2017.12.19

塩路ゼミ3年生の海外調査旅行(イギリス part2)

国際観光学部塩路ゼミ3年生の海外調査旅行(イギリス part2)

 2017年8月に塩路研究室3年生2人が、イギリスに調査旅行にでかけました。今回は、各自が関心を持ったテーマについて現地で見聞きし、考察した内容を報告します。Part2は、山西くんからの現地レポートです。

フットパスin UK
 3年生 山西駿佑

 私は8月1日から4日までイギリスの南西部にあるエクスモア国立公園内の村々(ダンスターとリントン)でフットパスの調査を行いました。
 ダンスターはロンドンから電車とバスで約3時間で行くことができます。ダンスターは中世の面影が残る村で建物の景観がとても綺麗です。村の中心を歩くとダンスター城が見えてきます。ダンスター城は国内からもたくさんの人が訪れる人気スポットで城内の庭はとても広く花が多く育てられています。また高台にあることから村と海を眺めることができます。ダンスターは小さい村のため徒歩で自然や文化遺産を楽しむことができます。私たちが調査したフットパスコースも複数あり、山道を登っていくコースから広大な自然と動物を目の前で楽しむことができるコースなど様々でした。
 実際に歩いてみた印象は、自然を楽しみながら気持ちよく歩くことができたことです。また地域の方や観光客が歩いているので、挨拶を交わしながら歩けるのが良いと感じました。各所にフットパスの案内板と小道が続いているので様々なコースを歩けるのもメリットです。
 リントンはダンスターより車で約1時間かけて向かうことができる小さな漁村です。リントンは目の前には海、後ろは山になっており、ダンスターとは違った自然と景色を楽しむことができます。リントンでは1950年代半ば大雨と土砂崩れによりたくさんの方が亡くなり村も壊滅状態になりました。しかし、人々の協力で復興し、現在ではミュージアムや橋など観光資源も多くあります。そんなリントンで最も印象に残っているのは、ケーブルカーとフットパスコースです。村の中心からケーブルカーに乗り山の上に向かいます。ここからは徒歩です。山の斜面にあるコースを歩いていくのですが、海を一望でき、荒波で削られた岩山は圧巻で迫力がありました。約2キロのコースを歩きましたが、海と緑がとても綺麗でした。リントンはダンスターに比べると、老若男女問わず多くの人がフットパスを歩いていました。
 今回2つの村を中心に歩きましたが、フットパスコースは10近くあり、それぞれ違った特徴があり面白いと思いました。フットパスコースは田舎に多いのかロンドン近郊やオックスフォードでは見つけることができませんでした。今回のフットパスコースの道中には飲食店などが一切ないのは訪れるまで知りませんでした。しかし、実際訪れてみると自然に触れることができ、また現地の方とコミュニケーションをとることが出来るため、イギリスのフットパスはとても魅力的です。イギリスの自然を身近で感じられ、昔ながらの文化、建物を楽しむことも出来ます。ぜひイギリスのフットパスを多くの人に知ってもらいたいと思いました。

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