2018.1.16

国立民族学博物館(みんぱく)見学 (part2)

塩路ゼミ2年生がみんぱく見学(part2: 南アジア、ヨーロッパ、アフリカ)

 2017年10月27日(金)に、国際観光学部 塩路研究室2年生16人が大阪府吹田市の千里万博記念公園内にある国立民族学博物館(通称みんぱく)を見学しました。事前に、学生たちの関心のある世界の地域によってグループをつくり、世界6エリア(アメリカ、オセアニア、東南アジア、南アジア、アフリカ、ヨーロッパ)に分かれて、そのエリア展示について調査しました。そのうえで、みんぱくを実際に訪れました。
 今回は、学生たちのみんぱくでの発見や学びについて、南アジア、ヨーロッパ、アフリカの3チームから報告します。

みんぱくを訪れて
 2年生 永野 実優

 今回訪れた国立民族学博物館で、私は南アジアについて調べました。南アジアは、北部の山岳地帯から西はアラビア海沿岸、東はベンガル湾沿岸に至る様々な自然環境のもとで、多様な宗教や文化、生活様式をもつ人々が共存しあう知恵を育んできたそうです。そういった南アジアの展示内で特に目を引いたのが、様々な宗教文化に関する展示です。ジャガンナート神、スパドラー神、バララーマ神というインド東部のヒンドゥー教の聖地ジャガンナート寺院に祀られている神格や、祭礼ナヴァラートリのときにひな壇に飾られる、神像や楽土、動物、聖人等様々な祭礼用人形飾り、また、神の乗り物とされる巨大で色彩豊かな山車など、比較的ヒンドゥー教にまつわる物が多くみられました。ヒンドゥー教は南アジアの人々の価値観の基礎を形作ったといわれているそうです。その一方で、サリーを着けたウェーラガンニの癒しの聖母マリア像等のように、外来の宗教もこの地に根付き、影響し合って独特の伝統を生み出しているらしく、このような多数の宗教の様子に南アジアの歴史を強く感じました。
 そしてもう一つ興味をもった点は、展示されている衣装や工芸品がとにかく色彩豊かなところです。衣装に関しては、ラバーリーの衣装や婚礼衣装等、煌びやかで細かいディテールのものが多く、見とれてしまう程美しかったです。また、シール状の額飾りや既婚の証として用いられる化粧用具シンドゥールをはじめとした衣料品も、日本には馴染みのないものばかりで新鮮に感じました。さらに、タクシーさえもがカラフルで、いたるところにイラストが施されており、実際に観光に行くときには利用したいと感じました。こうした色彩豊かな文化は南インドの歴史を形容するだけではなく、現代の人々にも興味を持たれるため、観光資源としての観光的価値があると考えました。
 南アジア以外の国の展示物も、興味深いものが多く、特に私は、世界各国の言葉で翻訳された「はらぺこあおむし」や、「星の王子様」が展示されたブースが気に入りました。本をかざすと読み聞かせをしてくれる機械が設置されており、老若男女関係なく楽しめるような素敵なアイデアだと感じました。受付で渡された音声ガイドも、目だけでなく耳でも情報がインプットされるため非常に便利でした。館内全てをまわるだけで、まるで世界一周したような気分になれるぐらい、各国の歴史や文化に触れることができ、とても良い経験になりました。

