「コロナ後のインバウンドにどう備えるか」をテーマに議論しました

 阪南大学国際観光学部では、「コロナ禍の今こそ大阪観光の未来を描く」と題する開設10周年記念連続シンポジウムを開催しています。去る10月31日に第1弾「着地型観光の実践から観光まちづくりを考える」をテーマにシンポジウムを開催しましたが、続く第2弾は「コロナ後のインバウンドにどう備えるか」をテーマに、12月19日(土)15時からオンラインにて開催しました(協力:大阪観光局、関西エアポート株式会社、南海電気鉄道株式会社)。
 今回は観光のインフラともいえる部分を担っておられる方々をお招きし、大阪観光局マーケティング戦略室の井出直人さま、関西エアポート株式会社渉外部の北林弘幹さま、南海電気鉄道株式会社グレーターなんば創造部の矢野到さまにご登壇いただきました。シンポジウムの前半は松村嘉久教授の司会進行のもと、コロナ禍でインバウンドが急減した中での対応と今後の取り組みについて、それぞれから具体的にお話しいただきました。
 後半では、森重のコーディネートのもと、井出さま、北林さま、矢野さまとのディスカッションを行いました。特に、これまでアジア中心であったインバウンドから欧米豪の観光客をいかに増やしていくか、インバウンドに過度に依存せず、日本人観光客とのバランスをどのように図っていくかなど、観光の多様性やリダンダンシーをどのように確保していくかが主な論点となりました。また、第1弾で議論された着地型観光とどのように結びつけていくかについても議論しました。
 ディスカッションの最後には、藤巻正己観光学術学会会長・立命館大学特任教授にもお話しいただき、議論をまとめていただきました。今回は告知期間が短かったこともあり、参加者数が40名弱でしたが、盛況のうちに終了いたしました。ご登壇いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。
 続く第3弾では、「改めて大阪の魅力を考える」をテーマに開催する予定です。開催時期など詳細につきましては決まり次第、本学ウェブサイトなどでご案内いたしますので、興味・関心をお持ちの方はぜひご参加ください。(森重昌之)

当日のシンポジウムの様子

  • 大阪観光局マーケティング戦略室・井出直人さま

  • 関西エアポート株式会社渉外部・北林弘幹さま

  • 南海電気鉄道株式会社グレーターなんば創造部・矢野到さま

  • 登壇者によるディスカッションの様子

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