卒業生が在学生に向けて、学部での学びの経験と広がりを伝えました

 6月15日に開催した『観光の力』に続き、6月22日(月)に卒業生オンライン参加型授業企画第2弾『観光の広がり~卒業生からのエール、卒業生へのエール』を開催しました。国際観光学部では観光現象を多面的に捉え、分析することで、幅広い知識と教養を身につけることができます。実際に学生時代に身につけた力を生かし、観光業界以外で活躍する卒業生もたくさんいます。
 今回は、観光関連の分野以外で活躍する卒業生をオンラインで結び、学生時代にどのような活動や取り組みを行っていたのか、それらが現在の仕事にどのように生かされているかについて議論していただくことで、在学生に観光学の幅の広さを実感してもらうことをめざしました。今回も多くの卒業生にご協力いただきました。当日10時50分からの授業に参加してくださった卒業生は次の方々です。

飯田 将光 さん(2014年卒)加賀電子株式会社(専門商社)(神奈川)
谷口 真帆 さん(2016年卒)北海道ニセコ町役場(行政職員)(北海道)
奥  政嘉 さん(2016年卒)インテリアSHO(建築業界)(奈良)
松宮 勲旺 さん(2017年卒)株式会社フォーバル(コンサルタント業界)(大阪)
上中 魁斗 さん(2019年卒)東武トップツアーズ株式会社(旅行業界)(京都)
溝渕友珠夏さん(2019年卒)マークジェイコブスジャパン株式会社(アパレル業界)(大阪)

 当日はコーディネータの大谷先生に加え、清水先生もコメンテータとして参加しました。そして、それぞれの業界がコロナ禍にどのように立ち向かおうとされているのか、学生時代にどのようなことを意識して過ごしたのか、それらが現在のキャリアにどのように役立っているかについてお話しいただきました。皆さんは卒業した年代も就職した業界もさまざまですが、コロナ禍の状況で次にどのような時代がやってくるかを見通し、そのために積極的に情報を集め、人と人、人と情報をつなぐ役割を果たされている点が共通していました。こうした「つながる」という要素はまさに観光の本質といえます。また、学生時代の過ごし方についても、まずは「目の前のことに一生懸命取り組む」、「興味や関心を持ったことに取り組む」ことで、自身の軸を見つけたり、主体性を身につけたりされていた点も共通して聞かれました。これは、本学部が今後も大切にしていかなければならない文化の1つであるのかもしれません。
 今回も授業の受講生に加え、在学生や教員、卒業生など、約160名が聴講しました。前回と同様、話が非常に盛り上がり、授業時間を大幅に超過してしまいました。しかし、「在学生には学生時代を大切に過ごしてほしい」という卒業生の思いは伝わりましたし、在学生もこれまでの観光とは異なるイメージを形成できたのではないかと思います。
 今回の2回の企画を通して、在学生の反応が想像以上に大きく、企画したわれわれも手応えを感じています。改めまして、今回ご参加いただいた卒業生の皆さま、企画・コーディネートを担当してくださった大谷先生、卒業生を紹介してくださった教員の皆さまに心より御礼申し上げます。今回の企画を通して築かれた「つながり」を、在学生の学びや卒業生の応援、国際観光学部の活性化など、さまざまな場面で生かしていきたいと思います。(森重昌之)

当日の様子

  • オンラインでのディスカッションの様子

  • オンラインでの記念撮影

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