経済学部では、学部の「特色ある教育」を更に充実させるため、社会(人)・企業との接点を学生に提供する授業の一環として、2022年度の「営業活動実務」(経済学部非常勤講師 村田敏也先生ご担当)において村田先生の豊富な人脈を活用したゲスト講師による講義を実施しています。その1回目として、2022年7月25日(月)、株式会社LA BOUSSOLE(ラブソル)代表の柴山由香様、共同経営者の池田実加様、デザイン事業部長の小野寺美穂様の3人をお招きし「自分の『言葉』で未来を決める 相思相愛の営業術」というテーマで授業をしていただきました。
 以下、村田先生にその内容(要点のみ)をご報告いただきます。

株式会社LA BOUSSOLE(ラブソル )について

創業: 2014年8月1日

事業内容: WEBサイトの構築ディレクション業務、WEBメディア運営業務、ノベルティグッズの企画・制作・販売、印刷物のデザイン・企画・制作、写真や動画の撮影、編集、オンラインサロンの運営、オンラインショップの運営及び運営サポート、広告代理業及各種の宣伝に関する業務

柴山由香様について

渋谷区恵比寿にあるコンテンツ制作会社、株式会社LA BOUSSOLE 代表取締役社長。

高校生の息子を持つワーキングママ。

新卒でファーストフードチェーン本部に入社、その後もカフェチェーンなど飲食業界で店長や新規事業開発を担当。ウェディングプランナーや、飲料メーカーでの品質保証など、転職を何度か経験し、幅広い業界での業務経験がある。

趣味でハマっていた宝塚歌劇の世界で、私設ファンクラブの運営スタッフになった経験を生かし、2014年ノベルティやオリジナルグッズの会社としてラブソルを創業。

"文化をつくる・文化を伝える会社"として、クライアントさまの文化をあらゆるメディアやクリエイティブを通して表現することを生業としている。

授業の内容

  1. ラブソルができるまで(質問:あなたにとっての羅針盤とは?)
  2. ラブソルは何で成り立っているか(質問:あなたの商品はなんですか?)
  3. 世界のシェアを取りにいかない(質問:あなたにとって成功とは?)
  4. お客さまと相思相愛で仕事をするには(質問:営業とは?)
「たった3人の社員の会社が、なぜ、さまざまな企業から仕事を頂けるのか?」その秘密を掘り下げるような授業になりました。

柴山様は、会社員時代に自問自答していたことを赤裸々に語ってくれました。

・やりたいことやお客さまのお困り事を解決するのに、
 なぜ社内の許可を取りに駆けずり回らなければならないの? 
・自分がやりたいことができないのは、おかしくない?
・どうせ無理とか言われることもあるけれど、やってみないとわからないじゃん!

そんな自問自答を乗り越えて、起業してからの柴山様のお話しを伺って、授業のタイトル「相思相愛の営業術」の秘密が紐解けたように思います。さて、その秘密とは…

・誰かのためになると思えば、面倒くさいことでもとことんやる
・コミュニティに参加したり、自らコミュニティを作ったりして、やっていることを発信して、
 価値観を共有できるファンを作り、そして助けてもらう
・未経験、知らないという強さを活かす
・できないことなんてない、やると決めたらなんとなる
・心配していることの8割は起きないし、起きても力を貸してくれる大人や友達がいる
・一緒に活動できる数多くの仲間でモノ作り、コト作りのプロセスを楽しむ
・世界を取りに行くのではなく、選ばれたり、選んだりして、好きな人と仕事がすれば良い

大学での授業するのも今日が初めてだったとか。知らないことを強みにして、学生との素敵な双方向の授業をデザインしてくださいました。彼女のいつもの答えは「イエス」です。そして、ギブ&ギブに徹するからこそからの信用貯金が貯まって、人伝に紹介される。そして、また新しいお仕事がやってくる。そんな無限のループが生まれることが学生にも伝わったと思います。それが、仕事における「相思相愛」のなせる術なのです。

授業の後に何人もの学生が質問に来てくれたことが嬉しくて、学生たちの目の奥にはいっぱいのキラキラがあったのが印象的だと語ってくれました。

授業の最後には、リアルタイムで作成されたビジュアルレポートが公表されました。
※写真提供:
 池田 実加(株式会社ラブソル)
※ビジュアルレポート作成:
 小野寺 美穂(株式会社ラブソル)
※文責:
 村田 敏也(阪南大学経済学部非常勤講師)

左から、池田さん、村田(非常勤講師)、柴山さん、小野寺さん
※撮影時のみマスクを外しています。