異文化に触れて感じたこと
 2年生 歌川 ひいな

 私が主に調べた国立民族学博物館(みんぱく)の南アジア展示で目を引いたものは、染織文化でした。みんぱくの中に展示されている地域の中で飛びぬけて華やかだったと感じました。インドのラージャスターン州の婚礼の贈り物や、花嫁の衣装などが展示されていました。それらには共通点があり、どれも母方叔父から贈られます。身の回りの品や、花嫁用の靴・肩掛けなどが贈られ、叔父が花嫁を末永く後見することの印とされています。また、特に華やかだと思ったのはダンスの衣装です。グジャラート州では、雨季明けの9月末から10月初めに行われる女神祭礼(ナヴァラートリ)があります。その時に男女がきらびやかな衣装を着て、女神にダンスを奉納します。さらに、ヒンドゥー教では、女神にダンスや犠牲を奉納します。日本の能や舞など神に捧げる踊りがありますが、インドの同地域のようにゴージャスできらびやかではありません。このような違いを直接見ることができ、さらに世界の衣服や宗教に興味を持ちました。
 南アジアは、キリスト教・イスラム教・ゾロアスター教など様々な宗教が伝来しており、互いに競合し合いながら共存しています。これが南アジアの多彩な文化の基礎となりました。文化と宗教は密接に関係しており、様々なことを吸収してこの南アジアの文化がつくられたことがわかりました。宗教間の交流の中から、シク教という新しい宗教が生まれたことも知り、「交流」のパワーを感じました。
 その他の展示エリアの文化では、北アメリカ、カナダの先住民文化の展示が印象に残りました。北アメリカのナスカビという民族が使っている銃弾入れバッグは、とても銃弾が入っているようには見えない鞄です。今風にいうと、可愛らしいボヘミアンスタイルのデザインで、花の刺繍が入っています。他の文化を知ることで、このような意外性に触れることができました。
 北西海岸地域の仮面の展示もありました。これらは、神話に出てくる怪物や動物、鳥をモチーフとし、ポトラッチや秘密結社の儀礼の踊りを踊る時に使われました。神話に出てくる怪物や動物がモチーフなので、どの仮面も不気味でした。日本の能楽で使われる能面も不気味なので、国は違いますが、共通するところもあると感じました。
 様々な国の言語が展示されているエリアでは、「星の王子さま」と「はらぺこあおむし」の本や、世界地図とその国の言語の起源についての説明などがありました。アルファベットの元々の形や、各国の言語に触れることができました。様々なエリアの文化を見た後に、この言語エリアを訪れました。言葉は違っても、文化に触れることで伝わることや理解できることがあります。展示のみでこのような異文化交流ができ、新たな知識や興味、理解が深まりました。私たちが互いを理解することは、世界平和に繋がると考えるので、異文化交流はとても重要なものだと再確認できました。

「みんぱく」に行って
 2年生 橋本 優希

 10月27日、塩路ゼミ初のフィールドワークをしました。場所は吹田市の万博記念公園にある国立民族学博物館(みんぱく)です。みんぱくは、世界最大級の博物館機能と大学院教育を備えた研究所として世界で唯一の存在であり、今年で40周年を迎えたそうです。
 当日は天気が良かったので、みんなでピクニックをし、その後みんぱくに向かいました。みんぱくには世界各地の歴史や伝統的なものが数多く展示されていました。行く前までは博物館というだけあってお堅いものばかりだと思っていたのですが、実際に行ってみるとそうではなく、写真を撮って楽しむことができるようなスペースや「はらぺこ青虫」を世界各地の言語で記載している絵本などがあり、老若男女関係なく楽しめる場所なのだと感じました。また、展示物には1つ1つ番号が記載されており、その番号を音声ガイドに入力すると展示物に記載されている説明文を読み上げてくれる機能がありました。この機能はその展示物を見ながら説明を聞けるので、実際にガイドの方が説明しているかのようで分かりやすかったです。

 私がみんぱくに行って最も驚いたことは、展示物の数の多さと、詳細に細部まで再現されているところです。各地域のスペースに30程度の展示物があるのかと思っていましたが、100はゆうに超えるほど大小さまざまなものがありました。私が見た中で最大の展示物は南アジア地域の山車のようなものです。その大きい山車に太鼓を持つ人や笛を持つ人、牛の人形など詳細に再現されていてクオリティーの高さを感じました。興味深かったものは、『ワイルドウーマン』という仮面の展示物です。その仮面はとても分厚い唇で、長い髪の毛の束が10束ほどあるというものでした。まずその仮面の顔も面白かったのですが、ワイルドウーマンというネーミングセンスが素敵だなと感じました。あの仮面はだれが見てもその名前の通りワイルドでした。国は違っても人が感じることは同じなのだと思いました。
 みんぱくには、各地の料理を食べることのできるレストランがあり見るだけではなく、実際に味わうこともできるのはとても素晴らしいと感じました。私は、この博物館により多くの幅広い年齢の人々に来てもらうために各地域のお菓子を出店のようにして売ったり、伝統的なものを作ることができる手作り体験スペースなどを設置してみるのも、若い人や子供が楽しめるのではないかと考えました。

