがありました。文章を書いている途中で、説明に必要な写真がなかったり、詳しく調べておけばよかった情報が出てきたりすることもありました。そこで、コラム作成を重ねるにつれて、訪れる前に記事の内容をある程度考え、必要な情報や写真を整理してから現地へ行くようになりました。事前に準備することで、現地で確認することが明確になり、記事を書く際にも情報を整理しやすくなりました。

文章を作成することにも難しさがありました。自分の中では伝えたいことが決まっていても、それに合う言葉がなかなか出てこなかったり、思っていることと書いていることが違ってしまったりすることがありました。書き終えた後に読み返すと、文章のつながりや表現が不自然な部分に気づき、何度も書き直すこともありました。情報が少ないテーマでは、内容を増やそうとして同じことを繰り返してしまうこともあり、どのようにまとめればよいのか悩むこともありました。

そのようなときには、言葉を調べたり、自分の考えに近い表現を探したり、文章の順番を変えたりしながら修正しました。自分だけではうまくまとめられないときには、周囲に相談することもありました。最初は人に相談することに難しさを感じていましたが、相談することで自分では気づかなかった考え方や表現を知ることができ、文章をより分かりやすくすることにつながりました。

一日に一つのコラムを完成させるという目標も、毎日簡単に達成できたわけではありません。情報収集、写真撮影、文章作成、修正などを限られた時間の中で進める必要があり、特に情報が少ない記事や修正に時間がかかる記事では、予定通りに進めることが難しい日もありました。それでも、その日のうちにできることを考えながら作業を進め、必要な情報を追加で調べたり、写真を撮り直したりしながら、一つの記事を完成させるために試行錯誤しました。

こうして毎日の作業を続けた結果、インターンシップ期間中に16本のコラムを完成させることができました。最初は一つの記事を完成させることにも時間がかかっていましたが、経験を重ねることで、記事に必要な情報を考え、現地で確認し、文章にまとめるまでの流れを少しずつ身につけることができました。

【学んだこと】
今回のインターンシップを通して、文章を書く力だけでなく、相手の立場に立って考えること、実際に行動して情報を得ること、事前に準備することの大切さを学びました。自分が興味を持ったことをそのまま書くのではなく、読む人にとって必要な情報は何かを考えることで、コラムの内容も変わっていきました。また、思うように言葉が出てこないときや作業が予定通りに進まないときでも、調べたり相談したりしながら工夫することで、最後まで取り組むことができました。最初は難しいと感じていたことも、経験を重ねる中で、少しずつ自分で考えて行動できるようになり、16本のコラムを完成させられたことは自信にもつながりました。この経験で学んだことを、今後の大学生活や就職活動にも生かしていきたいと思います。