2023年が始まり早、1か月半。ゲルフ大学に留学に出かけた学生諸君の近況が届けられました。
英語で報告書を送ってくれた学生。自分自身の内なる何かを気づいた学生。生まれて初めて-20℃を経験した学生。留学生同士のサポート関係を言語化してくれた学生。
留学とは、語学を体得するだけではないのだと気づいてくれた学生諸君のレポートをお届けいたします。

大西 真央

 昨年12月中旬でクラスが一旦終わり、1月上旬まで3週間ほどの休暇期間。ニューヨークに行ったり、家族で集まり大賑わいのクリスマスを過ごしたり、トロントで2023年への年越しを経験しました。
 ゲルフでの留学生活も半年が過ぎようとしていますが、気持ち的にはとても複雑です。時間が経つのが早いのか遅いのか。生活にも慣れ、少しサボりながらも折り返し地点を意識して、改めて切り替えて勉学に励んでいきます。
 Fallタームには日本人学生で賑わっていましたが、現在は帰国し数えるほどしかいません。クラスもペルー・韓国・中国の各国から入ってきたことで国際的なクラスになりました。
 最近では、授業の合間にもお互いの言葉を教えあったり、先生もフランス語を話せる方なので休憩中にも関わらず、みんなでプチ授業をしたりしています。休憩時間の学び。これこそが私が求めていたワクワク感です。
 プライベートでも、現地で知り合った人とドライブ・映画・カフェに出かけることも多く、ようやく“思い描いていた留学生活”を満喫しています。
 そこで気がついたこと。それは、英語力も重要ですが、英語力以前に大切なのは自ら行動すること、積極性が一番大切なのだと改めて気づきました。残り7ヶ月。悔いのないように楽しみます。
 もう一つ。現在の環境と日々への感謝を実感します。留学で、自分自身を見つめ合う機会も多く、家族や友人の大切さを再確認できました。
 最近自身が、ものすごいスピードで成長している気がします。その向上心と、初心を忘れずに自分のペースで挫折すらも楽しみながら過ごしていきます。


山本 輝羅

 留学生活も残すところ約1か月になりました。カナダの冬はとても寒く、きれいな雪景色が見られます。最近のカナダの様子を報告します。
【大学】 最後のタームが始まりました。今回のクラスは外国人のクラスメイトも多く、とても環境が良いです。クラスのレベルが上がり、内容も難しくなっています。留学開始直後と比較して、リスニング力やスピーキング力が向上したことを実感します。
 最初は苦手だったディスカッションの時間も今では苦手意識もなくなりました。たくさんの課題も要領をつかめてきたので少しやりやすくなりました。
 私にとってこれが最後のタームになるので、少し寂しいですが最後までたくさん学びたいと思います。
【生活】 前回のターム終了後、ニューヨークへ行きました。初めてのアメリカ。しかもニューヨーク。遠足前の小学生か!と自分で自分にツッコミを入れてました。
 聞きしに勝る大都会ニューヨーク。賑やかさと国籍の多様性。ゲルフとのギャップは大きかったです。また違った文化に触れられました。アメリカのチップ制度は強烈でした。
 ニューヨークにいる間は、ここの方が自分には合っているのでは?と思い込んでいましたが、ゲルフに帰ってきたときにはほっとしている私がいました。休暇期間の1か月。トロントのクリスマスマーケットをはじめとして、楽しい時間を過ごしました。
【まとめ】帰国が迫っていますが、振り返ると多くの経験に溢れています。楽しさも、悔しさも、辛さも全部乗り越えて成長できました。留学で考え方や感じ方も少し変わった気がします。
 また、半年間外国で生活して、改めて日本は素晴らしい国だと感じました。今まで見えていなかった日本の良さも悪さも見えました。語学力だけではなく人間としても成長できたと思います。この留学のためにサポートしてくれた家族や先生たちには感謝の気持ちしかないです。留学に行って本当に良かったです。

久保 ほのか

 I try to report in English this time might as well. I've been going to the gym for the last two months. At first, I went there to keep fit, but I realized how good a workout is. It refreshes me even when I feel anxious. I keep going to the gym 5 times a week.
The people who came from Kangaku backed to Japan on December 18th. I hung out and studied with them, so I felt very sad. I cried a lot when I went to see the off. I couldn’t handle that. I will hang out with them when I back to Japan. I'm glad that I made friends through this study abroad program. When I recover from sadness, I thought that I have to study English more because the environment to use Japanese decreased. Thus, I’m trying to talk a lot in English and quit watching Japanese YouTube. I’m watching a video that is used English instead of it. And I want to avoid using my smartphone too much, so I bought a book. It is about self-help. It takes a long time to read because I find new words every time, but it motivates me.
I did a Christmas party with my host family on December 24th. My host mother’s sister’s family did it together. My host mother’s sister had 5 international students. They are from Japan, Vietnam, Italy, China, and Spain. Students cooked their own country’s traditional food for Christmas. Japanese students cooked Curry Doria. I didn’t know it is from Japan, but other Japanese students said it is. The reason why we didn’t cook Tempura or Sushi is that it’s weird for people from another country. Most foreign people don’t like raw fish, so we cooked a kind of overseas taste food. I enjoyed traditional food and a Christmas cake.
I went to Alberta from December 28th to January 4th to visit my other host family. I have been to Canada before this time. I met them after 5 years, so I was about to cry. I said to them that I promise to visit them someday, but it was hard because of COVID. I was so glad to come true my dream finally. They are from Russia, so they cooked a lot of Russian food for me. The remembered that I always said that I love it. And I spent New Year’s Day there with them. I ate a lot of Russian food and cake. It was so good, so I asked my host mother for the recipe. And then we did a countdown and fireworks. Apparently, Russian people celebrate New Year’s Day most of the year. Compare to Canada, Christmas is the biggest event of the year. I was glad to be invited to such a big event on New Year. They took me to various places. I sledded and saw beautiful illumination. Also, I went to the huge mall and park. I experienced a lot. Everything is memorable and fun. However, unfortunately, the airline lost my baggage, and they cannot find still now. I am about to give up because it has already past a month since I lost my baggage. It’s one of my experiences.
Buddy-program started recently. I matched with a nice girl. We are going to hang out this weekend. I am looking forward to doing that.
I saw the hockey game and went to the school pub with my friends. I saw hockey for the first time. It was amazing and very aggressive. These friends are not Japanese and not ELP students. They are trying to make a plan for me because I’m leaving soon. I appreciate them because they make everyday fun.


