2026年7月8日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、羽曳野市にある株式会社エヌエンジニアリングを訪問し、代表取締役社長の仲村元毅さん他にお話をうかがいました。

株式会社エヌエンジニアリングは1980年創業、プラスチック精密射出成形を強みとするものづくり企業です。自動車や家電、自転車部品などの精密プラスチック部品を製造し、金型製作から試作、量産、組立まで一貫して対応することで、高品質な製品づくりを実現しています。2025年には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞するなど、高い技術力と品質が評価されている大阪を代表するものづくり企業です。

経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。

(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
 以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
【経済学部2年生 貴田 大樹 さん】

三木ゼミの企業訪問活動を通じて、大阪府羽曳野市にある株式会社エヌエンジニアリングを訪問しました。株式会社エヌエンジニアリングはプラスチック成形を中心に多様な事業を展開して、自動車部品や家電部品などの製造を手掛けている企業です。今回、実際に企業を見学し、若手従業員の方々からお話を伺うことで、リアルな企業の内部について知ることができました。

まず、全体の第一印象として強く心に残ったのは、私たち学生のような未経験者に対して、非常に分かりやすく噛み砕いて説明してくださる丁寧な姿勢です。企業の事業内容や扱っている機械、具体的な仕事内容について、専門用語をそのまま使うのではなく、未経験者の目線に合わせて噛み砕きながら丁寧に解説していただきました。この温かい対応から、知識や経験がなくても一から丁寧に教えてもらえる誠実な企業なのだと強く実感し、見学のスタートから大きな安心感を抱くことができました。

また、人材育成の面においては、「入社後のマニュアルは特に用意していない」というお話がありました。一見すると未経験者にはハードルが高く感じられますが、実際にはその逆であり、マニュアルという画一的な枠にとらわれず、一人ひとりの習得ペースや個性に合わせた柔軟な指導を行っているのだと分かりました。

次に私が魅力的に感じたことは、職場環境についてです。工場見学の中で特に印象的だったのが、トイレをはじめとする共有スペースが非常に綺麗で清潔に保たれていた点です。製造業の現場というと、どうしても油汚れや乱雑なイメージを抱きがちですが、同社では細かな部分まで清掃と整理整頓が徹底されていました。

水回りが美しく維持されていることは、単に清潔であるというだけでなく、働く従業員の方々の意識の高さや、会社側が「社員が快適に過ごせる環境づくり」を何より大切にしていることの表れだと感じます。こうしたクリーンで配慮の行き届いた職場環境だからこそ、日々の業務にも高いモチベーションを持って、気持ちよく取り組むことができるのだと実感いたしました。

若手従業員の方々へのインタビューでは、仕事に対する誇りとリアルなやりがいを伺うことができました。特に印象に残っているのは、「自社で製造した部品が組み込まれた製品が、家電量販店などに並んでいるのを見つけた瞬間が最もやる気やモチベーションが湧いてくる」というお話です。

自分自身が携わった仕事が、身近な商品としてカタチになり、世の中で多くの人々に使われていることを実感できるのは、ものづくり企業ならではの大きな魅力です。日々の努力の成果が目に見える喜びがあるからこそ、高いモチベーションを保ちながら、前向きに業務に励むことができるのだと、若手社員の方の生き生きとした表情から深く伝わってきました。

今回の企業訪問を通して、企業を選ぶ際には仕事内容や業界のイメージだけでなく、職場の雰囲気や人間関係、そして一人ひとりに寄り添う人材育成制度がいかに重要であるかを学ぶことができました。

私はこれまで製造業そのものにはあまり興味がありませんでしたが、株式会社エヌエンジニアリングのように、未経験者を温かく迎え入れて大切に育ててくれる環境や、共有スペースを美しく整えて社員のモチベーションに配慮してくれる企業であれば、安心して自分らしく働き、成長できると感じました。

今回の企業訪問で得た「人を大切にする企業選び」という大切な学びを今後の就職活動にも生かし、視野を広く持って、自分に合った企業選びをしていきたいと思います。


【経済学部2年生 谷口 朱祐 さん】

今回、株式会社エヌエンジニアリングを訪問し、プラスチック製品の製造現場や企業の経営方針について学ぶことができました。私はこれまで射出成形について詳しく知る機会がなかったため、実際の製造工程や工場の様子を見学し、ものづくりの奥深さや品質管理の重要性を理解することができました。普段何気なく使用している製品の多くが、このような工程を経て作られていることを知り、とても興味深く感じました。

