文:藤田 佑衣子  撮影:堀尾 真菜
 
 今回は、体育会本部長である経営情報学部2回生の秋野 妃苗(ひなえ)さんにお話を伺いました。

1回生で体育会本部長に

——:体育会本部とはどういう組織ですか?
秋野阪南大学学生会の連合委員会の中の一つです。体育会本部は、体育会クラブの代表として体育会傘下の部活をまとめています。私たちは、各部活の活動内容の把握や各部活からの要請を聞いて取り組んでいます。
ライター注:阪南大学のクラブには、体育会クラブと文化会クラブがあります。
——:体育会本部はいくつの部をまとめているのですか?
秋野: 22です。
——:体育会本部傘下の部員は全部で何人ですか?
秋野:およそ540人です。
——:そんなにいるのですか!? まとめるのは大変ですね。体育会本部の役員は何人ですか?
秋野:4回生が2名、3回生が2名、2回生が2名の6人です。
——:本部長の役割は何ですか?
秋野:体育会総会やリーダーズキャンプ、月に1回の代表者会議の打合せ、代表者会議、連合委員会です。
——:体育会本部に入ろうと思った理由は何ですか?
秋野:1回生の12月に私が所属している少林寺拳法部の先輩から体育会本部に興味があるか聞かれ、体育会本部長に推薦されたのがきっかけです。その後、1月に体育会総会で本部長として正式に決まりました。
——:1回生で本部長になったのですか!?すごいですね!いままで1回生の本部長が就任したことはありましたか? 
秋野:1回生で本部長になったのは初めてだそうです。また、女子の本部長というのもめずらしいと聞きました。
——:推薦されたときはどう感じましたか?
秋野:多くの人をまとめなければならないため不安がありましたが、自分を変える機会なのではないかと思い本部長に就任いたしました。
——:1回生の本部長として苦労したことはありますか? 
秋野:特別苦労したことはありませんが、上級生と接することが多く、連絡や報告等は低姿勢で取るようにしています。
——:先輩との関係はどうですか?
秋野:最初は、先輩に対して気が引けていましたが、先輩が頼っていいよと言ってくれたので、今では安心してなんでも頼める関係です。
——:体育会本部の年間スケジュールを教えてください。
秋野: 9・10月はクリーンキャンペーン、10月は大学祭、1月は体育会総会、幹部交代披露宴、2月はリーダーズキャンプ、学生活動報告会があります。
——:体育会総会とは何ですか?
秋野:新幹部の選出を行ったり、各部の主将が1年の活動について報告を行ったりします。
——:体育会本部長として、各部とどんなやり取りをとしているのですか?
秋野:予算のやり取りや会議招集の連絡を主に行っております。
——:各部への予算はどのように把握しているのですか?
秋野:各部に必要な備品を、学生支援課を通して連絡してもらい、こちらで承認、不承認を行っております。高額備品であれば三社見積を出してもらい、学生会で予算のことを行っています。
——:リーダーズキャンプとは何ですか?
秋野:リーダーズキャンプは体育会と文化会と合同で行われ、各部の主将と財務部長が集まり、活動内容を話して交流を深めることをしています。

簿記の授業が体育会本部の活動に役立った

——:次に秋野さん個人についてお伺いします。
なぜ阪南大学経営情報学部を志望されたのですか?
秋野:経営と情報の両方を学べるため志望しました。
——:入試区分は何ですか?
秋野:指定校推薦入試です。
——:出身校はどこですか?
秋野:昇陽高等学校です。
——:何ゼミに所属されていますか?
秋野:千島ゼミに所属しています。
——:今までに生徒会長やクラブ部長などの経験はありましたか?
秋野:高校生のときに、クラス会長の経験があります。学校行事について、クラスでどんなことをしたいか意見をまとめていました。
——:体育会本部と似たような経験はされていたのですね。その時は、自ら立候補したのですか?
秋野:私がクラス会長になるかどうか迷っていた時に、3年間担任をしていただいた先生に後押ししてもらい、クラス会長になりました。
——:勇気がいりますよね。
経営情報学部で勉強したことで、体育会本部の仕事で役立ったことはありますか?
秋野:簿記の授業がお金の計算や管理で役に立ちました。高校からビジネスクラスで簿記とパソコンスキルの基礎を既に習っていたため、大学生になって本格的に簿記・会計の授業を受けても難なく学習することができました。また、大学入門ゼミで、ショッピングモールでの企画を考案しパワーポイントを作成してプレゼンテーションをした経験も、人前で発表するということに役立ちました。
——:体育会本部に入って得たものや身につけたものはありますか? 
秋野:人前に出ることや先輩・後輩との接し方を身につけられました。
——:今後の学生生活でやりたいことを教えて下さい。
秋野:3年生の10月に宅地建物取引士の資格と大型自動車の免許を取得することです。
——:すごいですね!頑張ってください。本日は、お時間いただきありがとうございました。

取材を終えて

体育会本部の活動について知らないことが多かったので、興味深く取材させていただきました。また、少林寺拳法についても取材後にお話を聞かせていただきました。この度はありがとうございました。
藤田 佑衣子


最初緊張されていましたが、後半はとても素敵な笑顔で体育会本部と少林寺拳法の話をしていただきました。取材を受けてくださりありがとうございました。
堀尾 真菜

ゼミ指導教員コメント

 最初は遠慮がちに見えたのですが、時間の経過と共に周囲と打ち解けることができる学生です。人との距離感に躊躇うことは誰にでもあると思いますが、自分でその距離感を縮める努力ができる人ですね。そういう意味で、学生時代に様々なことに「挑戦」し、周囲と「協調」しつつ、今後は関心ある領域を深堀りする時間を迎えるのではないかと思っております。ゼミでの学習時間を通じて、深堀りするための「効率」を高める工夫や手法に、そうした活動のヒントに繋がれば嬉しく思います。

千島 智伸
経営情報学部学生広報委員会では、「じぇむ」の記事を書いていただける方・撮影をしていただける方を募集しています。興味のある方は担当教員(濱、中條)か、教務課までお問い合わせください。

阪南大学経営情報学部 学生広報誌「じぇむ」