学生活動状況報告

国際観光学部3年 梅嵜 雄大

参加学生一覧

井上 風花、 梅嵜 雄大、 田中 美羽、 中務 祈咲、 三ツ井 涼音、 宮前 芽衣

連携先コメント

宮崎カーフェリー株式会社
旅客業務部次長 荒川 雅文 様

 通常、仕事を進めていく上で学生たちとの直接的な接点は少なくフェリーや宮崎に対する率直な意見・感想を聞けたのは、大変貴重な経験になりました。
 数回のミーティングを経て、学生自身の目線を活かした、同世代の若者をターゲットにしたパンフレット制作の提案をいただき、発行にむけて一緒に取り組んできました。
 パンフレット制作では、学生たちに実際にフェリーに乗船して宮崎までフィールドワークにきてもらい、見たことや感じたことを写真や文章として表していただきました。その中でも特に写真は上手だなぁと思いましたし、みなさんが楽しんでいる様子が伝わってくるので、「広告らしすぎないパンフレット」になったのではないかと思っています。
 今後は、このパンフレットをどのようにターゲットに届けていくのか、あわせて考えていけるとよりよい取組みになるかと思います。

教員のコメント

国際観光学部
大谷 新太郎 准教授

 キャリアゼミ活動の機会をいただく相手先を決めることから始まり、これまでにお付き合いの無かった企業に連絡を取り、打ち合わせを重ね、現場取材を複数回実施し、情報発信の方法と内容を先方に提案し、そして冊子制作の機会をいただけることになり、そして実際に発行に至るという一連の取り組みを、ゼミで大切にしている「主体性と創造性」を発揮し、自分たちの力で展開してきたことに拍手を送ります。
 このように、あらゆることを自分たちで進め、一定の成果を挙げたことは素晴らしいのですが、ゼミ担当教員としては、もっとゼミという学びの場を生かして欲しかったという思いもあります。自律的に活動を行うことにこだわり過ぎたのかもしれませんが、活動の進捗状況をもっとゼミで共有することで、他のプロジェクト活動を行っているチームのゼミ生や担当教員と議論を深められたのではないでしょうか。ゼミは教室での学びと現場とを結びつける場ですし、異なる立場からの意見を得られる場でもあります。たとえば情報発信の提案について、冊子という媒体を限定したものだけでなく、媒体とコンテンツを分けて議論し、コンテンツを複数媒体で活用することも提案できたかもしれません。また、制作した冊子を配付するチャネルについて、もっと具体的な提案ができたかもしれません。
 それでも、先方に提案させていただいた内容や実際に制作した冊子は、若者・学生のニーズと船・宮崎観光の強みをふまえた、自分たちらしいものになったようです。自分たちのこだわりと予算や媒体の制約、相手先の意向などの諸条件とを調整していくのは大変だったでしょうが、それ以上に得られたことが多かったことでしょう。社会に出てからもこのような場面が多々あるでしょうが、チームで、そして他の組織や企業とうまく協力しながら、乗り越えて行って欲しいです。
 消費者・旅行者のニーズをふまえ自社・自地域の魅力を発信するという観光マーケティングについてこのような実践的な活動を行ったことで、その面白さを体感するとともに意義を理解してくれたのであれば担当教員として嬉しく思います。前年度からの活動を含め約1年半にわたる活動、大変お疲れさまでした。
 最後にこの場をお借りして、このような活動の機会を設けてくださった荒川様をはじめとする宮崎カーフェリー株式会社の皆さま、ならびにインタビューや取材などでご協力くださいました観光事業者や自治体などの関係各位に、深くお礼申し上げます。