企業説明では、株式会社エヌエンジニアリングの強みは「射出成形」にあることを教えていただきました。射出成形とは、溶かしたプラスチックを金型に流し込み、さまざまな形状の製品を製造する加工方法です。また、実際の製造工程についても図を用いて分かりやすく説明していただき、「型替え」「外回り」「取り出し機・付帯設備の調整」「条件出し」という流れで製品が作られていることを学びました。私は完成した製品しか見たことがなかったため、その裏側では細かな準備や調整が何度も行われていることに驚きました。特に条件出しでは、温度や圧力などを細かく調整し、品質の高い製品を安定して生産するための重要な工程であることを知り、製造業では経験や技術力が非常に重要であると感じました。

工場見学では、多くの射出成形機が設置されている様子を見ることができました。しかし、そのすべてが常に稼働しているわけではなく、実際に稼働しているのは最大でも7〜8台程度であると説明を受けました。受注状況や生産計画に応じて稼働台数を調整していることを知り、効率的な生産管理が行われていることを学びました。また、工場内は整理整頓が行き届いており、安全面にも十分配慮されていることが伝わってきました。品質だけでなく、安全に働ける環境づくりも製造業では大切であることを実感しました。

さらに、会社には今後「新工場を建設したい」という目標があることも教えていただいた。現状に満足することなく、事業をさらに発展させようとする姿勢から、企業として成長し続けるためには新しい挑戦を続けることが重要であると感じました。設備投資を行い、生産能力を高めることで、より多くの顧客のニーズに応えられる企業を目指していることが伝わってきました。

また、働く環境についても説明があり、時給制度も導入されており、時給は1,200円であることを知りました。製造業は技術職というイメージが強かったが、働く人が安心して仕事に取り組めるような制度づくりも行われていることを学びました。企業が成長するためには、設備や技術だけでなく、社員が働きやすい環境を整えることも大切であると感じました。
今回の企業訪問を通して、射出成形という技術だけでなく、品質管理や生産管理、働く環境づくり、そして将来を見据えた企業の目標について学ぶことができました。ものづくりは一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることで高品質な製品が完成し、その背景には社員一人ひとりの技術や努力があることを実感しました。今回学んだことを今後の大学生活や就職活動に生かし、自分自身も目標に向かって努力し続けられる人になりたいと思います。有意義な企業訪問となりました。

【経済学部2年生 永戸 結月 さん】

株式会社エヌエンジニアリングを訪問し、プラスチック精密射出成形を中心としたものづくりの現場を見学しました。自動車部品や家電部品など、私たちの身近な製品に使われる部品を製造しており、小さく複雑な製品でも高い品質を維持するために、細かな技術や徹底した品質管理が行われていることを知りました。また、3Dプリンターを活用した試作や製品設計にも対応しており、新しい技術を積極的に取り入れながら、お客様の多様な要望に応えている点が印象に残りました。

特に印象に残ったのは、「モノづくりを通してあらゆるニーズにチャレンジし、豊かな社会を創る」という経営理念です。製品を作るだけでなく、社員同士が感謝し合い、やりがいを持って働ける会社づくりを大切にしていることが伝わり、働く環境づくりにも力を入れていると感じました。また、社員一人ひとりが責任を持って仕事に取り組み、お客様から信頼される製品を提供するために努力していることも伝わってきました。ものづくりには技術力だけでなく、社員同士の協力やコミュニケーションも欠かせないことを学びました。

工場内では、製品が完成するまでの流れや機械が稼働している様子を見学することができました。普段何気なく使っている製品には、このような細かな工程を経て作られた部品が使われていることを知り、製造業の重要性を改めて実感しました。また、一つの部品にも多くの工夫や技術が詰め込まれていることを知り、品質を維持することの難しさと、それを支える社員の方々の努力の大きさを感じました。

今回の企業訪問を通して、ものづくりの仕事は製品を作るだけでなく、高い技術力や品質への責任、お客様の要望に応える姿勢が重要であることを学びましだ。また、一つひとつの部品が多くの製品を支えていることを知り、製造業が社会に果たす役割の大きさを改めて実感しました。今回学んだことを今後の就職活動にも生かし、企業を選ぶ際には仕事内容だけでなく、企業理念や働く環境にも注目していきたいと思います。