国立民族学博物館を訪れて
 2年生 遠藤 菜緒

 10月27日ゼミのフィールドワークで大阪府吹田市万博記念公園の中にある国立民族学博物館へ行きました。国立民族学博物館は文化人類学・民族学に関する研究、調査を行い世界の諸民族の社会と文化の認識と理解を深めることを目的として1977年に開館した博物館です。
 私は中学生の頃に一度、国立民族学博物館を訪れたことがありましたが、その時は万博記念公園内を歩くことはあまりしませんでした。実際に公園内を歩いてみると、その大きさが当時の大阪万博の規模を思い起させるものでとても驚きました。この日は雲が無くて天気はとても良く、小学生などが校外学習に来ている姿が見られました。大阪万博が終わった今でもその土地が廃れることなく、教育や家族連れの団らん、観光に使われている様子は素敵だと感じました。

 国立民族学博物館は私が思っていた以上に広く、沢山の展示物があり面白い施設でした。また、中学生の頃に来たときと自分の感じ方や楽しみ方が変わったなと思いました。館内の展示物の撮影がOKだということが最大の理由だと思います。見慣れない外国の民族衣装だったり、大きな銅像だったりとその地の伝統的な模様や柄が興味深く、沢山写真を撮り楽しむことができました。SNSが発展した現代では、若者は写真を撮ることがとても多くなりました。そして、それをSNSに載せる人が多いので、そこで情報を発信してもらうことで博物館をさらに盛り上げることに繋がると思いました。
 私が特に興味を持った展示は、世界の言語の「星の王子さま」と「はらぺこあおむし」です。「星の王子さま」はその国によって表紙の絵柄や大きさが違っていて、その国らしさが出ていると思うもので興味深いものでした。「はらぺこあおむし」は表紙、大きさには変化がありませんでしたが、台の上に本を置くとそれぞれの言語で読み聞かせの音声が流れてきて、ただ文字を見て楽しむだけではなく、音声を楽しむ工夫もありました。自分が今までみたことがない文字やその音がとても新鮮で面白かったです。
 今回、国立民族学博物館を訪れて、世界には自分が考えたことのないような文化や伝統があることを知りました。日本にも外国からすれば珍しい文化や伝統があるでしょう。同じ人間なのに、生きていく中でそれぞれ違った知恵や文化を生み出していることを展示を通して感じることができ、とても興味深かったです。

ヨーロッパの歴史を学んで
2年生 井手 駿介

 私たちの班はヨーロッパを担当することになり、国立民族学博物館(みんぱく)のヨーロッパの展示を見学しました。ヨーロッパ展示のブースは、想像していたよりも小さく日本のブースの方が昔の住居などが再現されており大きく取り上げられていたように感じました。また、館内では音声ガイドが聞ける端末を貸し出しており音声があって分かりやすかったです。私たちが見学していた時に小学生も見学しており小学生にとっては分からない漢字が存在すると思うので展示物の説明文のところにふりがなをふり誰でも分かりやすいようにした方が良いのではないかと思いました。
 世界の様々な地域の衣・食・住・生業・娯楽・人生儀礼・宗教に関わる物が展示されており、地域の歴史や文化の特徴が分かりやすかったです。その中で私が最も興味を持ったのはヨーロッパのパンの種類の多さです。中には結婚式用のパンがあり、新しく迎える嫁のために姑が作るパンとされ、結婚式当日、姑は家の前でパンを両手に持ち、嫁が家に入る前にそのパンに蜂蜜をつけて食べさせ、蜂蜜は幸せでみな仲良く甘い雰囲気に包み込まれることを象徴すると言われているそうです。日本にもそう言う風習があれば良いなと思いました。また、なぜ蜂蜜なのか調べたところ、ハネムーンの由来はHoney(蜂蜜)とMoon(1ヶ月間)を足してハネムーンと言われており、古代ゲルマン民族の習慣だったらしく、この頃から新婚と蜂蜜には強い関係があるのだと分かり、この言葉が日本にも伝わって来たのだと知りました。次に興味を持ったのはヨーロッパの農業の分野です。なぜなら農業に関するブースには殻竿や馬用くびきといった昔使われていたものが展示されており用途の説明も書かれていたので、一見何にどう使うのか分からなかったのですが、説明文を読むことで使い方が理解でき、農具類に関心を持つことができ、日本で使われていた道具や収穫方法と似ていることに驚きました。
 今回、みんぱくを訪れ普段の日常生活では知ることができないような各地域の歴史や文化を知ることができ、社会科の教師を目指している私にとって教科書などで読んで学ぶよりも実際に見に行き学んだ方が身に付きやすいことを知りました。その意味で、とても良い経験になりました。また、みんぱくは世界の文化や歴史を一度に学べる素晴らしい施設だと思いました。これから国際観光学部でたくさんの知識を身に付けた後にもう一度行く機会があれば、今回と比べて違う見方ができるのではないかと思いました。

