2015.6.22

福地金属株式会社を訪問しました

福地金属株式会社を訪問しました(経済学部三木ゼミ 3年生)

 2015年6月10日(水)、経済学部の三木ゼミ3年生は、大阪市平野区にある福地金属株式会社を訪問し、代表取締役社長の福地守さん、本学OGで総務グループの谷川真奈美さん(2015年卒、国際コミュニケーション学部)にお話をうかがいました。
 福地金属(株)は、2012年度に大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞するなど、大阪を代表するものづくり企業です。
 三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。

(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業振興機構、地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所で構成

福地金属株式会社 会社概要

 1961年創業。長年培ってきた冷間鍛造及びプレス加工の技術で、主に「自動車部品の加工前素材」を製造・販売しています。工程設計及び金型設計制作も社内で行っているため、さまざまな形状の開発データの蓄積が豊富で、またサンプル制作の為の予備金型もいろいろの粗形状の在庫を常時保存しているため、低コストでの小ロット、短納期対応を得意としています。

こだわりを持つことがいかに重要であるかを改めて感じることができました 3年生 李章徳

 今回、私たちは福地金属株式会社を訪問し、代表取締役社長の福地守さんより工場内の説明や会社に関する詳しいお話をいただきました。福地金属の主な業務内容は各種自動車部品、自動車用部品、建築用部品の冷間鍛造及びプレス加工です。私は工場内で冷間鍛造やプレス加工の工程を見学し、製品がどのようにしてできるのか(製造工程)について学び、「冷間鍛造を用いて製造されている部品は主に自動車に使われる小さな部品にすぎないけれど、これがなければ今の日本の自動車産業はない」ということに気づくことができました。また、最新の機械設備がある現代でも従業員の目で見て傷や凹凸がないかをしっかりとチェックしているのだということを知り、精度の高い製品を作るには機械だけでは足りないのだと改めて感じました。
 福地金属が担当している加工工程は、主に丸棒と呼ばれる鉄の棒を製鉄会社から購入しそれをプレス機械で切断、それから加工(鍛造)、切削といった作業を行い製品を作ることです。そのうちの鍛造が福地金属の強みで冷間鍛造と呼ばれる加工法を用いています。冷間鍛造は精度の高い製品を作ることができるのが主な特徴です。しかし、冷間鍛造では非常に強い圧力が製品にかかるのでものによっては初期ロットに不良品が出てしまうことがあるため、福地金属では品質管理室と呼ばれる場所で製品に傷がないか、角度はあっているかを検査しています。
 福地金属がなぜ冷間鍛造にこだわるようになったのかというと、自分たちが他よりも優れているところは何かと考えたときこの冷間鍛造加工技術以外になかったからとのことでした。また、昔は「鍛造をやっています」だけで仕事が入ってきたけれどもだんだん競合する会社も多くなった今では従業員全員が営業をする気持ちでやらなければいけないとお聞きし、従業員全員が一体となって取り組むことの重要さを知ることができました。
 福地金属株式会社を訪問し、自分たちのこだわり(冷間鍛造)を持ってそれを発信していくことの重要さを改めて学ぶことが出来ました。いまではこの技術が日本の自動車産業を支えていることも過言ではなく福地金属の製造している部品はほんの一部のパーツにすぎませんが、それが今の日本の自動車産業を支えているのだと思うと福地金属を訪問できて本当によかったと心から思いました。

自身の強みを持つことの重要性を感じました 3年生 松本 光司

 私たちは今回福地金属株式会社を訪問しました。訪問時に、耳が痛くなるほど大きな音が鳴り響いていたのと同時に、工場内の気温がかなり高いと感じました。なぜ大きな音が鳴り響いているのかというと、福地金属では金属のプレス加工を主に行っているため、その時に生じる金属と金属が接する音が響いているため大きな音が鳴り響いていました。流れとしては、今年入社した阪南大学卒業生の女性社員の方に工場を案内してもらいつつ、社長の説明を聞き、その後別室でお話を伺うという形でした。
 工場見学時に興味を引く内容が二点ありました。一点目は、鉄を加工する際に生じる熱は外部摩擦が主な原因ではないということです。社長が実際に針金を折り曲げ、それに触れると針金はかなりの熱を持っていました。この不思議な仕組みには驚かされました。二点目はプレス加工をする金型には焼き入れ(刀などが作られる工程と同じで高温に焼いたのち瞬時に冷却し硬くする方法)がなされていて、逆に製品にはなまし(焼き入れとは反対で高温に焼いたのちゆっくり冷まし金属を軟化させる方法)が取り入れられていることです。硬度の違う金型と鉄をプレス加工することで、製品の硬度に金型が負けて欠けることがない仕組みが取られている事実は、今回の企業訪問で初めて知りました。また、この時点できちんと品質管理されている点と鉄という硬い物質を様々な用途に合わせて変化させることができる金属加工産業に、以前以上に強い魅力を感じました。
 各業種により抱えている問題があると思いますが、金属加工産業ではこれから先を支えていける人材が不足しているという面で、悩まれているところが多いのではないかと実感しました。私個人の意見としては、工場見学などを積極的に行い、また学生と企業との親交を深め金属加工業をより身近なものに感じてもらう必要があるのではないかと思っています。今のままの形では、企業側がどのような仕事や取り組みを実際に行っているのか、企業の魅力はどのような点にあるのかなど、学生側から分からないことが多いため、その点をクリアーしていけると、人材不足の解消とやる気と信念を持って入社してくれる人材が少しは増えるのではないかと思います。
 たくさんの苦労があったと思いますが、今の福地金属を作り上げたのは、他の企業と差別化できる部分として、冷間鍛錬加工というプレス加工の強みがあってこそであると感じます。就職活動でも同じように置き換えて考えることができると思うので、三年生である今の内に自信を持って行動することができる強みを作っていきたいです。

【ご参考】