2018.3.1

経営情報学部学生広報誌「じぇむ」no.9 プロサッカー選手になる脇坂泰斗さん(川崎フロンターレ)

経営情報学部学生広報誌「じぇむ」no.9 プロサッカー選手になる脇坂泰斗さん(川崎フロンターレ)

インタビュー:上谷沙耶・大西慧生  文:上谷沙耶 撮影:大西慧生

 今回は、プロサッカー選手になる経営情報学部4回生の脇坂泰斗(わきざか やすと)さんにインタビューさせてもらいました。脇坂さんはJ1の川崎フロンターレに入団が決まっています。阪南大学サッカー部ではキャプテンを務めていました。
  • 写真提供:阪南大学総務企画課

たくさんのお客さんの中でプレーしたい

——:サッカーを始めたのはいつですか?
脇坂:小学校1年生の時です。友達に誘われて、地元のクラブチームに入りました。
——:それからずっとサッカーを続けてきたのですか?
脇坂:はい。中学生では、アルゼンチン出身の方が教えているチームに入りました。そして、高校生になってからは、川崎フロンターレのユースに所属していました。
——:プロを目指し始めたのはいつですか?
脇坂:サッカーを始めたころから口ではプロになると言っていましたが、本格的に思い始めたのは、小学校の高学年になったころです。
——:何かきっかけがあったのですか?
脇坂:テレビやスタジアムでプロの試合を観戦するようになり、自分もこんなにたくさんのお客さんの中でプレーしたいと思うようになりました。
——:阪南大学に入学したのは、サッカー部が強いからですか?
脇坂:本当は高校を卒業したらプロになるつもりでした。しかし、川崎のクラブの方から「阪南大学のサッカー部はいいサッカーをする」と紹介してもらったので、高校3年生の10月に練習に参加させてもらい、入学することに決めました。
——:単位の取得状況はどうですか?
脇坂:3回生が終わった時点で、残りがゼミの単位だけになっていました。

担当教員注:経営情報学部は4年次のゼミが必修です。単位取得状況では脇坂君は非常に優秀です。

WordやExcelで体調管理

——:サッカー選手として役に立ちそうな科目はありましたか?
脇坂:会計系の科目は社会人になると役に立つと感じました。それと、経営情報学部で習ったWordやExcelは体温や体重などを日・月ごとに管理するために利用しているので、使い方を学べたことが良かったです。
——:きちんと自分で管理しているのですね!食事面にも気をつけているのですか?
脇坂:野菜は積極的に取るようにしていました。試合後は鳥のササミなどのタンパク質や疲労回復のために豚肉を食べていました。試合前と後で食べていいものが違うので考えて食べていました。
——:栄養面に関しては自分で勉強したのですか?
脇坂:そうですね。本やネットで調べたり、サッカー部でも栄養の講習をしてくれていたので、そこで勉強しました。
——:部活で講習してもらえるのは嬉しいですね。

授業を受けないと大学に来ている意味がない

——:部活に熱中している方の中には授業に出ず、単位を落としている人も少なくないと聞きますが、脇坂さんが勉強面にも力を入れていたのはなぜですか?
脇坂:力を入れているつもりはなかったです。授業を受けないと大学に来ている意味がないので、当たり前のことだと思っています。学生の部分が出来ていないと社会に出ても羽ばたくことが出来ないと思っています。
——:素晴らしいですね!
   卒論のテーマを教えてください。
脇坂:失点後のプレーを分析して、チームを立て直す方法を研究しました。失点をすると続いてしまうことが多いので、失点後のプレーが大事になります。チームの静まった雰囲気を跳ね返すためにはどういうプレーがあるのかを調べました。
——:チームのキャプテンらしい内容ですね!

キャプテンとして

——:脇坂さんのポジションはどこですか?
脇坂:ミッドフィルダーです。
——:サッカーを始めたころからずっと同じポジションをやっているのですか?
脇坂:そうですね。最初はミッドフィルダーが好きで、やりたくて選んだのですが、自分に合っているからずっとやらせてもらえているのだと感じています。
——: 私(上谷)は、昨年10月24日に行われた関西学生リーグの京都産業大戦を見に行かせてもらいました。この試合で脇坂さんは途中でけがをして交代となっていましたが、けがの状態はどうだったのですか?
脇坂:足の甲の靭帯を切ってしまっていました。本当は1ヶ月ほど休まなければいけないのですが、チームのインカレ出場を決めたかったので、痛み止めを飲み、2週間で試合に復帰しました。
——:すごいですね!!
   試合中キャプテンとして意識していることは何ですか?
脇坂:悪い雰囲気になっている時にどう声をかけるか、どういう頑張りをするかということを意識しています。
——:試合以外の場面でもキャプテンとして気を付けていることはありますか?
脇坂:部員が多いので全チーム一緒に練習することが出来ません。なので、他のチームを見れる時間があれば、ストレッチをしながらでも見て、チーム状況や雰囲気を把握するようにしていました。

担当教員注:阪南大学サッカー部は部員が多く、トップチームのメンバー以外にも公式戦出場機会を確保するため、部内にいくつもチームを作っています。トップチーム以外は社会人リーグやIリーグに参加しています。

——:大変ですね。試合中も普段の練習の時も常に周りに気を配っていたのですね。
   ユニバーシアードのサッカー日本代表に選ばれ、優勝したと伺ったのですが、国際大会で海外の選手とプレーをしてどうでしたか?