ヨーロッパの多様性
 2年生 川本 策也

 私は今回、塩路ゼミの活動でヨーロッパの文化について調べる中で、参考資料を実際に見ることのできる吹田市の国立民族学博物館に見学に行きました。
 元々ゼミで世界各国の文化や風習などをグループに分かれて調べており、私はヨーロッパのエリアを担当しました。最初、国立民族学博物館とは何か全然知らなかったのですが、ゼミで事前学習した上で行ったので、何を展示しているのか、何を研究している所かがより詳しく理解できました。国立民族学博物館では展示品がそれぞれの国や地域で分かれており、ヨーロッパは他の国に比べて地域自体は大きいのに展示品が少ない印象をもちました。ヨーロッパは歴史や文化がとても多く詰まっていると思っていたので予想外でした。それでも宗教や農産業、伝統的な生活様式など16世紀から20世紀にかけてのヨーロッパが詳しく理解できるようになっていました。また音声ガイドや映像での説明があったので子どもにも理解できるようになっていて感心しました。

 次に、ヨーロッパの展示品を見て学んだことについて述べます。ヨーロッパの農業には、牧畜や麦作があります。牧畜はヨーロッパの農業の重要な一部分をなしています。麦作ではヨーロッパで最も基本的な食べ物の一つであるパンがあります。同じヨーロッパでもパンに使用する麦の種類や材料、形状や食され方は地域によって異なり、ヨーロッパの多様性も反映しています。パンにはイエス・キリストの体という宗教的な意味も含まれています。基本的にヨーロッパでは秋に種まきがおこなわれ、夏に牧草刈りや麦の収穫をします。
 ヨーロッパの宗教は、キリスト教が主流です。南ヨーロッパにはカトリック、中部ヨーロッパにはプロテスタント、東ヨーロッパにはオーソドックス(正教)が多いと言われていますが、実際は多くの地域で複雑に入り混じっています。教会は地上における天国を象徴し、イエスが再臨するまでの信者の拠り所とされています。日常を離れ、聖なる場所を訪れる巡礼もよく行われています。また、ヨーロッパの宗教で関心を持ったものは、「陽気な墓」という亡き村人の生前の姿をユーモラスに絵と物語で描いたものです。日本の墓では考えられないものであり、文化の違いを感じました。
 このように国立民族学博物館でヨーロッパについて調べたことで、ヨーロッパの人々の生活が生業中心であったり、普段よく食べているパンにはキリストの肉体という宗教的意味があったりと、私が知らなかったことを学ぶことができて、再び行ってみたいと思いました。

