文:和泉樹美果 撮影:安坂百香
今回は、基本情報技術者試験に合格された北村深さんにインタビューさせていただきました。
きっかけは「何かに挑戦してみたい」という気持ち
——:基本情報技術者試験合格おめでとうございます。
北村:ありがとうございます。
——:まず、基本情報技術者試験がどのような資格か教えてください。
北村:IT関連の職業を目指す人向けの、情報に関する基本的な知識が問われる試験です。
——:いつ頃試験に合格されたのですか?
北村:2024年の9月です。
——:なぜ基本情報技術者試験を受けようと思われたのですか?
北村:高校生の時に何も勉強してこなかったので、バスケットボールを引退したのをきっかけに何かに挑戦してみたいと思ったのと、もともとVR(Virtual Reality)に興味があったからです。
——:基本情報技術者試験を受験しようと思われたのはいつですか?
北村:高校3年生の10月ごろで、バスケを引退した後です。
——:試験の方式について教えてください。
北村:CBT方式です。毎月1回受験が可能で、受験会場のパソコンで受験しました。
ライター注:CBT方式とはComputer Based Testing、つまりコンピュータを使って試験を行う方式のことです。
——:試験時間について教えて下さい。
北村:科目Aが90分で、科目Bが100分です。
——:それぞれどのような問題が出されますか?
北村:科目Aはコンピュータやネットワーク等の基本的な知識を問うテクノロジー系、情報システムの運用等のマネジメント系、経営戦略などに関わるストラテジー系から構成され、科目Bではコンピュータの疑似言語とセキュリティついて問われます。
ライター注:基本情報技術者試験で使用される疑似言語は、日本語で表記されている擬似的なプログラミング言語のことを指し、アルゴリズムの処理の流れをわかりやすく理解するために使われる言語のことです。
——:苦手な分野は何でしたか?
北村:科目Bのアルゴリズムやプログラミングです。
——:どうやって克服しましたか?
北村:pythonを並行で学習していたので、プログラミングを書いてどのように動くかを学び、フローチャートを描いて視覚化することによって理解を深めることで克服することができました。他にも、YouTubeで投稿されている動画でも学習しました。
「努力すれば受かるし、努力しなければ落ちる」、ただそれだけ
——:基本情報処理技術者試験の勉強を始めたのはいつからでしたか?
北村:大学2年生の4月ごろ(6、7、8月はしていない)です。
——:阪南大学には基本情報技術者試験の資格講座がありますが、そちらは受講されましたか?
北村:していないですね。
——:それはなぜですか?
北村:独学でやりたいと考えていたからです。
——:勉強時間はどのくらいとりましたか?
北村:平日は5時間くらいで、土日は8時間くらい勉強していました。
——:ものすごい勉強時間ですね。アルバイトはされていたのでしょうか?
北村:週3、4回ほど働いていました。
——:勉強とアルバイトをしっかり両立されていてすごいですね。
次に、どこで勉強していましたか?
北村:自宅や図書館でした。
——:勉強のモチベーションはどうやって保っていましたか?
北村:ただただ努力すれば受かるだろうという気持ちだったので、モチベーションを保つ方法はと聞かれると難しいですね。(笑)一応心に響いた言葉があって、芦田愛菜さんの「努力すれば受かるし、努力しなければ落ちる」というものなのですが、本当にその通りだなと思いました。
ゼミでのディスカッションを通じて自分を成長させることができた
——:次に、北村さんについて質問させていただきます。
出身高校を教えてください。
北村:羽衣学園高等学校です。
——:高校時代に力を入れていたことは何ですか?
北村:部活のバスケですね。
——:それはなぜですか?
北村:高校のバスケ部が強豪で、副キャプテンだったからです。
——:強豪校の副キャプテンとはすごいですね。
では、阪南大学の入試区分を教えてください。
北村:指定校推薦です。
——:阪南大学を志望した理由を教えてください。
北村:情報に強いのと、就職率が高いのに惹かれたからです。
——:所属ゼミを教えてください。
北村:千島ゼミです。
——:どのような勉強をされていますか?
北村:主にマーケティングやICTをテーマに、活発なディスカッションを通じて、社会的な現象、課題に対して改善策を提案しています。
——:ゼミで印象的だったことは何ですか?
北村:先生とはもちろん、ゼミ生間でコミュニケーションを積極的に取るゼミだったので、様々な意見を交換できて考えの幅を広げることができたことです。
——:阪南大学に入学してよかったことは何ですか?
北村:キャリアセンターを活用したことがあって、そこで手厚くサポートしてもらえたことですかね。キャリアセンターってなんとなく堅苦しいイメージがあると思うのですが、そんなことはなくて雑談を交えながらやわらかい雰囲気でのやり取りですごくやりやすかったです。
——:卒業後はどのような進路に進みたいですか?
北村:ソフトウェア業界か情報処理業界のどちらかで考えています。
——:最後に、これから基本情報技術者試験に挑戦される方に一言お願いします。
北村: 気を詰めず、自分のスタイルで勉強を持続すればいいと思っています。それと、勉強するならなるべく早く始めた方がいいですね。
取材を終えて
こちらの質問に対してわかりやすく丁寧に答えてくださったので、取材がスムーズに進んでとても助かりました。私自身、基本情報技術者の資格に興味があったので、お話を聞けてよかったです。最後になりますが、この度はお忙しい中取材を受けてくださりありがとうございました
和泉 樹美果
ゼミ指導教員コメント
北村さんが基本情報処理技術者試験に合格されたことを聞き、まずはおめでとうございます!と、さすがだな・・という感情が浮かんできますね。ゼミは無欠席で授業中の姿勢や態度はとても模範的な学生です。と言いながら、私の冗談にも柔軟に受け答えできる人間味のある面を見せてくれますね。北村さんはゼミの中で意見や考えたことを説明する時に、色々な側面から深く考えて発言される傾向を感じるので、基本的に丁寧で順序を意識した作業や工程と向き合うことが好きなのかなと思って見ています。IT業界ではスキルや知識も大事ではありますが、主体性や協力関係を見た上で人や情報とコミュニケーションを適切に取る姿勢が重視される業界です。そういう意味では、とても向いていると思います。これから、データ・情報・交流・技術・戦略というゼミの中で扱っている事象の学習を深めながら、より高く飛躍する姿を想像したいですね。ゼミ指導教員として、とても楽しみです!
千島 智伸