文:池田梨紗子 撮影:山本あづさ
 今回、国家資格である宅地建物取引士(以下、宅建と略記)の資格を取得した3回生の大野慎太郎くんにインタビューをさせて頂きました。

「どうせやるなら難しいやつを」と合格率15%の資格にチャレンジ!

——:宅建とはどのような資格ですか?
大野:宅建は不動産業界で必ず要るといっても過言じゃない資格です。法律で、不動産会社の従業員の内5人に1人は宅建の資格がなければ業務を行えないので、持ってる人は会社で重宝されます。
——:宅建は合格率が約15%という難関資格だそうですが、この資格を取得しようと思ったきっかけは何ですか?
大野:大学で一年間過ごしてみて授業だけでは物足りないなあと感じ、何か取り組んでみようと思った時に、大学の図書館の資格講座カウンターでこの資格の存在を知って、「どうせやるなら難しいやつをやろう」、と思って勉強をし始めたってとこですかね。
担当教員注:資格講座カウンターは、1号館2F図書館入口横にあります。また、阪南大学の資格取得プログラムについては、こちらのページの「資格講座ガイド」をご覧ください。
——:宅建の受験を決めたのはいつですか?
大野:2回生に上がった時の四月の中旬くらいです。
——:宅建を取得されたのはいつ頃ですか?
大野:2回生の秋です。試験が十月にありました。
——:すごいですね!2回生の時に。一回目の受験で合格されたんですね。
大野:はい。
——:試験当日は緊張しませんでしたか?
大野:前日は緊張して夜中の四時まで寝れなかったです(笑)。テストが昼からだったんで、そこは大丈夫でしたけど、朝からだったらもしかしたら遅刻してたかもです。

「無駄な時間を過ごさない」とマイルールを決めた

——:資格を取得する際、同じような仲間がいると気合いが入ると思いますが、周りに宅建取得を志している方はおられましたか?
大野:高校も大学も一緒の子と一緒に勉強してました。
——:資格の勉強はどのようにされていましたか?
大野:大学の資格講座ではテキストに沿って学習するんですけど、まず講座を集中して聞いて、自宅に帰って復習して、空いた時間に問題集を解くっていうのをひたすら6ヶ月間繰り返してました。
——:資格の為の一日の勉強時間はどのくらいですか?
大野:平日は2時間、休日は4時間、夏休みで時間がある時などは6時間くらいやってましたね。
——:おすすめの参考書や問題集などはありますか?
大野:参考書とかは講座カウンターで扱ってるものがいいと思います。
——:資格勉強中、マイルールのようなものはつくりましたか?
大野:無駄な時間を過ごさない、学校から帰ってきた後にダラダラとテレビを見ない、あと変に夜更かしをしない。

成績が伸び悩んでも諦めずに続ければ飛躍的に成績が上がる時期が来る

——:大野くんは不動産業界に興味をお持ちだったのですか?
大野:そうですね、不動産業界に就職したいなと思ってます。
——:不動産業界に興味をお持ちになっている理由はなんですか?
大野:これ使われますか?恥ずかしいな(笑)。はじまりはドラマを観てからなんですけど、「家売るオンナ」(北川景子主演,日本テレビ系,2016年7~9月放送)っていう…。やりがいがありそうだなって。
——:宅建を目指している学生にアドバイスをお願い致します。
大野:合格率だけで見たら難しいと思われがちですが、講師の方がテストに出るところを重点的に教えてくれるので、そこをちゃんと学習して問題集を解けば合格出来ると思います。一回は成績が伸びない時期が絶対来ると思いますが、そこで諦めずに続ければ飛躍的に成績が上がるので、忍耐強く学習し続けることが一番だと思います。
——:宅建の勉強を通して身についたことはありますか?
大野:時間の有効利用ができるようになったことですかね。一年の時は何も考えずに生活してたのですが、何時から何時まではこれをやろうと決めて生活するようになりました。
——:次の目標はありますか?
大野:ファイナンシャルプランナー2級の資格を取ることと、英語と中国語を日常会話程度でいいので身に付けたいなと思っています。
担当教員注:
・大野君は、宅建取得により、学長奨励賞(5万円)の対象となりました。
・昨年度の宅建合格者へのインタビュー記事(「じぇむ」no.4)はこちら

取材を終えて

私は初めての取材だったので緊張していました。でも大野くんはとても気さくに話しかけて下さる方で、インタビュー前に話が弾み、安心して本番に挑むことができました。大野くんの話を聞いて時間の使い方や諦めないことの大切さを改めて考えることができました。大野くん、本当にありがとう御座いました!
池田 梨紗子

資格講座を受講されたというお話の中で難しい資格のためか段々と受講人数が少なくなっていったとお聴きしました。途中で断念する人もいる中で大野さんは1発で合格され、とても努力されたのだなと思いました。また、私も資格のことや大学生活のことで質問させていただいたのですが笑顔で答えて下さり、とても楽しい取材でした。オープンキャンパス後のお疲れのところ、ご協力いただきましてありがとうございました。
山本 あづさ

ゼミ指導教員より

 大野君は、ゼミにおいてはゼミ長として、22名のメンバーをまとめてくれています。また、熱心に課題に取り組み、他のゼミメンバーのお手本でもあると思います。さらに、ゼミの連絡事項の伝達やゼミメンバー間での調整事項などについてもすぐに対応してくれるなど、非常に高いリーダーシップも持ち合わせています。私のゼミにとっては不可欠な人財で将来が楽しみです。
 今回は取得の難しい資格に合格されたとのことで、本当にうれしく思っています。忙しい中、努力した大野君に最大の賛辞を送りたいと思います。おめでとう。
 最後になりましたが、身体に気をつけて引き続き、勉学に資格取得に精進してください。それが、未来を切り拓くただひとつの道だから・・・。Fight!
奥 康平
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