2026年6月24日(水)、経済学部の三木ゼミ3年生は、門真市にある株式会社ヤマトウを訪問し、業務管理室取締役室長の春名宏紀さん他にお話をうかがいました。
 株式会社ヤマトウは昭和62年(1987年)創業、エンジニアプラスチック素材を中心とした
高機能樹脂素材を利用し、多分野に渡りプラスチック加工製品を供給しています。主要な取引業界は 食品・半導体・アミューズメント・機械など多岐にわたり、各分野で同社のエンプラ部品は活躍しています。設備投資にも積極的で、平成28年(2016年)10月に本社新工場が完成、令和元年(2019年)12月には大東工場が完成しました。また平成28年(2016年)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
 経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。

(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成

 以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
【経済学部3年生 小山 智輝 さん】

今回、株式会社ヤマトウを企業訪問し、会社の事業内容や職場環境、社員の方々の考え方について詳しく話を伺いました。訪問後にはホームページを確認し、工場や製品、社員、作業風景などの写真が多く掲載されていることから、実際の仕事の様子や会社の雰囲気が伝わりやすいと感じました。また、精密加工技術や品質へのこだわり、長年培ってきた実績などが紹介されており、ものづくりに対する高い技術力を持つ会社であることが分かりました。採用情報も仕事内容や勤務条件、福利厚生などが詳しく掲載されており、就職活動をする学生にとって必要な情報が分かりやすくまとめられていました。一方で、社員インタビューなどの「生の声」は少なく、実際に企業訪問をすることで会社の魅力をより深く知ることができました。
 企業訪問では、社長の会社に対する思いが特に印象に残りました。社長は30年以上ヤマトウで働き続けており、「ヤマトウは人生そのもの」と話されていた。その言葉から、会社やものづくりへの強い愛情と責任感が伝わってきました。また、技術を高めることだけでなく、ものづくりを楽しみ、幸せだと思える人を育てたいという考えを持っておられ、人材育成にも力を入れていることが分かりました。
 会社の説明では、実際に製造している部品を見せてもらいながら説明を受けたため、仕事内容を具体的にイメージすることができました。工場では毎日の担当者による清掃活動があり、職場は清潔に保たれていました。また、喫煙は屋外のみで認められており、社内環境の整備にも配慮していることが分かりました。
 会社の将来については、3年後に奈良県へ約1200坪の大型工場を建設し、さらに会社を成長させていくという目標を聞くことができました。また、取引先は約60社あり、その多くが10年以上の長い付き合いであることから、お客様との信頼関係を大切にしている会社であると感じました。さらに、「樹脂製品は今後も必要とされ続けるため、会社は100年続く企業を目指している」という話もあり、将来性にも期待が持てました。
 社員の方へのインタビューでは、平均年齢が30代前半と比較的若く、若手社員が活躍できる環境が整っていることが分かりました。訪問時も社員の皆さんが丁寧に挨拶をしてくださり、会社全体の雰囲気の良さを感じました。若手社員の方は「奈良工場の工場長を目指したい」「売上5000万円を達成したい」といった具体的な目標を持って仕事に取り組んでおり、高い意欲を感じた。また、難しい製品を完成させた時の達成感や、お客様から感謝の言葉をいただけた時にやりがいを感じるという話も印象的でした。
 人間関係についても、仕事ではメリハリを大切にし、注意すべきことはしっかり指導する一方で、BBQや広島旅行などの社内イベントを通して交流する機会もあり、社員同士の仲が良い会社であることが分かりました。教育については、まず樹脂に関する知識を身に付け、その後に仕事を覚えていくという育成方法を採用しており、未経験者でも安心して成長できる環境だと感じました。
 給与は新卒で23〜24万円程度、賞与は年間2〜3回支給されるとの説明を受けました。一方で、福利厚生については、もう少し充実しているとさらに魅力的になると感じました。
 今回の企業訪問を通して、株式会社ヤマトウは高い技術力だけでなく、人を大切にする会社であることがよく分かりました。社長の熱意や社員の皆さんの仕事に対する前向きな姿勢、将来を見据えた設備投資など、多くの魅力を知ることができました。実際に会社を訪問したことで、ホームページだけでは分からない職場の雰囲気や社員同士の関係性を感じることができ、企業研究の大切さを改めて実感しました。私は、面白い工場長の存在や明るい職場の雰囲気に魅力を感じ、このような環境で働くことに興味を持ちました。一方で、自分は喫煙に対してあまり良い印象を持っていないため、その点は少し気になりました。しかし、それ以上に社員一人ひとりが目標を持ち、ものづくりに誇りを持って働いている姿が印象的であり、将来の就職活動を考えるうえで非常に参考になる企業訪問となりました。

