2025年6月23日(月)、経済学部の授業「営業活動実務」にて、株式会社LA BOUSSOLE(ラブソル)より堀基晴様と野元萌乃佳様をお招きし、「自分を知り、選ばれる自分をつくる」をテーマにしたワークショップを実施しました。

本講義は、経済学部が推進する「特色ある教育」の一環として、社会や企業と学生をつなぐ実践的なプログラムです。担当は、経済学部非常勤講師・村田敏也先生。2025年度も村田先生の豊富なネットワークを活かし、さまざまな業界からゲスト講師を招いた授業が展開されています。
以下、村田先生による講義レポートをお届けします。

■ 株式会社LA BOUSSOLE(ラブソル)について

事業内容:
Webサイト構築ディレクション、Webメディア運営、ノベルティグッズ企画・制作・販売、印刷物の企画・制作、写真・動画撮影および編集、オンラインサロン・ショップの運営支援、広告代理業など多岐にわたるクリエイティブ業務を展開。

■ ゲスト講師プロフィール

堀 基晴 様(新潟県出身)
大学中退後、レンタル撮影スタジオを立ち上げフリーランスとして活動しながら、2024年に株式会社ラブソルへ入社。
現在は動画・Webサイト制作を担当。
野元 萌乃佳 様(岡山県出身)
大学法学部4回生(在学年数8年)。在学中より株式会社ラブソルに所属し、デザイナーとして活動中。

■ 講義内容

冒頭では、株式会社ラブソル代表・柴山由香様より、今回のワークショップは学生と年齢の近い20代の社員が、自身の実体験をもとに企画・構成したことが紹介されました。
なお、柴山様には2022年にも本授業のゲスト講師として登壇いただいており、その際のテーマは「自分の『言葉』で未来を決める 相思相愛の営業術」でした。
今回は、「個人ワーク」と「グループワーク」を交互に織り交ぜる構成で、自分の価値観と向き合い、他者と共有しながら視野を広げていくプログラムが展開されました。

■ 事前課題について

講義の2週間前に配布されたワークシートをもとに、学生は「5年後の自分の姿」を事前に考え、当日プリントして持参しました。主な設問は以下の通りです。

・経済:収入額、収入源、収入の使い方
・キャリア:どんな仕事を、どんな人と、どのように働きたいか
・生活:住んでいる場所、生活習慣
・人間関係:友人、パートナー、家族構成
・学び・趣味:習得した知識や技術、継続している趣味
・「これだけは実現したい」5年後の自分の姿
・今から始められること

■ ワークショップの流れ

アイスブレイク:3人グループで3つの共通点探し
グループワーク:事前課題シートを交換し、内容を共有
個人ワーク:5年後ビジョン実現のためのシナリオ作成
グループワーク:相互質問とアイデア出し
個人ワーク:行動計画の立案
グループワーク:行動計画の共有

■ 授業後の学生の声(抜粋)

■ 学生の声より

自分を見つめ直すきっかけに
「将来像を具体的に言葉にする難しさと必要性を感じました」
「自己分析は就活のためだけではなく、生き方の軸をつくることだと実感しました」
「就職がゴールではなく、スタートだという意識に変わりました」

他者との対話が広げる視野
「他の人の考え方を知ることで、自分の価値観が相対化されました」
「当たり前だと思っていたことが、他者から見ると魅力になると気づきました」

共に考えることで得られる力
「いろんな5年後の姿を聞いて、視野が広がりました」
「グループで褒めてもらえたことで、自信とやる気が出ました」

理想を行動に変える
「理想を描くだけで満足せず、今日からできることを探せました」
「逆算思考で今やるべきことが明確になりました」

講師の姿から勇気を得た
「型にはまらないキャリアでも楽しんで働けると知り、勇気をもらいました」
「大学8年生=ネガティブではなく、自分のペースで進む姿に希望を感じました」

不安と向き合う前進
「5年後の姿が見えなくても、今できることを考える姿勢が大事だと気づきました」
「考えること自体に意味があると実感しました」

■ まとめ

このワークショップは、将来の「ありたい自分」と向き合い、他者と共に考えながら、一歩踏み出すための行動計画を描く貴重な機会となりました。講師の等身大の言葉、仲間との対話、自分との対話が重なり、「選ばれる自分をつくる」というテーマが学生一人ひとりの中に深く根づいたようです。

学生の多くが「話を聞く前と後で、自分の考え方が変わった」と感想を述べていたように、今回の授業は、単に知識を得るだけでなく、自らの価値観や将来について深く考えるきっかけとなりました。多様なキャリアを歩む社会人との出会いは、学生にとって「働くこと」のリアルを知る貴重な機会であり、「自分らしさ」を考えるヒントになったはずです。
また、ゲスト講師の方々からも授業後のコメントを頂きました。

教える立場として学生と向き合う中で、距離を縮めることの大切さや、自らの言葉が自分を律する力になることに気づきました。阪南大学の皆さんの真剣な姿勢に触れ、私自身にとっても学び多い時間となりました。(堀基晴様)

学生の感想に心を動かされました。私の話が少しでも誰かの背中を押すきっかけになっていたなら本当に嬉しいです!(野元萌乃佳様)

今後もこのような学びの機会が、学生たちの視野を広げる一助となることを願っています。

■ 講義終了後の記念写真

(写真:左から)株式会社ラブソルの皆様[池田実加様、堀基晴様、柴山由香様、野元萌乃佳様]、村田敏也先生

※文責・グラフィックレコーディング:村田 敏也(阪南大学 経済学部 非常勤講師)
※写真提供:池田 実加(株式会社ラブソル)