9月18日、本学あべのハルカスキャンパスにおいて、研究・イノベーション学会関西支部主催の研究会が開催されました。当日は、本学の総合情報学部の松田健教授が講師として登壇し、「AI時代のゼミ指導から見える今後の期待と懸念」をテーマに講演しました。

講演では、生成AIが急速に普及するなか、学生がAIサービスを研究活動に活用しながら、得られた情報を手掛かりに教員との対話を重ね、理解を深めていく学習のあり方について、具体的な事例を交えて紹介しました。松田教授は、AIの出力をそのまま受け入れるのではなく、情報の正確性や誤りの可能性を自ら検証し、知識を再構成する姿勢が重要だと説明しました。AIを思考や学びを深めるための道具として適切に活用することが、今後の教育、研究において重要になることや、AIを活用して車載通信の研究に取り組み、学部生ながら学術論文の投稿に至った学生の事例を紹介。学生を現在の学力だけで判断するのではなく、一人ひとりの熱意や関心を見極め、その可能性を信じて伴走することの大切さを強調しました。一方で、AIの活用によって基礎理論の理解が置き去りになる懸念にも触れ、「できる」だけでなく「なぜできるのか」を説明する力が必要だと指摘し、数学や情報科学などの基礎知識、人間同士の対話やコミュニケーションの重要性を改めて示しました。さらに、AI技術への過度な期待や誤解、教育・研究、地域連携におけるAI活用の可能性と課題について考察しました。会場には多くの参加者が集まり、AIと人間の協働や、情報の真偽を見抜く力の重要性について理解を深める機会となりました。


※研究・イノベーション学会は、大槻眞一元阪南大学学長が関西支部長を務め、現代社会における科学技術の発達を踏まえた研究開発・イノベーションを主軸に、分野横断的な交流と成果の社会実装を推進しています。本学はその趣旨に賛同し活動へ協力しています。