約3年ぶりとなる留学が再開し、8月28日に今年は6名がカナダへ旅立ちました。6名はカナダのゲルフ大学で半期または1年間学習予定です。
ゲルフ大学での留学生活も早2カ月が経ち、少々遅くなりましたが、10月の報告が学生諸君から入ってきましたのでご報告します。

白川 華月

 カナダでの生活にも慣れました。授業は月~木まで。金・土・日は休みです。平日は課題やプレゼンテーションの準備に追われ、瞬く間に時が過ぎていきます。授業は基本的に朝早く始まりますが、授業終了後には、図書館で課題をしています。
 授業は、Speaking&listening, Writing, Readingがそれぞれclassに分けられており、エッセイを書いたりグループワークをしたりプレゼンテーションをしたりと日本と比べて意見を発表する機会が多いでしょうか。また、追加でconversation tutorという与えられたトピックについて1週間に1回、1時間ほど話すELPのための会話講座もあります。話した後にわからなかった単語をメモして授業でクラスメイトと共有し合います。日本にいた時よりも確実に勉強時間は増えました。
 休日は、充実しています。ゲルフから2時間ほどのトロントにホストファミリーと一緒に出掛けました。古着屋やモールで楽しんだおまけには、帰りのバスを間違えました。「漸く家に辿り着く」と表現するのが一番かと思いますが、刺激的な一日でした。なんとか自分が使える英語で一日をやり遂げられました。
残りは4か月半ほど。勉強も遊びも楽しみます。

山本 輝羅

 本格的に授業開始。授業は合計3種類(リーディング/リスニング・スピーキング/ライティング)。留学前から聞いてはいましたが、やはり課題がとても多く毎日大変です。日本にいる時よりも多くの時間勉強している自分に気付きます。学ぶことでの充実感。しかも、授業後には図書館へ行って課題をしている私がいます。驚きです。
 リスニング・スピーキングの授業では、ディスカッションする機会が多く、何時でも自分の意見を求められます。日本では考える時間をたくさんもらえましたが、ゲルフ大学ではその時間が与えられません。自分の言いたいことをすぐに英語で伝えることは、今の私にはまだ難しいですが、課題達成へ向けてさらに学びます。
 ライティングの授業では、主にエッセイの書き方や構成、センテンスの作り方を学んでいます。エッセイの書き方は日本でも学んでいましたが、能動的になることで「知らない自分を知る」きっかけにもなっています。リーディングの授業ではテキストを読んで問題を解いています。また、プレゼンテーションもあり、初めて経験することもたくさんあります。学校生活は楽しいことも大変なことも併せて、多くのことを学んでいる実感があります。
 さて、ここで休日について。平日は授業や課題で多忙ですが、先日、初めてナイアガラの滝へ行きました。実際に自分の目で見ると自然に感動する私がそこには佇んでいました。夜にはライトアップされさらに魅力的な眺めになります。日本に戻る前にもう一度行く予定です。
ある休日のこと。ホストシスターとトロントへ。自然が多いゲルフとは違い人もお店も多い都会。一回で全てを堪能することは不可能です。別の機会には大学の友達と行ってみようと思います。
もうすぐ私の大好きなハロウィンです。次回の報告までお待ちください。

久保 ほのか

 留学生活開始以来、ホストファミリーや友達のやさしさが溢れているためか、全くホームシックになっていない私です。その気配もありません。
 週2、3回ジムに行き、毎週木曜日にはConversation caféに参加しています。これは、ゲルフ大学の様々な国の学生が集まるイベントです。カナダの学生はスラングを、カナダ以外の学生からは母国のおすすめ料理や簡単な言葉を教えてくれます。スラングは、けっして良い言葉ではありませんが、留学での醍醐味でもあります。インスタグラムの交換や週末に出掛けて行くダウンタウン。どれもが刺激的です。
 ELPでは毎月イベントが開催されており、先日はナイアガラの滝へのexcursion。天気も良く虹も見ることができました。学校やってくるフードトラックでは、カナダで有名な「ビーバーテイルズ」が販売されています。ビーバーの尻尾のような形のスイーツです。想像よりも大きく、甘くてビックリでした。
放課後は、課題をしたり、サッカー観戦をしたりしながら過ごしています。先生は、間違っていてもまず発言したことを褒めてくれるので、間違っても失敗しても発言してみようというチャレンジ精神が身について来ました。
 英語で先生へのメールの書き方、エッセイの書き方、プレゼンテーションの方法などを学んでいます。ELPでは日本人の割合が多いですが、他の大学から来た日本人とも、ELPではない現地の人とも積極的に話すようにしているので、友達がたくさん増えて、本当に毎日充実していますし、落ち込む暇がないほど楽しい日々を送っています。
 学校から帰る時間はいつも夕日が綺麗で、私のカメラロールは空の写真で溢れています。日が経てば経つほどゲルフが好きになっています。

