2017.12.22

フェリーはどのようにすれば若者に“ウケる”のか?

フェリーはどのようにすれば若者に“ウケる”のか?

活動テーマ:観光マーケティングに関する研究と実践
連携先:株式会社名門大洋フェリー 企画営業部


 私たち大谷ゼミ生2回生は、株式会社名門大洋フェリーのご協力のもと、若者向けに“フェリーをマーケティングする”というテーマで活動を行っています。実際に私たちが同社の船に乗船しその就航先である北九州へ足を運びフェリー旅行の魅力を体験したうえでSNSやウェブサイトなどでその魅力を発信する形を取りながら、同社に対し若い年齢層に向けたプロモーションの具体的な内容を提案していくという活動です。
 同社に限らずフェリーは若者の利用者が少なく、そもそもほとんど知られていないというのが現状です。そのため、私たち自身が日頃利用する媒体で情報を発信しその共有・拡散を促すことが大切だという話になりました。同年代の人にまずはフェリーに興味を持ってもらうことが大切だということで、テーマ性の高い情報を発信していこうと、“カップル旅”を打ち出していくことになりました。
 カップルの旅行をテーマとして選んだ理由は、実際に私たち自身の身の回りで“恋愛”が話題になることが多いということです。カップルが旅行の内容を検討する際にフェリーで行く旅行が選択肢として入り込むことができるよう情報を発信していけるのではないかと考えました。私たち自身が写真や動画でモデルも担当することでカップルで行くフェリーの旅の魅力を具体的にイメージしてもらうことができます。“カップル旅”というテーマを掲げ、ターゲットである若者の関心事である“恋愛”を扱うことで、具体的に旅行を検討しているカップル以外の多くの若者にも到達できるプロモーションを展開できると考えています。独自のSNSアカウントやウェブサイトに加え、同社公式サイトに特設ページを設け、そこから実際の予約につなげていくことを目標に活動に取り組んでいます。

学生活動状況報告

 私たちのキャリアゼミとしての活動は夏休みから始まりました。まず株式会社名門大洋フェリーと打ち合わせをさせていただき活動の課題を設定しました。また他のフェリー事業者と活動を行っている3回生のフィールドワークに同行させてもらいその手法を学びました。後期が始まると毎週水曜日の16時半から20時頃まで、キャリアゼミとしての会議を重ねてきました。それをふまえ同社に、「カップル旅」・「女子旅」など若者にとって魅力的なテーマを掲げた情報発信を行うという提案をさせていただいたところ、公式サイトに特設ページを設けていただけることになりました。そして実際にフェリーの乗船と現地の観光が伴うフィールドワークを2回実施しました。現在はその記録と撮影した写真・動画素材をもとに、フェリーと現地観光の魅力をモデルプラン等で表現するコンテンツと、特設ページの構成について検討を行っています。
 企業と活動を行うのもプロモーションの内容を考えるのも、何もかもが初めての経験なので形にするのが難しいのですが、ゼミの先輩や大谷先生に助けていただきながら、少しずつではありますが形にできてきているように感じており、キャリアゼミの会議の時間が毎週楽しみで仕方がないです。
 個人的にもInstagramで周囲の人々にフェリーでいく北九州の魅力を発信しています。身近な範囲ではありますが、多くの友人から反応がありフェリーが若者に“ウケる”という手応えを感じています。若者に“ウケる”媒体とコンテンツについてこれからも検討と実践を重ね、より多くの人にフェリーの旅の魅力を発信していきたいと考えています。

国際観光学部 2年生 松山 明允

参加学生一覧

田中 彰哉、香川 桃花、景山 千穂、澤田 希、関田 理佐、染田 麻椰、中谷 真弓、野口 彰太、野口 総太、松山 明允

ゼミ集合写真