活動テーマ:競争力のある観光事業の発展による地域貢献—学生の感性を活かしたイベント運営・提案—
産学連携先:㈱阪急交通社教育旅行センター,一般社団法人福井県あわら市観光協会


 2020年2月12日(水)、あわら市関係者・あわら市観光協会・株式会社阪急交通社担当者の方々他、約100名が見守るなか、2019年度「あわら市観光協会×阪急交通社×阪南大学」による産学連携プロジェクト最終報告会が開催され、この半年間の取り組みの成果を発表しました。
 私たち福本ゼミは、2019年夏期プログラムの経験を基に、「#あわら・#RUN-地域活性化イベントの提案-」(A班:中村彩弥加、萬美良乃、中野未那、吉岡麻奈、下峰凌哉、久保田裕之、土橋拓海)、「持続可能な祭事開催へむけた提案-あわら湯かけまつり運営支援を通して-」(B班:東沙果、井村朱里、岩田馨音、新内智子、中西咲穂、久保田雅也、吉川輝)の2年生2チームに加え、2018年度最終報告会での提案を進展させた「あわら・新サイクリングコースの提案」(3年生:中野幹矢)、計3つの発表を行いました。
 2019年夏期プログラム、旅館インターンシップ体験・現地調査・あわら湯かけまつり実行委員参画・あわら副市長へのプレゼンテーションの経験は、あわら市の魅力を知る機会となっただけでなく、参画学生の成長へ繋がったことを実感しています。私たちが目指す、地域イベントを通じて地域活性化へ貢献すること、実践的な諸活動を通じて学生の社会的成長へ繋げること、今後更なる向上に努めていきたいと考えています。
 最後に、あわら市の皆様、夏期プログラムから最終報告会まで、大変有意義な機会を提供いただき本当に有難うございました。

学生活動状況報告

 私たち福本ゼミは、昨年8月に福井県あわら市で5日~10日間のインターンシップに参加させていただきました。旅館インターンシップ体験として美松さん、まつや千千さんで接客から裏方の業務を体験し、あわら湯かけまつりでは実行委員として運営に携わらせていただきました。
 そして、本年2月12日に再びあわら市を訪れ、最終報告として地域活性化へ向けた提案とあわら湯かけまつりの改善提案を発表いたしました。大勢の方を前に発表するのは大変緊張しましたが、同時に大きな達成感を味わうことができました。また、他チームの発表から学ぶことも多くあり、大変有意義な時間となりました。夏のインターンシップと本報告会を通し、ゼミ生同士の繋がりもより一層深まったと実感します。今回の経験を今後の活動に活かしていきます。
 最後に、あわら市の皆様、貴重な機会をいただき、誠に有難うございました。あわら市の益々のご発展をお祈り申し上げます。
国際観光学部 吉川 輝

 2年生ゼミが発足して間もない8月5日から8月10日まで、福井県あわら温泉の夏期インターンシップに参加しました。
 受け入れ先の旅館美松さんでは、お客様の食事の準備や片付け、お客様のお出迎えやお見送りを経験しました。これまでお客様の立場でしか旅館を訪れたことがなかったのですが、旅館スタッフの仕事を体験させていただき、よりお客様に寄り添った接客の大切さを学ぶことができました。
 あわら湯かけまつりの運営では、自らお祭りを楽しむとともに、どうすればこの祭りがもっとよくなるかを皆で話し合い、8月10日最終日の夏期インターン報告会で改善策を提案しました。出会って間もないゼミ仲間と発表資料を作り、人前で発表する経験はとても良かったです。これから更に多くの発表経験を積み、自信をつけていきたいと思います。
 来年度3年生となり、再びあわら湯かけまつりに参加した際は、これまで学んだことを活かせるようにしたいです。今回のインターンシップで御世話になった皆様に感謝申し上げます。有難うございました。
国際観光学部 中西 咲穂

ゼミ集合写真

参加学生一覧

中野 幹矢、井村 朱里、中村 彩弥加、東 沙果、岩田 馨音、久保田 裕之、久保田 雅也、下峰 凌哉、新内 智子、土橋 拓海、中西 咲穂、中野 未那、吉岡 麻奈、吉川 輝、萬 美良乃