白川 華月

 12月はNYに行き、クリスマスパーティー、年越しなどのビッグイベントが盛りだくさんで充実しました。ハプニングももれなくあり、理想とのギャップを体感し、外国だからこそのたくさんの驚きや興味を喚起され、改めて日本の良さも知ることができました。
NYでは初めて入店した私に旧知の友達のような感覚で話しかけてくれてたクラークには驚きました。空港でも困っていると助けてくれる人、乗れないはずのバスを止めて乗せてくれるドライバー。旅行だけでもNYの人たちのやさしさとフレンドリーさに触れることができました。
カナダでも親切な人が多く、流暢に英語を話せない私の話に耳を傾けてくれる人たち。
私の英語を心からほめてくれる人たち。多くの参考になる話をしてくれる人たち。すべての人たちに感謝です。
クリスマスは友人のホストファミリーからの招待を受けました。しかも、私の分までプレゼントまで用意してくれていました。
カナダの人たちは心の広い人が多く、人の見た目や能力関係なしにいつもみんなを平等に受け入れてくれるような気がします。また、みんなのんびりしている人が多いので、休日などは家でまったりし、ご飯の時にはみんなで会話をして楽しむという生活をしています。


 冬には外に出ることも少なく、家で過ごす時間は多いですが、カナダの人々は家族との時間を大事にしていることを実感しました。クリスマスでのホストファミリーの様子を見ていると穏やかな気持ちになりました。
あと1か月で帰ることはわくわくしますが、カナダの穏やかな暮らしやステキな人たちとお別れしないといけないことは少し悲しいです。最後に満足できるようにのこり全力で楽しみたいなと思います。






齋藤 向日葵

 留学生活も半年が経とうとしています。カナダの留学生活には慣れました。バスの乗り方・ショッピング・ホームステイでの生活・大学でのルーティーン等、今のところ何も問題はありません。
 一方で、英語力の課題が特に目立つようになりました。同時にモチベーションが下がり、勉強に思うように力が入らなくなるという事態に直面。
 留学開始3ヶ月目に気持ちの落ち込みを経験し、再度、6ヶ月目に同じ状態に。生活には完全に慣れたのに、思うように話せず悔しい思いをすることが多くなり、気持ちは焦っているのに思うようにモチベーションを保つことができなくストレスを抱えることが増えました。
 私のクラスは留学生のみのため、日本人も少なくありません。日常で英語と日本語のどちらも使います。時には、英語より日本語の方が多く使っているんじゃないかと感じる日さえあります。完全に日本語を避けることはどうしても難しいです。
 昨年は、可能な限り日本語からの回避をしようと授業終了後には、ホームステイ先に直帰し、一人の時間を多く作っていました。ところが、それではストレスも増え、気持ちも上がらず、暗い性格になってしまうことを発見。
 そこで、今年に入ってからは、日本人を避けることをやめて少しは絡んでも良いという自分ルールを設定。すると、やはりまた日本語使いすぎてしまうという問題にぶち当たり、留学に来ているのに日本語を使っている罪悪感の復活。自分の中でよくわからなくなってしまうというようなこともありました。
 日本語は話してはいけない、けれども英語で思うように気持ちを伝えれない。授業中に思い通りに発言ができないなどを重ねるうちに、喋ること自体にトラウマを覚えました。
 正直、そこを抜け出すまではとても辛かったです。どうすれば良いかもわからず振り出しに戻った気分でした。しかし、それがあったことで一緒に留学に来ている大西さんに初めてこの不安を打ち明けてみることにしました。すると、大西さんは失敗してもいい、失敗は成功につながる一歩になるということを教えてくれました。
 英語が喋れないからと言って焦ることはないし、失敗を失敗と思わなくて良いんだということを気づかせてくれました。それからは、自分のできる範囲で、完璧主義を求めないで、失敗しても良いからとりあえず行動する、失敗しても自分を責めないということを意識するようにしました。
 そのおかげで今は気持ちが少し楽です。とりあえず、後悔しないように1日を大切にすることを優先するべきであると気づける余裕を持てた今は、Japanese Culture Club に参加して日本に興味を持っている外国人の人達と喋ったり、Buddy programに参加し外国人のバディーと週一回、カフェで一緒に勉強したりお喋りしたりと積極的に動けるようになりました。これからもこの調子で頑張りたいと思います。

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