「着地型観光の実践から観光まちづくりを考える」をテーマに議論しました

 既報の通り、阪南大学国際観光学部は本年4月に開設10周年を迎えました。本学では、コロナ禍で観光を取り巻く環境が厳しさを増す中で、「コロナ禍の今こそ大阪観光の未来を描く」と題して、開設10周年記念連続シンポジウムを開催することとしました。第1弾では、観光の中でも比較的回復の早い身近な観光に着目し、「着地型観光の実践から観光まちづくりを考える」をテーマに、10月31日(土)15時からオンラインで開催しました(後援:観光学術学会、協力:松原商工会議所、松原市観光協会、あまがさき観光局、OSAKAあかるクラブ)。
 当日は吉村盛善松原商工会議所会頭・松原市観光協会会長による開会挨拶の後、本学の地元・松原市で「よろしおあがり旅」などの着地型観光を実践されている松原市観光協会から杉本彰プロデューサー、兵庫県尼崎市で着地型旅行商品の開発を行っているあまがさき観光局から高村陽子事業部長、OSAKA AIDなどさまざまなイベントを次々と展開されているOSAKA AIDから梅田りさ実行委員長にそれぞれ現在の取り組みについてお話しいただきました。
 後半では、森重のコーディネートのもと、杉本さま、高村さま、梅田さまとのディスカッションを行いました。皆さまの取り組みに共通していたことは、身近なまちで資源を見つめ、地域の人びとと多様なつながりをつくり、新しい価値を生み出すという動きが、コロナ禍においてもしっかりと続けられていた点でした。また、今回はオンラインでのシンポジウムでしたが、実際に現場を訪れ、肌感覚で付き合うという観光の大切さを最後に共有でき、本学部がめざす観光教育ともつながる良い機会になりました。
 最後に、橋本和也観光学術学会前会長・京都文教大学名誉教授にご挨拶いただき、地域文化観光の観点から、議論をまとめていただきました。当日は約70名の皆さまにご参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。ご登壇いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。
 続く第2弾では、「次のインバウンドにどのように向き合うか」をテーマに開催する予定です。開催時期など詳細につきましては決まり次第、本学ウェブサイトなどでご案内いたしますので、興味・関心をお持ちの方はぜひご参加ください。(森重昌之)

当日のシンポジウムの様子

  • 吉村盛善松原商工会議所会頭・松原市観光協会会長による開会挨拶

  • 杉本彰松原市観光協会プロデューサー

  • 高村陽子あまがさき観光局事業部長

  • 梅田りさOSAKA AID実行委員長

  • 登壇者によるディスカッションの様子

  • 橋本和也観光学術学会前会長・京都文教大学名誉教授による閉会挨拶