ヨーロッパの文化
 2年生 薮内 拓真

 私たちは10月27日にゼミのフィールドワークで大阪府吹田市にある国立民族学博物館に世界の文化について調査しに行きました。我々のチームはヨーロッパの担当でした。ヨーロッパの展示エリアは「生業と一年」、「宗教・信仰」、「産業化」という3つに分かれていたので、私は「生業と一年」について書きたいと思います。
 「生業の一年」の展示から私が学んだことは2つあります。1つ目は、ヨーロッパの農耕は季節によって様々な文化風習があるといことです。「夏から秋にかけて」では、夏至のころは各地で牧草の刈り取りや麦の収穫がはじまります。秋になるとブドウやホップなどが収穫できワインやビール作りが行われ、これらの収穫を祝う祭りも各地で盛んに行われました。そのため夏から秋にかけてはヨーロッパで最も活気のある季節です。次に「秋から冬にかけて」では、晩秋のころ翌年の収穫に向けた畑の準備が終わると、いよいよ日照時間が短くなり厳しい冬がやってきます。この時期の人々は家の中で過ごすことが多くなり、それに伴い仕事の場所も家の中へと変わっていきます。最後に「冬から春にかけて」では、冬から春へと移行する時期は冬至や新年、春分など最も重要な1年の節目が集中しており、その節目に沿ってクリスマスやイースター(復活祭)などのさまざま祝祭が行われます。また春の訪れは、農業の再開を意味しています。イースターは春分後、最初の満月の次の日曜日に行われるキリスト教の祝日です。この日はイースターエッグと呼ばれる装飾した卵を交換したり食べたりする風習があります。卵は、春すなわち生命の誕生を象徴しているものとして用いられています。
 2つ目は、ヨーロッパのパンに使用する麦の種類、その他の材料、形状、食べ方が地域によって異なり、その地の文化を反映し宗教的な意味を持っているということです。フィンランドでは比較的柔らかく酸味の少ないライ麦を使った「ルイスリンップ」というパンが食べられています。このパンはフィンランドで最も一般的なパンの一つで、そのまま食べたりハムとチーズをのせて食べたりします。ドイツには「プレッツェル」という小麦粉の生地を八の字型に絡ませて焼いたパンがあります。甘く焼いたものや塩味を利かせたものがあり、このパンは14世紀のパン職人組合のシンボルマークとされていて、関連する祭りもあります。ブルガリアでは結婚式用のパンがあります。このパンは新しく嫁を迎えるために姑がつくるパンです。これを姑が嫁に、幸せでみな仲良く甘い雰囲気に包みこまれるように蜂蜜をつけて食べさせる文化があります。
 ヨーロッパの祝いごとにパンを使用する文化や麦をビールに、ブドウをワインにする文化は、米文化の日本で、祝いごとに赤飯を炊いたり、米を餅や酒にする文化と似ていて、その共通点に興味が湧きました。

知ってほしいアフリカの今と昔
 2年生 島田 麻衣

塩路ゼミ2回生は、世界の民族の歴史や文化を学ぶために吹田市の万博記念公園にある国立民族学博物館を訪問しました。展示物や解説、映像からあらゆることを学びました。言語のコーナーには世界の多数の言語の「はらぺこあおむし」「星の王子様」の絵本もあり、「○○の言語の本はどれですか」と係員の方に尋ねると一緒に探してくれました。その中で、私はアフリカについて調べました。アフリカは、アフリカ大陸とマダガスカルで構成されており、国数は56です。現在も狩猟を行い、食物を得ています。甲虫(こうちゅう)の毒を使った弓矢猟で野生生物をとっていましたが、最近では獲物の数も減ってきており、馬に乗って槍で猟をするのが主流で弓矢猟をしている人が少なくなっているそうです。狩猟方法も変わってきているのだと知りました。

 アフリカ大陸はヨーロッパ諸国に植民地化されていました。当時、世界的に力を握っていたフランスやイギリスがアフリカに多くの植民地をもっていました。植民地とされていたアフリカ各地で、第二次世界大戦後に独立運動が活発になりました。1940年代以前から独立国だったのは、エチオピア、リベリア、南アフリカだけでした。1960年前後にアフリカ大陸の多くの国が独立をし、「アフリカの年」よばれるようになりました。
 モザンビークは1975年の独立後、17年間にわたる内戦を経験しました。内戦の終結後、人々の手から回収された武器を素材に芸術的な作品が作り上げられました。近づいて一つ一つみてみると銃器のパーツであることがわかります。「武器を所有しているころは妻も子どもたちも恐れて近くによってこなかったが、武器を捨ててから妻も子どもたちも改めて愛してくれるようになった」と夫が告白した記事がありました。この作品『いのちの輪だち』は自らの意思で勇気をもって武器を捨て、平穏な家族との時間を取り戻した人々の生活を、武器と交換して得た自転車に乗る家族の姿で表現しています。

 世界で最も新しい主権国家はスーダン共和国の一部であった南スーダン共和国です(2011年7月9日独立)。同年の1月の住民投票と独立前後の様子は日本のマスメディアでも大きくとりあげられました。
 私が最も注目した記事は“「サプール」世界一お洒落なコンゴの男たち”です。「サプール(Sapeur)」という言葉はフランス語源で「お洒落で優雅な紳士」という意味をもっています。アフリカ中部のコンゴ共和国に住む彼らは高級ブランドのスーツを着こなし、暴力反対を唱えるコンゴの象徴となっているそうです。サプールと呼ばれる集団が登場したのは100年近く前です。サプールたちは裕福だから高級ブランドを身に着けているのではなく、彼ら自身も普段は街の人と同じ服装で仕事に励んでいます。厳しい生活を送っているなかで衣服代を捻出し、おしゃれを楽しみ、その服装で街を出て歩き、人々を魅了し、誇り高く生きています。アフリカ大陸に住む人々は全員が伝統的な民族衣装を着ているというイメージがありましたが、カラフルでお洒落な服装をしている人もいると知り、驚きました。

