経済学部の開講科目「海外フィールドワーク実習(B)」では、夏休みの期間を使って7日間カンボジアの農村部と都市部を訪れ、「教育」「高齢者」をテーマに様々なことを学びました。

 農村部ではタケオ州のスヴァイ村とトラペアン・オン村でインタビューを行いました。村の高齢者・親・自分たちと年の近い人を中心にインタビューしました。高齢者は働きたくてもなかなか働き口がないためお金がなく普段の生活が苦しいという意見が多かったです。食事の面も厳しく中には、家の周りに生えている草を食べているという高齢者もいました。自分たちが想像していたより厳しい環境で生活していると思いました。

 親へのインタビューでは少し驚いたことがありました。子供は何人いますか?と質問するとほとんどの親が4人以上と答えていたことです。自分たちと年の近い人たちはほとんどが町へ出稼ぎに行っていました。中にはタイへ出稼ぎに行っているという人もいました。数名、大学に通っている人もいましたがほんの一握りでした。村の学校にも訪問して先生方にお話を聞いてきました。なかなか日本のように設備が整わず厳しい環境で子供たちは勉強していました。やめてしまう理由の多くは経済的な理由が大半で、勉強したくてもできないのが現状でした。
 首都プノンペンでは商業施設の見学を行いました。スーパーマーケットでは、水は0.5ドルと日本より50円お得でした。果物はカンボジア自体輸入に頼っているため輸入品が多く日本の果物と同じ値段で少し小さいサイズのものがほとんどでした。それに比べ野菜は日本と値段が変わらず、むしろ安い商品もありました。AEONの2号店にも調査に行きました。日本と比べカンボジアのAEONはとても広く、内装もきれいで日本と変わらないクオリティーで驚きました。カンボジアが発展していっているということを感じました。

学生感想

 カンボジア研修に行ったことにより、考え方がいままでと変わりました。生活、食事もままならない現状、自分たちには無縁のことだとおもっていましたが、肌で感じ、実際に現地のリアルな声を聞くことにより、より深く考えるようになりました。この経験を絶対に無駄にせず今後の生活に生かしていきたいです。

経済学部「海外フィールドワーク実習(B)」受講生一同