活動テーマ:奈良県吉野町における地域資源の活用と魅力発信
産学連携先:奈良県吉野町


 奈良県吉野町のFWで、5人一組のグループで吉野町の街並みを指定された写真を撮りながら班全員が自分の肌で感じる事が出来き、吉野の住民会の方々のお話を聞きながら空き家問題や都市圏に若者が移住し過疎化が進んでいるなどが吉野町だけでなく他の都道府県にも同様な地域があるというお話を聞かせていただきました。2回目に吉野町を訪れた際にはフリーペーパーの作成をするために吉野杉を使ったお箸を作っている竹内さんという方に仕事場である作業場所でお箸職人としての仕事のやりがいや面白み・魅力やこの仕事をするようになったきっかけを取材しに行かせていただきました。竹内さんは終始和やかで私たちが質問する事などに丁寧に分かりやすく答えてもらい、とてもスムーズに取材を行う事が出来て感謝しております。3度目に伺った鬼フェスでは30分毎に交代のアンケートを取りつつ自分達もロープウェイで登った先の店を散策して鬼フェスを体験し思っていた以上に楽しむ事が出来ました。(下川 諒)

 本活動は、キャリアゼミの支援により実施しました。

学生活動状況報告

 私がこの1年間のFWを通して感じた事は、最初に吉野町に伺った際は吉野町事態初めて聞いたようなレベルで恥ずかしながら6月のFWまで存在を名前ぐらいしか知りませんでした。実際に行ってみて過疎化や空き家が存在して私が住んでいる大阪市内はそんな事は特にないので市内と市外でここまで違うのかと驚きを隠せませんでした。気づいた事は何度かFWで伺って地域の人々の優しさが伝わってとても居心地が良かったです。元々私自体が田舎のような場所が昔から気持ち的に落ち着く事が出来ると言うのもありますが田舎ならではの人と人とのコミュニティを育む環境としては最高に適した場所です。この1年でFW以外でも地域経済論などの授業も含めて郊外の問題が他人事ではなくて私達にも直接的に関わる様な気がします。そういった危機感を持たせてくれた時間でもあり、私達の子供の世代にも今現在の暮らしが誰でも出来るように精進していきます。3回生のFWで何をするか分かりませんが何をしても全力で取り組みます。

経済学部 下川 諒

 吉野町をフィールドワークで3回訪れて、実際に足を運んで肌で感じないとわからないことがたくさんありました。吉野町は桜が有名で世界遺産などもあります。こういったことで観光客がたくさん集まってきますがこの地域で居住するとなるとなかなか難しいもので、過疎化が進んでいるのが現状です。 
 吉野町は春だけではなく、冬にも観光客を集めようと鬼フェスを開催しました。鬼フェスではバルチケットで吉野町ならではのグルメが食べることができます。鬼フェスに足を運んできている人たちは家族連れが多く、毎年来ている人が多い印象をアンケートを取っていて気づきました。また、週末にも関わらずあまり鬼フェスに来ている人は少ないと感じました。
 私が成長をしていくうえで、吉野町を活性化させていくにはかなりの時間を要することになりますが、1つ1つの課題を克服していくことで活性化につながっていきます。このフィールドワークで吉野町に足を運んでみないとわからないことがたくさんあり、吉野町のことを少しでも知れたことはすごくいい経験になりました。

経済学部 森脇 乱

 吉野町のFWを通して最初は吉野町をほとんど知らなく奈良の普通の田舎だと思っていましたが吉野町に足を運んだりしているうちにどんどん魅力を感じていい町だなと感じました。ネットで調べても多少の情報は出てきますが実際に行くとやはり文字だけでは伝わらないものがあるなと感じました。吉野町の森林でリラクゼーションを感じられるとネットで書いていてもそこら辺の木がたくさん生えたとこに居ても一緒だと思う人がほとんどだと思います。でも自分が実際行って吉野のあの広い森林の中に入って都会では感じられない空気のようなものを感じ本当にリラクゼーションを感じられたので実際に行くと価値観は変わるなと感じました。
 鬼フェスでは今年からシャトルバスが送迎してくれるようになり歩くのがしんどい方などが楽になり良い反面、歩くことで行く予定になかった良さそうな新たな店を発見したり、人とのコミュニケーションが取れたりという出会いや触れ合いの機会が失ったと残念そうにしている人もいたので便利になる分、人との関わりなどの良いところも失うなと感じました。
 自分の成長につながった点は行動の大事さを知ったことです。ネットで見て良さを決める人がほとんどで私自身もそうでしたが実際に行ってみると思っている何倍も凄かったりして自分の目で確かめて初めて分かることがあるので記事だけでなく自ら足を運んで行動して確認する大事さを学びました。

