観光の第一線で活躍する卒業生と在学生がオンラインでつながりました

 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、本学では5月7日からオンラインよる遠隔授業を開始しています。そのため、本年4月に入学した1年生は、入学してから2ヶ月半が過ぎた今も、通学できない状況が続いています。学生の中には、国際観光学部を選択したことや将来観光関連業界に進むことに対する不安を抱いている人も少なからずいるようです。
 そこで、本学部では観光の第一線で活躍する卒業生をオンラインで結び、コロナ禍の観光の現場で何が起きているのか、どう立ち向かっているのか、今後何を考えていくべきかなどを議論する、卒業生参加型オンライン授業企画『観光の力~卒業生からのエール、卒業生へのエール』を開催しました。準備にあたり、卒業生に声をかけたところ、急な依頼にもかかわらず、多くの卒業生にご快諾いただき、企画が実現できました。6月15日(月)10時50分からの授業に参加してくださった卒業生は次の方々です。

髙橋はる香さん(2011年卒)カタール航空(国営)客室乗務員(カタール)
森下春樹さん(2012年卒)株式会社コミュニケーションツアーズ国際会議営業部主任(大阪)
若松大智さん(2012年卒)株式会社農協観光山口支店アシスタントマネージャー(山口)
岡村綾佳さん(2015年卒)奈良公園内「青葉茶屋」若女将(奈良)
榊原知恵さん(2017年卒)スカイマーク株式会社客室乗務員(東京)
栗田真衣さん(2018年卒)ザ・ホテリエ・グループ石垣株式会社
               (ANAインターコンチネンタルリゾート石垣)(沖縄)
寺地広将さん(2019年卒)近畿日本鉄道株式会社藤井寺駅所属(大阪)

 当日は、大谷先生のコーディネートのもと、それぞれがかかわっておられる業界の現状、コロナ禍にどのように立ち向かおうとされているのか、学生生活が現在のキャリアにどのように結びついているかなどについてお話しいただきました。いずれの卒業生も、観光業界が急速に厳しい状況に陥った状況について、データを使ってわかりやすく説明してくださいました。一方で、6月に入って回復に向けた動きが芽生えつつあること、その際にお客さまや社員同士の信頼やコミュニケーションを大事にされていること、感染拡大防止に向けてさまざまな取り組みを行っていることを紹介していただきました。さらに、「学生時代は興味や関心を持ったことに積極的に取り組むこと」という在学生へのメッセージは、卒業生に共通して聞かれました。卒業生の皆さんの体験として、「学生時代は挑戦のための時間がたくさんあるので、有意義に過ごしてほしい」ということのように思いました。
 当日は授業の受講生だけでなく、在学生や教員、卒業生など、約190名が聴講しました。話題が尽きず、とても90分間では時間が足りませんでした。ただ、卒業生が在学生を応援したいという愛情が伝わってきましたし、在学生も紹介できないくらい数多くの質問を寄せてくれました。まさに遠隔授業だからこそできる、世代や空間を超えてつながる楽しい機会になりました。

 なお、国際観光学部を支えたい、在学生を応援したいという卒業生が多いことから、6月22日(月)に第2弾『観光の広がり~卒業生からのエール、卒業生へのエール』を開催する予定です。(森重昌之)

当日の様子

  • オンラインでのディスカッションの様子

  • オンラインでの記念撮影