経済学部の三木ゼミ3年生は、社会連携事業「西条を初めて訪れた人は、何を理解し、どこで迷うのか — 移住を考える前の外部者の視点を整理する取組 —」の一環として、2026年9月16日(水)~19日(土)に愛媛県西条市を訪問しフィールドワークを実施しました。また伊豫風土合同会社代表の大須賀一仁さんをはじめとする地域振興に取り組む皆さんと交流しました。

【今回の愛媛県西条市フィールドワークのスケジュール概要】

<9月16日(水)>
午前
● 伊予西条駅へ移動
午後
● いとまちマルシェ(地元の食材や特産品を販売する地域密着型の商業施設)訪問
● 成龍酒造株式会社訪問
● 三星食品工業株式会社訪問
● 愛媛県の郷土料理「いもたき」体験

<9月17日(木)>
午前
● 石鎚ふれあいの里訪問
午後
● 休暇村瀬戸内東予でカヌー体験
● マルトモ水産株式会社訪問

<9月18日(金)>
午前
● 石鎚クライミングパークSAIJO訪問
午後
● クラフトビール醸造所GROUNDTAP BREWERY訪問
● ひなのや丹原本店訪問
● ゆきもと農園訪問
● ZENバー(パーラー○○)にてZenメッセンジャー(企業の寄付金と住民の「いいね!」を結びつけ、地域活動を支える新しい寄付プラットフォーム)を開発・運営する株式会社ZENTECH代表取締役の鈴木直之さんによるブリーフィング
● ZENバーで西条市の皆さんと交流
<9月19日(土)>
午前
● 複合型滞在施設・コワーキングスペース「KIKUKO」訪問
午後
● 伊予西条駅出発

【訪問を通じて見えた西条市】

学生たちは、いもたきや地元の食材を味わい、海でのカヌーやクライミングに挑戦しました。酒蔵、醤油の製造現場、クラフトビール醸造所などでは、地域の資源を生かして働く方々から直接話を伺いました。夜には地域の方との交流もあり、訪問前には西条をほとんど知らなかった学生からも、「思っていたより楽しかった」「人との距離が近い」といった声が上がりました。

特に印象に残ったのは、水や自然、食の豊かさが、単なる紹介文ではなく実際の体験を通じて伝わったことです。うちぬきの水を飲み比べたり、川・海・山の近さを感じたりする中で、地域の魅力を自分の言葉で捉える学生もいました。

【「訪れたい」と「住みたい」の間にあるもの】

一方、滞在を楽しんだことと、今すぐ住みたいと思うことは別でした。車での移動が前提となる暮らし、鉄道や他地域へのアクセス、若者が日常的に集まれる場所、就職先や働き方などについて、学生から率直な意見が出ました。車があれば暮らせると感じた学生もいれば、今の生活や将来の仕事を考えると難しいと答えた学生もいます。また、将来、生活の優先順位が変われば住んでみたいという声もありました。

学生のレポートには、まず西条を知り、訪れるきっかけを増やすこと、地域の仕事や実際の暮らしを具体的に伝えることなどの提案も見られました。今後は訪問前の印象と現地で得た実感、暮らしを考えたときに残る疑問を整理し、地域の皆さんと共有していきます。