経済学部 眞鍋 英嗣

河内天美駅と阪南大学のちょうど間くらいに位置する、炭火焼鳥 梟（ふくろう） さんに伺いました。梟といえば「不苦労」や「福来朗」と当て字されるように、幸運を呼ぶ鳥。今日はどんな“福”をくれるのか、とても楽しみです。

コースを予約して訪問。店内はおしゃれさがありつつも、入りやすいアットホーム感もあって、とても好きな雰囲気でした。テーブル席でしたが、掘りごたつ席もあり、お子さん連れでも来やすいお店です。

早速乾杯！こだわりの強い注文にも丁寧に応えてくださり、その対応の優しさに、食べる前から気持ちがほぐれてしまいました。
つきだしの枝豆とおまかせサラダに続き、梟さんの醍醐味とも言える鶏肉を使った「もも肉のタタキ」 が爆誕！爆発したように綺麗に炙られた皮と、中心に残ったレアな柔らかさの黄金比。これまで食べてきた鶏料理の概念を考え直すほどの美味しさでした。そして手前の“鰹節のようで塩のような薬味”。
旨みがぎゅっと詰まっていて、いままでの薬味の概念をひっくり返すアクセント。
タタキとの相性が驚くほど良く、食べる手が止まりません。

続いて 「胸肉のチーズしそ巻きフライ 梅ソース添え」。見た目のポップさに反して、味のバランスは抜群で、どれかが主張しすぎることもなく、まとまりのある一品。そして人知れず鎮座する真っ赤なソース。ケチャップに見せかけて実は “梅ソース”。付けてみると、この酸味が一度バランスを壊しつつも、最後には全体をより面白くまとめてくれて、“もう一段階おいしさを跳ね上げる”役割をしていて感動。
気づいたらお皿が空になっていました！

次は 「若鳥もも肉の炙り焼き」。"炭火焼きにハズレはない。"その言葉を証明するような一皿。何も考えずに箸が止まらなくなるタイプの料理です。プリっとした食感に、しっかりした味付けで、次へ次へと手が伸びてしまいます。

ここで季節の野菜の天ぷらとして 「茄子のはさみ揚げ」 が登場。扇形の器に美しく盛られた茄子たちを見て思わず「お〜！」と声がもれました。写真映えNo.1の美しさ。食べてみるとホロホロの茄子が頬を蕩けさせるほど柔らかく、噛むのを拒んでくるほどでした。

そして 「おまかせ炭火焼鳥」 から 「ネギま」。タレと塩どちらもいただき、塩は香り高く、肉本来のジューシーさがよく出ていて軽やか。
タレは炭の香ばしさをまとって力強い甘みがあり、ひとくちごとに満足感が増す仕上がり。
同じネギまでも、「塩で素材の良さを味わい、タレで焼鳥の醍醐味を味わう」という二段構えで楽しめるのが贅沢でした。

そして〆の 「若鳥ときのこの釜飯」 が、テーブルに運ばれた瞬間の香りが強烈に食欲をそそります。思わず写真も撮らずすぐに茶碗へ盛ってしまいました！
出汁がしみ込んだお米は、一粒一粒がしっかり主張してくる滋味深さ。「これ単体でご飯もう一杯いけるな…」と思えるほどの完成度でした。

ここで終わりかと思いきや、最後にデザートのバニラアイス！みんなでチルタイムを楽しみつつ、コース後の余韻をやさしく締めてくれました。
焼鳥も鶏料理も間違いないメニューばかりで、思わずコース＋追加でいくつか頼んでしまいました。特に私の心を掴んだのは「もも肉のタタキ」。これは本気でおすすめなので、行かれた際はぜひ試してみてください！
きっとあなたにも、ひと口目から小さな"福"が舞い込みますように。



炭火焼鳥 梟（ふくろう）
〒580-0032 大阪府松原市天美東７丁目６７ コスミビル 1階
TEL：072-322-0049
営業時間：
日・火・水・木／17:00〜23:00
金・土／17:00〜0:00
月／定休日