2021.12.15

八尾市のものづくり中小企業の現場で企業の戦略を学びました

産学連携先:株式会社 藤原電子工業

 今回のフィールドワークではまず初めに、藤原社長による会社紹介がありました。会社概要やどのような作業を行っているのか、藤原電子工業の歴史まで事細かく教えてくださいました。その次に、産業用ロボットの動画を見させていただきました。そちらの動画では、藤原電子工業が開発に挑戦しているロボットを拝見することが出来ました。また、実際に藤原電子工業で作られたロボットを操作することが出来ました。ゲーム機のようなコントローラーで、前後左右に歩かせたり手を動かせたりと改めてロボットの開発技術に驚きました。最後に、工場の中を見学しました。従業員の方に工場内を案内していただき、実際の作業を拝見しました。工場内は様々な機械が並んでいて、機械音が響いていた。プレス加工機やルーター加工機、Vカット加工機のほかにも多くの機械があり、各機械で作業員が作業しているところを間近に見ることが出来ました。更に実際に機械で加工した物を触らせていただきました。(経済学部2年 田口海陽)

※本フィールドワークは、キャリアゼミの支援によって活動しました。

学生活動状況報告

 社長からの説明で、中小企業はマーケティングが苦手であることなどの課題があることを知り、自社の自己分析ができていることが分かりました。また、事前にロボット事業をしていることを聞いていましたが、ロボット事業を始めたきっかけは、自社の社員の社員力をUPさせることだったと聞いて驚きました。工場見学中、製品を作るのに必要な大量の板がどこの取引先かわかるように付箋を貼って分けていました。藤原電子工業は5Sが徹底されているので何年も前から行っていることだと思っていましたが、聞くところによると一年前からやり始めたことだと聞きました。このことから、今もなお働きやすい環境づくりを目指してどんどん改善していくところに5S活動に対しての意識が強いと感じました。また、実際工場内見学中に説明してくれた方のなかには働き始めてまだ一ヶ月もたっていない人がいました。一ヶ月もたたないうちにある程度のことを人に説明できる力を持っていたので、5Sにあたる「躾」がいいのではないかと感じました。
経済学部 橋中 咲季
 藤原電子工業のフィールドワークを通して感じたことは幾つかあります。一つ目は全体的に清潔感があった事です。中小企業といえば薄汚れた作業服で、物が散乱しているようなイメージがありました。しかし、藤原電子工業では5S活動が徹底されていた為に、従業員の方々の恰好、工具の綺麗さに圧倒されました。更に、積み荷を高く積みすぎて倒れないようにするための赤いラインテープが壁に貼ってありました。小さな事を積み重ねていく事で全体が清潔に保たれる事を肌で実感することが出来ました。従業員の方はもっと整理整頓を徹底していきたいと仰っていて、会社の雰囲気がとてもいい状態だなと感じました。二つ目はロボット開発にとても力を入れている事です。まず従業員をロボコンに出すことでやる気と自信をつけさせる。この行動に移った藤原社長の英断は凄いなと感じました。このおかげでモチベーションが上がったのではないかと思いました。そして、新たなロボットの開発もどんどんしようと考えている社長のハングリー精神を見習わなければいけないなと感じました。
経済学部 河原 湧太
 製造業は、私のイメージとして清掃が行きて届いていない、整理整頓が不十分など、5Sをあまり意識していないように思っていました。しかし、藤原電子工業は、製造業ではありますが、5Sが徹底されており、製造工程においてもバリや埃を出さない技術を採用し、仕事を快適に行う為の環境づくり、また、商品の品質や精度向上を実現しています。
 社長から営業が藤原電子工業の弱みだと伺いました。現状として藤原電子工業が行っている営業方法は、資料を郵送し、電話をかけ、興味を持って頂いた企業に出向くと言う形です。しかし、これでは多くの仕事を取ることは難しい。そこで、営業課などを設置し、SNSを利用した販売や宣伝を行う事を提案したいです。まずは、地盤を固め、多くの人に藤原電子工業の技術力の高さを知って貰うべきだと感じました。他にも、ロボットの製作などを行なっているため、製作依頼の募集などをWEBで行うなど、インターネットを駆使した宣伝が必要だと感じました。
 電子やロボットは私たち経済学部の学生はあまり触れることのない分野であるため、私たちでも理系人材を必要とする会社で働く事が出来るんだと知れて、就職先の候補の幅が広がりました。
経済学部 田村 奈知佳
 藤原電子工業でのフィールドワークで感じたことは5S活動にとても徹底している点と、自社の現状などを見つめなおし改善し成功した点がとても素晴らしいと思いました。5S活動とは整理・整頓・清掃・清潔・しつけのことを意味します。この活動は藤原電子工業でとても徹底されて行われていました。いい会社がいい社員を作るということを理念として考えていたと思いました。
 工場内でこのようなことを徹底することでけがなどや部品の紛失などあらゆることを防げるのではないかと考えられます。もう一つは藤原電子工業が倒産危機から抜け出すために自社のことを徹底的に分析したことです。会社は技術力、営業力、社員力、得意先などあらゆる視点から分析し考えたことで、会社の強みを見出し、SAF金型の開発へと繋がったと書かれていました。このことは大学生の就職活動で必須の自己分析と同じであると思いました。自己分析では自己の経験から学んだ失敗や成功、自分の長所や短所、強みや弱み、などあらゆることを分析していきます。そうすることで自分の将来が見えてき足りすることを藤原電子工業での社長さんのお話から改めて感じました。
経済学部 永田 名保恵

参加学生一覧

田口 海陽、橋中 咲季、河原 湧太、田村 奈知佳、永田 名保恵、西本 美由紀、奥田 涼介、中島 杜和、西田 光伸、岩崎 美友、新明 拓海、西林 龍生、井上 響介、上田 樹、片岡 優菜、杉原 武、寺口 遥華、福井 萌絵、増本 栞汰、三浦 光大、大浦 朋華、松本 竜将、村川 武

ゼミ集合写真