MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)を訪問しました

 2014年5月15日(木)、経済学部の三木ゼミは、特講(PBL)と共同で、東大阪市にあるMOBIO(モビオ)を訪問しました。
 MOBIOは、大阪府がクリエイション・コア東大阪に開設した、府内全域の中小ものづくり企業のための「ものづくりの総合支援拠点」です。 平成22年4月に大阪府ものづくり支援課もここに移転し、まずます充実したものづくり企業の支援を実施しています。
 三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。
 以下に、今回の学外学習における学生たちの「気づき」を紹介します。

阪口 優太(4年生)

 私たちは、MOBIOという支援機関に初めて訪問し、中小企業に関するガイダンスを受け、中小企業が現在どのような状況なのか学びました。
 海外に進出しようとしている企業がとても多く、また日本の中小企業が得意とする精密な技術も色々あるのだと初めて知りとても驚かされました。また中小企業の人達が集まって作った人工衛星が打ち上げに成功し、今でも地球の周りを回っているということも初めて知ることができました。私はもっと大きな企業だけが人工衛星を打ち上げていると思っていましたが、中小企業でも力をあわせればできるということを知り、中小企業の技術の凄さを知りました。
 また各企業の展示などもあり、絶対に緩まないネジや海外と繋がっている海底のケーブルなど、従業員が少ない中小企業でも世界の7割ほどの占有率を持っている企業などがあり、今まで私が持っていた「中小企業」のイメージから大きく変わりました。また機会があれば色々な中小企業に訪問してみたいと思いました。

松本 光司(2年生)

 今回私たちはMOBIOに見学に行きました。MOBIOは中小企業の販路拡大、大企業や他の中小企業との連携サポート、海外展開支援等の重責を担っている支援機関です。
最初に現在の中小企業の在り方や発展への方向性などを説明して頂き、続いて館内の展示場を見学させて頂きました。
 普段中小企業に目を向ける機会が少なかったのですが、今回MOBIO(大阪府)のご担当者による詳しいプレゼンテーションや資料によって、かなりの数の中小企業が海外進出していることを知りました。例えば『太陽パーツ』という中小企業では国内に100人を超える従業員が既にいて、その上アジアへの進出もかなり進んでいるようです。大企業でも海外展開できていないところもある中、中小企業がここまで大きく海外展開に力を入れているとは正直思いませんでした。
 また展示場には多数の中小「匠」企業の商品が展示されており、高度な技術をもって生み出されている中小企業ならではの数々の商品に強く興味を持ちました。

李 章徳(2年生)

 今回私たちは大阪ものづくりビジネスセンター大阪(MOBIO)を見学しました。MOBIOは大阪府が開設した、中小企業の販路開拓、海外展開や新技術の創出など中小企業のための支援機関です。
 MOBIOでは、まず中小企業の魅力について説明いただきました。大阪は中小企業の事業所の数が日本で第1位、就業者数も2位であることがわかりました。光ファイバーの保護鉄線、骨伝導技術を使ったイヤホンなど個性さまざまものを中小企業が作っていることに魅力を感じました。その中でもオンリーワン+ファブレスという特徴を持った「DG TAKANO」という企業が作ったバルブは節水率が95%だと知り驚きました。その後、MOBIOの展示場を見学して改めて大阪の中小企業が持つ技術のすばらしさを体感しました。
 しかし、こういったすばらしい技術がある一方で、大阪では中小企業の数が減ってきているということも知りました。後継者がいない、新たに起業する企業が少ない、などが大阪の中小企業の減少の原因です。
 短い見学時間ではありましたが、「この素晴らしい技術をどうやったら今後も守っていけるのか?」ということについて深く考えさせられました。