連携団体担当者からのコメント

一般社団法人あわら市観光協会
事務局長 米由 誠 様

 この度は、産官学連携プロジェクト報告会であわら市にお越しいだだき有難うございました。また貴重なご意見をいただき重ねて御礼申し上げます。
 「新あわら・サイクリングコースの提案」は、8月と9月の2回に分けて現地調査をしたいただき、いろいろな提案がなされていて実現性が高いと感じました。シェアサイクルの提案は面白かったです。あわら市では北潟湖周辺のサイクリングロードの整備計画がありますので、この提案も参考にさせていただきます。
 「#あわら・#RUN-地域活性化イベントの提案-」は、仮装ランナーが走る「あわRUNマラソン祭」は学生さんならではの提案で斬新で興味を引きました。
 「持続可能な祭事開催へむけた提案-あわら湯かけまつり運営支援を通して-」は、昨年からの課題を更なる洗い出しと細部にわたる改善案を提案していただき、湯かけまつり実行委員会にも伝えました。ルール説明の徹底と県外に向けての積極的な広報は非常に大事だと感じております。
 全体を通じて感じたことは、会を重ねるごとに発表の内容が年々素晴らしくなっており、非常に興味深い内容で発見がたくさんありました。弊会では皆さんから提案していただいた内容を実現すべく努力していきます。
 教授はじめ学生の皆さま有難うございました。今後ともよろしくお願いいたします。

株式会社阪急交通社
教育旅行センター長 宍井 剛 様

 あわら市でのインターシップ(事業者、イベント主催側での体験)を通して、学生目線からホテルへの提案、観光素材の発掘、イベントの提案は年々素晴らしものになってまいりました。貴学の産学連携による調査・提案は宿泊や観光、イベントを通して地域と観光客の交流を生み、地域の活性化につなげていけると確信しております。 その目的を達成するために、新しい観光事業の開発プロジェクトを構築していくお手伝いができればと考えております。今後も「インターシップ」、「調査報告会」を恒例行事として後輩へと引き継いでいただき、更なる発展をしていただきますよう期待しております。

教員のコメント

国際観光学部
福本 賢太 教授

 2020年2月12日(水)、あわら市関係者・あわら市観光協会・株式会社阪急交通社担当者の方々他、約100名が見守るなか、2019年度「あわら市観光協会×阪急交通社×阪南大学」による産学連携プロジェクト最終報告会(於:あわら市ゆのまち公民館)が開催されました。
 国際観光学部の福本ゼミ・李ゼミ(連携型キャリアゼミ)は、福井県あわら市観光協会・株式会社阪急交通社と連携、「福井県あわら市の地域活性化」を目指す諸活動に半年間取り組んで参りました。私共2年生ゼミは、2019年8月8・9日開催「あわら湯かけまつり」の運営支援活動を通じたイベント運営面の改善提案、又新たなイベント事業の提案を最終報告会にて発表しました。
 最終報告会へ向けては、現地へ3度訪問【8月8・9日開催「あわら湯かけまつり運営支援活動」、8月9日実施「サイクリングコース実地調査①」、9月22・23日「サイクリングコース実地調査②・あわら観月の夕べ運営支援活動」*残念ながら台風直撃によりイベントは中止】、又学内では、限られた時間を調整しながら、討論・協議・資料作成・発表練習を繰り返す、学生達の主体的な熱心な取り組み姿勢に感銘を受ける場面が多々ありました。こうした協働機会を通じ、学生達に責任感が芽生え、信頼し合える仲間意識が醸成されたことを大変嬉しく思っています。観光事業関係者・地域住民等とコミュニケーション(交流)を図りながら、地域側の一方向的になりがちな企画内容に対して、学生の視点(若者・ヨソ者)を盛り込んだ改善提案・企画提案が出来得たのではないかと考えています。
 本連携型キャリアゼミは4年目(1・2年目は小林ゼミ・李ゼミ)、福本ゼミは2年目を迎え、私共のゼミが目指す、地域イベントを通じて地域活性化へ貢献すること、実践的な諸活動を通じて学生の社会的成長へ繋げること、今後もこの2点を追い求め更なる向上に努めていきます。
 最後になりましたが、御支援・御協力いただきました皆様へ、この紙面をお借りして厚く御礼申し上げます。