令和3年度卒業証書・学位記授与式が、3月18日（金）、本学GYC HALLで行われました。
今年度につきましても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、万全の感染対策を施しながら、学部別の実施となりましたが、5学部5学科1,067名、大学院11名の学生に学位が授与されました。

　世界中の国々を震撼させてきた新型コロナウィルスは、次々と新たな変異種を生み出し、六度にわたる感染の波を経てもなお、終息の気配を見せていません。この間本学においても、他の多くの大学と同様、さまざまな行事や授業形態を変更せざるを得ない事態となり、皆さんにとっては、必ずしも望んでいたような大学生活が送れなかったかもしれません。
　しかし、このような時だからこそ、大学で学んだことが大きな意味を持ってくるのかもしれません。現在、世界中にはこれまで思いつきもしなかったことを考え、実現している企業があります。デジタル・トランスフォーメーション、略してDXと呼ばれる社会変革もそのひとつです。ある企業はスマートフォンを使っていろんな外食産業が作る食事の配送を考え、またある企業はタクシーの配車を考えました。これらはこれまでの制度、システムを根底から崩壊させ新しいシステムや制度を作り上げるものです。DXは創造のための破壊でもあるのです。
　皆さんが間もなく活躍の場とされる実社会は、まさしくこのような変化の渦中にあります。
　しかし、大学の四年間あるいはそれに続く大学院での二年間は、このような時代に対応するための力をつける期間であったともいえるでしょう。皆さんには既に、そのような力がある程度備わっていると確信しています。
　本日、このような学部ごとの開催とはなりましたが、皆さんとともに卒業式を挙行できたことは、我々教職員にとっても大きな喜びであり、この先へ希望を繋ぐ一条の光でもあります。
　皆さんの前途が輝かしい未来であることを祈念して、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
　皆さん、本日はご卒業本当におめでとうございます。