森下ゼミ3回生は今年度「なにわ名物開発研究会」様とのコラボ企画を展開しています。
今日は同会所属で、大阪ミナミで「いちびり庵」(土産物屋さん)を3店舗展開している株式会社せのや・代表取締役社長 福岡武志様、いちびり庵道頓堀店店長 播野 有香様の訓話を頂き、そのあと道頓堀をフィールドワークしました。
その内容は以下の「学生の声」をご覧ください。
これから本格的に就活に取り組む3回生には、とても刺激的で貴重な一日となりました。

学生の声

楠 浩輝
①福岡社長の訓話
キーワードは「??の為」

本日はいちびり庵さんの特別講義でした。今回のプレゼンは梅田側となんば側で別れて行うため、SpringXの学ぶ場とは打って変わって、お土産屋というビジネスの形を見学させて頂けたことは、梅田組にとって参考になったのではないかと感じています。道頓堀という特性上インバウンドの顧客が多く、収益も外国の方で占められているとの事から、当初は店内が外国人観光客で占められていると考えていましたが、実際には5割を下回る割合であること、経営の方針として多くの利益をもたらす外国の方ではなく、日本人の方々に対してのビジネスを行っている話を聞いた時、コロナ禍でも人員を切らなかった意志を感じました。通常の場合は利益が出ず、赤字を計上し続けた場合、コストをカットする名目で人員や設備を削っていく事が普通であるのに対し、いちびり庵さんは地域の為・人の為、更にはそれを提供する社員自身の為になっていなければならない姿勢は、今回の短い時間の講義でも伝わる程、リアリティと重みを持った内容であったと記憶しています。余談ですが、道頓堀に向かう際に読んでいた書籍にて「どんな社員でも家族の前では1番の父(母)」とのフレーズが載っており、社員一人一人にも支えるべき家族がいて、リストラ等の影響はその人だけでないといった内容でしたが、今回のコロナにていちびり庵さんが、安易に人を切ろうとしなかった点が、書籍通り『最高のチームを作る』要因であり、その事が今回の「万博会場出店コンペ」の通過という結果にも現れているのではないかと個人的に思いました。
②道頓堀フィールドワーク
キーワードは「2人組」

講義の後、社長と森下先生にオススメされたお好み焼き「美津の」に行って、道頓焼?(そば入り)なる物を食べて来ました。幸運なことに列が空いており、更には1名であった為、繰上げ入店をさせて貰いました。店内は身近な店舗と比べるとこぢんまりしていたものの、少ない席数をスタッフの熟練の技術で、無駄なく回していた事、サービスや応答も丁寧であり、長年続いている理由を感じることの出来る時間でした。自身が猫舌故、ゆっくりと食べておりましたが、客層は2人組がほとんどであり、会社員や夫婦の方たちがよく見られたと思います。味に関しては語るまでもないですが、強いて言うのであれば親しい間柄の人と2人で来た方が最大限の体験が得られるのではないかと感じました。

野上 大輝
①福岡社長の訓話
キーワード▶︎コミュニケーションツール
いちびり庵さんの顧客の割合として外国人の方が7割以上を占めるのかなという予想だったが、なんと3割ぐらいとのことで凄くイメージより少なくて驚きました。お土産屋さんなのとインバウンドが増えているので絶対多いと思っていました。また、メインターゲットが国内のお客さんでミッションがお店の商品をコミュニケーションツールとして大阪の良さを伝えることで大阪のファンを増やしたいという思いでやっていることを聞いて非常に素敵だと感じました。また、商品を単なる商品として捉えるのではなくコミュニケーションツールとして考えている部分に凄くよく考えられていることが分かりました。そこで、大阪のファンを作ることでまずは、大阪、府外、日本、海外と輪を大きくしていくという戦略、地域を元気に!という会社ですごく熱を感じました。また、万博を通じて50代、60代の方々が価値観の変革を受けて、自分らが就職する時には面白い会社とかが増えるんじゃないのかとか、50のおじさんでも万博に対して凄くワクワクしていると仰っていて、社会においていい変革が起きるんじゃないかということで非常に面白そうだと感じました。他にも、もし今のノウハウなどを持った上で人生をやり直すなら何をするか?の問に対して、陶芸家と仰っていて、今までのキャリアと全く違うので驚きました。私自身何がやりたいのかの問に対しては、これというものはなく何も考慮しないのなら芸術家などの自分自身を何か形にして表現するというアーティストに憧れる部分があるので共感する部分がありました。また人生において重く考えすぎず、楽しいことをしていくべきという考え方はいい考えやなと思ったので参考にしようと思いました。 
②道頓堀フィールドワーク
キーワード▶︎インパクト
とにかく立体看板が巨大でタコ、カニ、龍、おじさんなど目を引きました。また、なんといってもいちびり庵は数多くの商品があり、珍しいアイテムなども置いていて見ているだけで楽しかったです。このように目を引くようなインパクトの強い看板から見ているだけで楽しい珍しいアイテムが数多く並べられていることから他のところでは無いという差別化をはかっているなと思いました。
 
冨里 真優
①福岡社長の訓話
キーワードは“ターゲット”です
お話の中で印象に残ったのは客層のうち外国人は約3割だということです。外国の人向けのお店かと思っていたので意外でした。これはいちびり庵がメインターゲットを日本人に設定しているからで、その理由は観光地のお土産屋さんはぼったくりされるんじゃないか?(海外だと観光客は言語が通じない人や店のシステムをわかっていない人が多いため)という考えと、良さをまず誰かに伝えたいかを考えると地元に伝えたいとなったという考えからだと聞いて納得しました。地元に愛されるお店って本当に良いお店だというイメージがあるので、それを狙っているのだなと思いました。そうすることで自然とメインターゲットに設定していない外国人も集まってくるのだろうなと考えました。 
②道頓堀フィールドワーク
キーワードは差別化です
私が見つけたのは柴犬カフェです。ただの犬カフェでも良かったはずなのにわざわざ柴犬に特化しているところに差別化を感じました。インバウンドが多い道頓堀で、日本犬の代表格とも言える柴犬に特化することで外国人観光客を集めているのだろうなと予想しました。おそらく、日本に観光に来て、海外でもよく飼われているであろう犬種だけの犬カフェだとわざわざ時間を割いて来る人は少ないけれど、日本に来て日本犬のカフェにきたというのはSNSでの話題要素になりうるのだろうなとも考えました。