アフリカのイメージと実際
 2年生 中山 大輔

 今回、大阪の吹田市にある国立民族学博物館(みんぱく)に見学に行きました。私は最初「みんぱく」と聞いて、どこかに泊まりで合宿をするのかなと思っていました。それほど、国立民族学博物館が何なのか全く知らない状態でした。私たちのゼミはグループに別れて、ヨーロッパ、東南アジア、南アジア、オセアニア、アフリカについて調べました。私はアフリカのグループだったので、アフリカエリア中心に博物館を見学しました。
 まず、私が抱いていたアフリカのイメージは貧困です。全ての子供が学校に行けるわけではなく、十分な食事もとれていない、子供でも仕事をしているなどのイメージです。次に抱いていたイメージは感染症です。アフリカには感染症のイメージがあり、エイズやエボラ出血熱など危険な感染症が多いと思っていました。その次のイメージは身体能力の高さです。陸上の足の速い選手が多いイメージがあります。このようなイメージを抱きながらみんぱくでアフリカについて見学しました。
 展示からアフリカには多くの歴史があることに驚きました。世界でも早くから農耕や土器製作が始まった土地であり、アフリカの人々は他の大陸の人々と交流を重ねながら豊かな歴史を築いてきたことを知りました。ヒョウタンやスイカなども栽培され、そのいくつかは日本にも伝えられていたそうです。ヨーロッパ製の布やガラス、琥珀などを使って多様な装いの文化も作り上げました。またアフリカにはとてもお洒落な「サプール」と呼ばれる人々がいることも学びました。
 現在、アフリカ各地では、都市への人口の流入が爆発的な勢いで進んでおり、2015年の時点でアフリカ全人口の40パーセントが都市に居住するようになりました。都市への急激な人口集中は多くの問題を招いており、環境汚染や電力不足、失業者の増大が起こっています。その一方で、活気やユーモアに溢れたアートや文化が生み出されています。アフリカの都市は、豊かな生活を求める多く人々を引きつけていることがわかりました。

初めての民族学博物館
 2年生 中田 亮輔

 私は、10月27日に吹田市万博記念公園内の国立民族学博物館に行ってきました。少し早く着いてしまったのですが、朝の万博記念公園はとても静かで穏やかな時間を過ごすことができました。10時にゼミのみんなが集まりコンビニなどで昼食を買って近くの公園でピクニックをしました。その後にみんなで民族学博物館に行きました。
 博物館では、初めに音声ガイドを借りて、館内の説明がイヤホンを通して聴けるようになっていました。私は博物館にはあまり行ったことがなかったので、最近の博物館はそんなにもハイテクなのかと驚きました。私たちが調査をする場所はアフリカ展示でした。私は、アフリカについて事前に調べていましたが、テレビなどで見るアフリカは、少し原始的な印象を持っていました。食事なども不衛生な中でとも思っていました。私はサッカーが大好きなので、2010年に南アフリカで開催されたワールドカップでアフリカの事を知ったといっても過言ではありません。サッカーの試合で、アフリカの観客の方がブブゼラという国民的な楽器を使い、試合中に鳴らしていたのを覚えています。アフリカについては、そういったサッカーのことしか知りませんでした。

 しかし、博物館の展示を見ていくと、アフリカは私の思っていたような所ではないと知りました。アフリカも場所によっては確かに貧しい所もありますが、首都に行けばビルなども建っており大変近代的な国です。それに、日本より物価も安く食事をするとなれば1000円あれば最高級の料理が食べることが出来ると知りました。アフリカに対するイメージが360度変わりました。
 民族学博物館での調査を終えた後には、みんなで公園内のカフェに行き私はソフトクリームを食べました。空腹を満たした後は、エキスポシティに向かい各々買い物やニフレルに行って楽しみました。普段、普通に生活をしていたら、民族学博物館に行くことはないと思うので、今まで知らなかったアフリカの風習や食文化などを知ることができました。今後もこういった機会があれば積極的に参加していきたいと思います。

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