2020.2.14

フェリーで行く南九州絶景ドライブ旅の魅力を発掘・発信

活動テーマ:観光マーケティングに関する研究と実践
産学連携先:株式会社フェリーさんふらわあ


 大谷ゼミでは観光マーケティングについて実践的に学ぶことを目的として、実際にフェリーを運航している企業にご協力いただき、フェリーを利用して旅行する観光客を増やすための活動に取り組んでいます。活動の内容としては、それらの企業がオウンドメディア(自社媒体)を中心にさまざまな媒体でプロモーションを展開する際に利用できるコンテンツを提案しようというものです。ゼミ全体としては3社にご協力いただいていますが、そのうち私たちのチームでは大阪・別府、神戸・大分、大阪・志布志の3航路を運航する株式会社フェリーさんふらわあにご協力いただいています。

 私たちはこれまで、人々の旅行に対するニーズを調査し、それを満たすプロモーション提案を検討してきました。まずターゲットを若者に絞りました。そして人々の旅行の実態に関わる統計データを分析し、人々が旅行に「自然景観を見る」ことや「おいしいものを食べる」ことを求めていることが分かりました。さらに、フェリーの就航先から観光できる地域でそれらを満たすことができる観光対象の分析や、フェリーと他の交通機関との競合分析を中心に、現地観光とフェリーそのものの強みと弱みを探りました。その結果、大阪からのアクセスが他の交通機関よりもフェリー利用が便利で、あまり知られていない自然景観が多数存在する大隅半島を中心にプロモーション提案を行う方針を固めました。

 7月にフェリーさんふらわあの本社を訪問させていただき、営業企画室の皆さまに私たちの考えをお伝えするとともに、先方が現在課題として考えていらっしゃることをお聞かせいただきました。そのなかで、大阪・志布志航路は2018年の新造船就航の効果で乗客が順調に増えていることから次は神戸・大分航路の乗客増大を図りたいということと、バイク旅行者に対するプロモーション活動に力を入れているところだとうかがいました。
 打ち合わせの内容をふまえ、改めて私たちのなかで活動の方針を検討しました。私たちの周辺でもバイクや車を利用する旅行を好む人が増えつつあります。そこで、神戸・大分航路を利用して九州に入り、ツーリングやドライブを楽しみながら南下し、志布志・大阪航路で帰阪する旅程を想定してフェリーと現地観光の魅力を発信する提案を行うことで、お示しいただいた課題に応えられると考えました。しかし、それだけだと「定番」ばかりの内容になってしまいます。そこで、私たちが当初から考えていた、大隅半島のまだ知られていない自然景観を中心にその魅力発信も加えることで、「定番」とは異なる新たな魅力を訴求できるとも考えました。
 9月にはツーリングやドライブを想定して神戸・大分航路と大阪・志布志航路を利用し大分・宮崎・鹿児島と九州を縦断する形で、また12月には大阪・志布志航路を利用し大隅半島を訪れ、フェリーと現地観光を取材するフィールドワークを行いました。そこでは、プロモーション提案に必要な写真素材の収集に力を入れました。それらをもとに、オウンドメディアでのプロモーション提案を具体的にお示しするために、紙媒体を利用した冊子またはウェブサイトを制作する作業を進めているところです。

 なおこの活動は「キャリアゼミ」として阪南大学より支援を受けています。

学生活動状況報告

 実際の乗船取材に便宜を図っていただいているだけでなく、オフィスでの打ち合わせや船内設備の見学などの機会をくださっている株式会社フェリーさんふらわあの皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。
 私は昨年度からフェリー会社との活動に参加しています。しかし今年度はゼミの授業で課せられた課題で、この活動に関連付ける形で人々のニーズを調査したりプロモーションの事例を研究するなどの勉強を重ねてきたので、昨年度よりも人々が求めているものは何かを意識するようになりました。それらを満たすものを中心にどのように発信していくことが消費者にとって利用したい、行きたいと思うようになるのかを考えることはとても難しいですが、データや根拠がある形にしてプロモーションを提案することにやりがいも感じています。
 私自身、絶景での写真撮影が好きですが、大隅半島は絶景スポットがたくさんあります。またドライブ旅行が好きで、プライベートでも実際に愛車を載せてフェリーさんふらわあを利用したことがあります。大隅半島の絶景スポットを車で巡る旅や、車を載せられることに加え乗船自体が楽しみとなるフェリーを利用する旅に魅力を感じています。このような私のこだわりも提案に反映させることができればと、意気込んでいます。
 このチームは4回生を中心とし3回生・2回生も加わっていますが、3回生から唯一参加している私に中心的な役割を与えてもらっています。組織の中心として責任感を持って活動することで、成長につながっていると実感しています。大きな影響力のあるプロモーションが提案できたらと思います。

国際観光学部 3年生 荒井佑輔

参加者一覧

景山 千穂、関田 理佐、野口 総太、荒井 佑輔、友寄 晃人、藤岡 莉子

ゼミ集合写真