担当教員注:ユニバーシアード競技大会は、国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催する学生国際総合競技大会で、学生のオリンピックと言われる。2017年の台北大会で、サッカー日本代表は決勝でフランス代表を下し、金メダル獲得。

脇坂:10日以上海外で生活し、中1日で試合をするというのは、めったにないことです。さらに、海外での生活なので、食事や選手村もいい環境とは言えない中、チームみんなで戦い世界一を取ることが出来たということは、ほんとに素晴らしい経験だったと思っています。
——:環境が違う中でプレーするのは大変そうですね。そんな中優勝したのはすごいですね!おめでとうございます。
   阪南大学サッカー部で学んだことは何ですか?
脇坂:周りに流されないこと、自分の心意を曲げないことです。プロになることを心に決めてずっと頑張ってきました。信念の強さは誰にも負けないと思います。

体格のハンデを補うプレースタイル

——:憧れの選手は誰ですか?
脇坂:スペインのイニエスタ選手です。
——:どういうところに憧れているのですか?
脇坂:ボールの持ち方や身のこなし、相手の逆を突くプレーがすごいです。イニエスタ選手は特に背が高いわけではなく、足が速いわけでもないので、自分と同じようなプレースタイルをしているため普段から動画を見ています。“こんな選手になりたい”と夢を高く持ち、目標にしている選手です。
——:日本人で好きな選手はいますか?
脇坂:名波さんです。やわらかいボールタッチが好きです。
——:川崎フロンターレで好きな選手はいますか?
脇坂:中村憲剛選手です。日本を代表する選手で、人間性も素晴らしい選手だと思います。練習に参加させてもらいに行ったときにも気さくに話しかけてくださいました。中村選手も目標にしている選手です。
——:今までサッカーをしてきて辛かったことはありませんでしたか?
脇坂:身長が高くないので、大きい人に飛ばされてしまっていたことですね。
——:その短所を補う工夫を何かしていますか?
脇坂:人よりいいポジションを取るようにして、ぶつかられる前にプレーしています。相手の動きもよく見るようにしています。

川崎フロンターレの素晴らしいサポーター

——:川崎フロンターレに入団が決まった時はどう思いましたか?
脇坂:川崎フロンターレに入ることを目指して大学4年間頑張ってきたので、本当に嬉しかったです。それと同時に、もっとやらなければならない、もっとレベルアップしなければならないという気持ちになりました。さらに、川崎のサポーターの方はとてもチーム思いで、高校生の時にユースに所属していた私のことを、大学のリーグ戦にまで横断幕を作って応援に来て下さっていたので、そんなチームに戻れたことも嬉しかったですね!
——:リーグ戦にまで!!素晴らしいサポーターですね。
   これからの目標を教えてください。
脇坂:1年目から試合に出て活躍すること。そして、日本代表としてワールドカップに出ることです。そのために自分が出来ることを1つ1つやっていきたいです。
——:最後に、プロになることを目標にサッカーをしている人達に向けて何かアドバイスはありますか?
脇坂:うまくなりたい・サッカーが好きだということに重点を置いてやってきたので、気持ちを捨てないことが1番大事だと思います。

取材を終えて

キャプテンとしての意識、ずっと憧れていたチームへの入団、本当にすごいなと思いました。川崎の選手にインタビューできるという貴重な経験が出来て嬉しかったです。これからの活躍に期待しています。
上谷沙耶

脇坂君は私の1学年上ですが、私がサッカー部に入部した時には既にトップチームで主力として試合に出場し続けていました。またユニバーシアードサッカー日本代表にも選ばれ、私自身も同じポジションを経験していることから注目していました。1年生の頃には同じ寮に住んでいたこともあり、あまり話す機会は無かったものの、僕のことも覚えていて嬉しく感じました。今回の取材ではそんな脇坂君のキャプテンとしてのあり方、勉強面についても話を聞くことができてとても良い経験となりました。脇坂君がプロになってもチームの主力として試合に出場し続け、活躍することを期待しています
大西慧生

担当教員注:サッカー部の後輩である大西君が先輩である脇坂選手を「君」と呼んでいることについては,「じぇむ」no.2(大本祐槻さん(FC岐阜)インタビュー)の末尾をご覧下さい.「JUFA」の著作権のある写真は、全日本大学サッカー連盟から使用許可をいただいています。

写真の説明
1枚目の写真提供:阪南大学総務企画課
4枚目の写真提供:全日本大学サッカー連盟(写真利用許可をいただいています)

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