経済学部 伊藤 恵斗

 私はこの一年を通じ、改めて地域活性化や観光客を増やすなどを実現するには実際にその町に足を運び、何が魅力であり、なにが課題であるかを目で見て感じることが改めて必要だと感じました。今ネット社会の中で多くの情報が手に入りますが、自分自身で感じることは大きな価値であると思います。今回吉野町を訪れ、地元の方々にお話を伺いましたが、とてもフレンドリーで接しやすい方々が多く印象に残りました。私は吉野町のイメージは桜のイメージがとてもありましたが、実際は桜だけではなく、林業や吉野葛など様々な観光資源がたくさんあり、地元の方々も吉野町を誇りに思っていて、とても素敵な町だなと感じました。今回の経験を通じて、自分の町の魅力や有名なものはなにがあるか、自分の地域資源の良さを学ぶきっかけを得ました。また自分と違う人の考えや視点を触れ合ったり、普段では体験できない経験をすることができ、新しい自分を発見できたり自分自身を大きく成長させるものだと思いました。

経済学部 枡田 卓也

 私が、吉野町へFWに行き吉野町全体として感じたことがまず1つあります。それは、吉野町の人達は、みんな暖かく心が優しいことです。これに関しては、多分私だけではなく吉野町へ訪れたほとんどの人が思うことであると思います。私の場合どういう事があって心が優しいと思ったかというと、私達が吉野町を歩いていると前から1人の高齢の女性が歩いてきて目の前まで近づくと、その方が突然優しい口調で「君たち、こんな田舎に何しに来たん?楽しんでいってね」みたいな感じで言ってくださったことがあったり、キャニオニングの時でも最初見た目がちょっと怖いと思っていたインストラクターの方たちもいざ、話してみるととても気さくな方たちばかりでした。ということがあり私が会う吉野の人たちは、他所から来た人に対して「ウェルカム!」という雰囲気があって、吉野町をとても好きになりました。
 最後にFWを通して自分の成長に影響したことは、私は、普段人と話すのが好きでは、ないんですがこうやって気さくに話しかけられるとうれしかったので私も、吉野町の方たちみたいに気さくに話しかけられるような人になりたいと思いました。

経済学部 町田 潤哉

参加学生一覧

有南 翔矢、角田 美波、谷口 空、萩原 直毅、町田 潤哉、大槻 一矢、隅田 侑佑、森脇 乱、中野 舜一朗、秦 千春、坂口 友希、枡田 卓也、伊藤 恵斗、児玉 真輝、寺井 健人、向井 悠人、渡部 晃大、浅井 太一、下川 諒、松下 秀助

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

奈良県吉野町 総合政策課
八釣 直己 様

 今年度に関しては、4年目の吉野での活動であり、木育や森林セラピーを体験し、また町内のキーマンへの取材を行い、フリーペーパーを発行していただきました。実際に吉野を訪れ、人と会い、話を聞くことにより、地方の実情を感覚的にも勉強していただいたと思います。
 インターネットやSNSだけでなく、五感を通じて吉野を知っていただくことは非常に有益なことです。
 今後、大学生活や社会人になっての活動において、この体験を少しでも活かしていただければ幸いです。

教員のコメント

経済学部 櫻井靖久 准教授

 今年は、グループに分かれて、まちあるきとインタビュー調査を行いました。目が届かないことが心配でしたが、特にトラブルもなく無事に活動を終えることができました。ひとえに、インタビューにご協力いただきました吉野町の方々のおかげです。深く感謝申し上げます。
 吉野町での活動は4年目ということで、我々教員は吉野町について、ある程度詳しくなった一方で、学生は毎年新しく代わるため全く知識が無い状態でのギャップに、ついつい余計な口出しをしてしまいがちでした。しかし、当初はネットで検索しただけの適当に調べていた吉野町について、自分で足を運び、直接話しを聞くことで、期待していた以上の経験と知識を得たように思います。その結果が、フリーペーパーの内容に現れていて、とてもよくできたものになりました。自分の力で調べたものを、自分の表現で発表する経験ができたことは、これからの大学生活や社会人としても役に立つことになると感じました。