腰高 将矢

日本と比べると季節が変わるのがとても早く、すでにカナダは9度から18度と寒い毎日となりました。その日常の中で、風邪をひいてしまいました。そのため、一時的にオンラインでの受講となりました。また、グループワークでは意見の相違に対して歩み寄ることの難しさを体感しています。が、大学でのイベントには積極的に参加しています。最近ではナイアガラの滝ツアーに行ったり、ボードゲームイベントに参加したりしています。
 さて、英語力についてです。これは正直なところ、「まだまだだな」というのが実感です。飲食店でのオーダーには困りませんが、先日、外出した際に知らない人から話しかけられてあまりにも早すぎて聞き取れませんでした。この経験から自分自身の課題も見えてきました。大学での学びに加え、インスタグラムやTikTokを使って日常英語を勉強しています。
 これまで、休日を利用してトロント・ミシサガ・モントリオール・ケベックと歩き回っています。さらなる目標は、カナダの観光地とグルメツアーを考えています。
 最後に、次の留学へ出かける人たちへアドバイスです。クレジットカード払いには税がプラスされますので、現在の円安を考えると、現金は必需品かもしれません。

斎藤 向日葵

 カナダでの最初の1週間は友達や家族に会えない寂しさ、初対面の人の家での生活、「英語が日常」の環境にストレスを抱えました。が、今では食事や交通機関などにも慣れ、快適に留学生活を過ごしています。とはいえ、カナダのホリデー文化や、買い物は1週間に1回などの異文化には驚かされることばかりです。
 ただ、生活には慣れても、ネイティブの英語には慣れることができません。これが言われていた難関の壁かと身に染みて感じています。そしていちばんのストレス源だと思います。授業の内容は日本とあまり変わらない気がします。唯一異なる点は、ネイティブの先生によるオールイングリッシュの授業ですしょうか。聞き取るのでさえ精一杯です。
 わからなければ質問となりますが、それも当前のことながら英語です。全て正確に聞き取れない結果、何を返せば良いのかわからずに黙り込んでしまい、自分に腹が立ったり落ち込んだり、それがストレスになり会話することが少し怖くなったり、嫌になったりもしています。改めて、勉強の大切さを実感しています。
 正直なところこの環境となるまでは、私にとって勉強の重要度はとても低かったし重要性に気づけていませんでした。私は勉強が苦手な為、日本にいる時は集中して勉強に取り組むことは少なかったです。しかし、留学すれば嫌でも英語を勉強しないといけないし、英語を理解できなければ生活ができない状況のため、自ら毎日半日は勉強するようになりました。自分の成長ぶりに少し驚いています。英語に対する意欲は圧倒的に留学前に比べて増していると思います。
 日本では気づけなかった家族や友達の大切さを改めて考えるようになりました。留学に来てよかったと思える経験でもありました。これからも、もっと多くの経験をへ向けて進んでいきます。

大西 真央

 留学前に月100時間勉強したものの、渡航前に受けたTOEICテストでもいいスコアが取ることができず打ちひしがれていました。しかし、カナダに来て1ヶ月間の間に数人の現地の友人もできましたし、完璧では無いものの積極的に授業で発言したりなど、少しずつ自分の成長を感じています。ホームステイ先の家族とも毎日夕食の際には、今日あった出来事の話や、お手伝いや関わりを自分から持つことで話すきっかけを作っています。
 反省点としては、クラスの多くは日本人で占めているため日本語で話してしまうことです。そこで、来月からの目標は、日本人同士でも英語で話す機会を設けることにしました。この機会を作るために韓国人のクラスメイトを誘って昼食を一緒にしています。グループで一人でも海外の人がいれば、自動的に話す言語は英語になるため、とてもいい戦略だと私は感じています。このように積極的に英語で話す環境を作ることの大切さを学びました。
 よかった点としてはどれだけ文法が間違っていても、単語だけだとしても伝えようとする意思があった部分です。私のクラスは、スペイン人、パナマ人、日本人、韓国人の四つの国で構成されており、私たちのクラスはとても活気があり常に発言することができる環境があるため、私も積極的に発言することができます。
 クラスメイトのスペイン語訛りの英語はたまに聞き取りづらい部分があったりしますが、へこたれずに聞き返したりしています。お互いの文化の話や、これって日本語でどう言うの?スペイン語でどう言うの?と賑やかです。つい最近は、パナマ人とのペアワークにあたって、電話で課題を作成しましたがこれは緊張感溢れていました。
 カナダに来て1ヶ月。愛用のサッカーシューズの盗難や、見知らぬ酔っ払いの介護、ホームステイ先での大喧嘩など、トラブルが多いように感じますが、語学力以外に解決する能力も向上しました。そして、私にとってのこの経験は刺激的かつ今まで味わったことがないぐらい新鮮です。
 さらなる高みを目指して、これからの日々を丁寧かつ濃厚なものにしたいです。そのため、私は"1日1日を後悔のないように生きる"を意識して学業に励んでいきたいです。