12月10日、経営学部 / 経営情報学部・千島ゼミで、世界的なテクノロジー企業であり、スマートフォン・グローバルシェア2位のサムスン電子 Corporate Design Officeに勤務される金 ミンヒョク デザイナーをお迎えし、同社が推進するESG経営と持続可能な製品(部品)戦略について特別講義をいただきました。
講義では冒頭で、同社独自の国際調査から次の重要な潮流が示されました。
・ 企業のブランド地位や利益規模よりも、サステナビリティにつながる技術革新が国際社会では、より高く評価されている
・ 製品の機能価値だけでなく、“社会が持続可能な状態に貢献できる製品” に消費者が価値を見出し始めている
グローバル企業の事例学習では、デジタル産業、ESG経営、オープンイノベーションなど、
企業が直面する経営課題を「理論」と「実践」の両面から学習することを意識しています。
講義では冒頭で、同社独自の国際調査から次の重要な潮流が示されました。
・ 企業のブランド地位や利益規模よりも、サステナビリティにつながる技術革新が国際社会では、より高く評価されている
・ 製品の機能価値だけでなく、“社会が持続可能な状態に貢献できる製品” に消費者が価値を見出し始めている
グローバル企業の事例学習では、デジタル産業、ESG経営、オープンイノベーションなど、
企業が直面する経営課題を「理論」と「実践」の両面から学習することを意識しています。
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ゼミで特別講義を実施頂いた サムスン電子 Corporate Design Office 金ミンヒョク デザイナー
たとえば、ESG経営の側面では、スマートフォンの製造・回収・分解における
素材循環の取り組みについて、以下のような具体的なポイントをご説明いただきました。
・社内の廃紙や使用済みスマートフォンから回収したアルミニウム・プラスチックの再利用
・端末の内部に使うアルミニウムは、元々の形から切削して80%以上の材料が廃棄物になっている
・製品の外装や包装パッケージに材料を再活用する意味やコストへの影響
・サムスン電子、アップル、ソニー各社が目指している「循環型ものづくり」とは?
学生たちは、世界的企業のデザイナーが実際に行っているサステナブルな工程を直接知ることができ、
社会で起きている現象やこれから10年後の未来にどう変化するのかを想像するための視点・情報を
得ることができた貴重な機会となりました。
素材循環の取り組みについて、以下のような具体的なポイントをご説明いただきました。
・社内の廃紙や使用済みスマートフォンから回収したアルミニウム・プラスチックの再利用
・端末の内部に使うアルミニウムは、元々の形から切削して80%以上の材料が廃棄物になっている
・製品の外装や包装パッケージに材料を再活用する意味やコストへの影響
・サムスン電子、アップル、ソニー各社が目指している「循環型ものづくり」とは?
学生たちは、世界的企業のデザイナーが実際に行っているサステナブルな工程を直接知ることができ、
社会で起きている現象やこれから10年後の未来にどう変化するのかを想像するための視点・情報を
得ることができた貴重な機会となりました。



講義に参加した学生から出た所感や意見として、以下のような内容が出ています。
・サムスン電子が「デザイン」の段階から ESG や SDGs をしっかり意識して製品づくりをしていることを初めて知りました。これまでは、デザインといえば見た目や色のイメージが強かったのですが、素材の選び方、回収の仕組み、再利用のプロセスもデザインの一部だという説明がとても印象的でした。
( LI ZIWEI )
・ インラインで量産されている半導体より、総コストが通常より10%高い再利用素材を外装に使用したSSD(半導体)でも顧客が指名買いすることがある、このメカニズムは非常に興味を覚えました。
( 白江 悠羽 )
・環境の為になる持続可能性という付加価値が、人間の互恵性や利他性に訴えかけることで消費者余剰を底上げし、通常より高い値段設定でも売れることがあるという現象は、偶然ではなく戦略としての意図があるのではないかと推察しました。
( 平田 実 )
・Apple と比べると、サムスン電子は ESG 経営の内容が戦略的だと感じました。ただし、消費者、ユーザーにはそれが分かりにくい部分も多いと思います。今後は、同社の ESG の取り組みが、見える化するとか、“見える価値”として市場に伝わるかが重要だと思います。
( 船橋七美 )
・ 不要になったアルミニウムを部材として再利用するだけではなく、精製し、成形し、それが他部署のデジタル製品開発にも横展開できるという工程は、材料を「廃棄物」から「企業資源」へ変換していると読み取れるので、この現象は「スピルオーバー」に似ていると感じました。
( 北村 深 )
・サムスン電子が「デザイン」の段階から ESG や SDGs をしっかり意識して製品づくりをしていることを初めて知りました。これまでは、デザインといえば見た目や色のイメージが強かったのですが、素材の選び方、回収の仕組み、再利用のプロセスもデザインの一部だという説明がとても印象的でした。
( LI ZIWEI )
・ インラインで量産されている半導体より、総コストが通常より10%高い再利用素材を外装に使用したSSD(半導体)でも顧客が指名買いすることがある、このメカニズムは非常に興味を覚えました。
( 白江 悠羽 )
・環境の為になる持続可能性という付加価値が、人間の互恵性や利他性に訴えかけることで消費者余剰を底上げし、通常より高い値段設定でも売れることがあるという現象は、偶然ではなく戦略としての意図があるのではないかと推察しました。
( 平田 実 )
・Apple と比べると、サムスン電子は ESG 経営の内容が戦略的だと感じました。ただし、消費者、ユーザーにはそれが分かりにくい部分も多いと思います。今後は、同社の ESG の取り組みが、見える化するとか、“見える価値”として市場に伝わるかが重要だと思います。
( 船橋七美 )
・ 不要になったアルミニウムを部材として再利用するだけではなく、精製し、成形し、それが他部署のデジタル製品開発にも横展開できるという工程は、材料を「廃棄物」から「企業資源」へ変換していると読み取れるので、この現象は「スピルオーバー」に似ていると感じました。
( 北村 深 )
本学では今後も、産学連携を通じて学生がリアルな経営現場を体験し、社会に貢献できる人材の育成に務めてまいります。
