令和2年度卒業証書・学位記授与式が、3月19日（金）、本学GYC HALLで行われました。
今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、感染対策を施しながら、学部別の実施となりましたが、5学部5学科1,071名、大学院14名の学生に学位が授与されました。

現在なお、世界中の国々で新型コロナウィルスの猛威が続いています。本学においても、他の多くの大学と同様、さまざまな行事や授業形態を変更せざるを得ない事態となり、皆さんにとってはこの一年、必ずしも望んでいたような大学生活が送れなかったかもしれません。
しかし、このような時だからこそ、大学で学んだことが大きな意味を持ってくるのかもしれません。現在、世界中にはコロナウィルスの脅威の中で、これまで思いつきもしなかったことを考え、実行し始めている企業があります。デジタル・トランスフォーメーション、略してDXと呼ばれる社会変革もそのひとつです。ある企業はデジタルデータ通信を使っていろんな外食産業が作る食事の配送を考え、またある企業は音声を中心としたSNSを作りました。DXは創造のための破壊であるともいわれます。つまりこれまでの制度、システムを根底から崩壊させ新しいシステムや制度を作り上げるものだということです。
皆さんが間もなく活躍の場とされる実社会は、まさしくこのような変化の渦中にあります。
しかし、大学の四年間あるいはそれに続く大学院での二年間は、このような時代に対応するための力をつける期間であったともいえるでしょう。皆さんには既に、そのような力がある程度備わっていると確信しています。
本日、このような学部ごとの開催とはなりましたが、皆さんとともに卒業式を挙行できたことは、我々教職員にとっても大きな喜びであり、この先へ希望を繫ぐ一条の光でもあります。
皆さんの前途が輝かしい未来であることを祈念しております。皆さん、本日はご卒業本当におめでとうございます。