OFFICE ZETA(有限会社 ゼータ) 代表取締役 弓場 俊也様にご講演をいただきました(経済学部 グローバル・ビジネス論a)

 2016年4月25日(月)、経済学部「グローバル・ビジネス論a」講義では、特別講師としてOFFICE ZETA(有限会社 ゼータ) 代表取締役 弓場 俊也(ゆば としや)様にお越しいただき「国際ビジネスと異文化理解」というテーマでご講演いただきました。
【弓場俊也様プロフィール】

<ご略歴>
 同志社大学商学部卒業後、総合商社においてヨーロッパからの高級アパレルの輸入、ロジスティックを担当、及びブランドライセンス管理に携わりイタリアミラノに8年半の駐在生活をおくる。
 帰国後イタリアファッションブランド事務局に勤め、2001年にイタリア貿易コンサルティング事務所OFFICE ZETAを設立する。
<資格・免許・所属など>
・通関士資格取得
・JETRO認定貿易アドバイザー試験合格
・日本商工会議所 商業英語検定試験(Aクラス)合格
・IATA公認国際航空貨物ディプロマ取得
・イタリア貿易振興会(ICE) 登録通訳
・大阪商工会議所中小企業応援センター専門家
・ジェトロ神戸貿易アドバイザー
<講師>
・大阪市立大学 / 非常勤講師
・京都橘大学 / 非常勤講師
・追手門学院大学 / 非常勤講師
・(財)大阪国際経済振興センター(IBPC) / 講師
<所属協会 / 学会>
・貿易アドバイザー協会(AIBA) 会員
・日本貿易学会 会員
・国際ビジネスコミュニケーション学会 正会員


 以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

【3年生 佐藤 蒼汰 さん】

 弓場さんからの今日のご講演を聞いて、異文化理解の根底・土台的な部分について考えさせられるものがありました。それは他国との異文化間の理解は、まず自分の国のことを深く知ることから始まるというものでした。今こうしてグローバルビジネスについて学んでいる私が、他国の人から何か日本について質問された時、一体どれほど答えることができるだろうかと考えると、それほど多くの答えを持っていない自分がいるような気がしました。そういった意味では、自分が日本のことを知ろうと思うきっかけになる、とても有意義なご講演でした。今回のご講演で感じたことを、持続的に自分の考えとして持てるように、今後の異文化交流のことを意識して、自国・他国のことにもっと興味を持とうと思いました。

【3年生 塩田 啓貴 さん】

 グローバル・ビジネス論で、普段中国を中心に三木先生から講義を受けていますが、今回弓場俊也様からイタリアを中心としたヨーロッパ周辺の異文化理解のお話はためになるものばかりでした。目に見えるWord(言語)にとらわれがちでしたが、目に見えない、自分から相手に聞かなくては、触れなければ分からないCultureとValues、これらの重要性に気付かされました。
 また、私を含む現代の若者にはIdentity(自身の特徴や相手に印象を与える面)が足りないことは明白です。仕事に置いても指示されたこと、任されたことをこなすのみ、自ら率先してやるチャレンジ精神を持つ者は少ないでしょう。国内に限っても少ない中、国外・外国が絡んだ異文化理解をしようとする者は更に少ないと思わざるを得ませんが、これからのビジネスにグローバス人材が必要となることは必然です。他の文化を知る積極性が重要だと考えさせられました。

【2年生 石原 夏帆 さん】

 弓場さんのお話で、世界と日本の違いについて自分がまだ知らなかったこと、改めて気付いた点がたくさんありました。世界地図で日本が中心のものはずっと知っていて、イギリス中心の地図もあるのは知っていましたが、オーストラリアの世界地図はオーストラリア中心で、さらにいつも私たちが見ている向きとは逆のものもあるとのことでとても驚きました。
 日本は世界でも面積が小さい方だと思っていました。しかし南北に縦に長いので、ヨーロッパだとオランダからアフリカ大陸までの長さになると知り、国内でこんなに気温差がある国もそんなに多くないだろうと思いました。イタリアと日本を比較してみて気付いたことは、穀物自給率の差が3倍以上イタリアの方が高く、失業率もイタリアが高かったことです。
 他にもコンテクストと語順の違いもありました。今グローバルビジネスということで国内だけでなく海外にも目を向けなければならない時代になっています。言葉だけでなくそれぞれの文化・考え方のち外の問題も乗り越えて行かなければ成り立たないと思うので、難しくもありますが少しずつ解決していけばいいなと思いました。

ご参考