【経済学部3年生 藤川 愛子 さん】

1. はじめに
 私たちは今回、大阪府門真市にある株式会社ヤマトウを訪問しました。株式会社ヤマトウは昭和62年に設立されており、本社工場、門真南工場、大東工場、カットセンターの4つの拠点をもっています。事業内容としては、エンジニアリングプラスチック素材を中心とした高機能樹脂の加工や販売を軸に、企画から製造まで一貫対応できる樹脂加工の総合メーカーです。「すべての意思を次の世代に」「技術向上を喜び、ものづくりを幸せに思う人づくり」を経営理念としています。
2. 株式会社ヤマトウの強み
 株式会社ヤマトウの強みだと感じたものは3つあります。
 1つ目は、企画から加工までを一貫して提供できる体制です。一貫して提供できる体制が整っているため、樹脂の切削加工だけではなく、接着や溶接、曲げ加工などにも対応可能であり、電子機器や半導体製造装置、食品加工機器、医療機器、自動車関連など、多分野への供給実績が強みとなっています。
 2つ目は、圧倒的な設備力です。門真や大東など計4つの工場を持ち、工作機械を総台数70台導入しています。そのため、他社が対応しづらい大型樹脂加工や高精度加工、多品種少量生産を実現することができます。
 3つ目は、DXによる工場管理の高度化です。工場の稼働状況をリアルタイムで見える化し、複数工場や複数機械を一元管理することができるため、生産効率の向上と品質の安定化につながっています。
3. 株式会社ヤマトウの環境
 株式会社ヤマトウは、努力した分だけ役職を任せてもらえる成果主義の会社です。勤務年数や年齢に関係なく、昇進や昇給の機会を得ることが可能となっています。そのため、従業員の皆さんはそれぞれ目標を持ち、その目標に向けて努力している方が多く、活気のある職場環境だと感じました。
 平均年齢は30歳代前半で若い社員が多く、従業員同士もオープンな関係であるため、すぐに先輩社員へ相談できる点が印象的でした。また、成果主義であるため、若い社員からの新しい発想やアイデアが出やすい環境となっています。そのため、より良い製品づくりにつながっていると感じました。
 福利厚生では、有給休暇が取りやすくなっており、奈良工場を立ち上げると同時に社宅も建てられる予定であると伺いました。他にも、大阪エヴェッサとパートナーシップを組んでいるため、バスケットボール観戦が好きな人にも魅力的な会社だと感じました。
 また、樹脂製品を取り扱っているため温度管理が徹底されていました。そのため、工場内は適温に保たれており、仕事のしやすい環境でした。
4. さいごに
 今回の企業訪問を通じて、株式会社ヤマトウの製品が某コンビニのソフトクリームの機械に使用されているなど、私たちの身近なところで使われていることを知りました。
 高機能樹脂素材は温度管理に厳しく、1℃や2℃の温度差でミリ単位の長さの変化が生じることを知り、製品の品質を維持することの難しさに驚きました。
 また、会社の経営理念から、お客様のために日々進化し続けたいという思いや、技術向上を目指す姿勢、そしてものづくりに携わる人にもやりがいを持って働いてほしいという気持ちが強く伝わってきました。

【経済学部3年生 西田裕咲子 さん】

1. 会社概要
 株式会社ヤマトウは、大阪府門真市に本社を置き、高機能樹脂の加工や販売を行っている企業です。半導体製造装置や医療機器、自動車、食品加工機械など、さまざまな分野で使用される精密加工部品を製造しており、日本のものづくりを支えるBtoB企業として事業を展開しています。
2. 事業内容
 株式会社ヤマトウでは、高機能樹脂(エンジニアリングプラスチック)の切削加工を中心に、接着や溶接、曲げ加工、組立まで一貫して行っています。顧客の要望に応じたオーダーメイド製品の製造を得意としており、多品種少量生産にも柔軟に対応しています。
 また、高い加工精度が求められる半導体製造装置や医療機器などの部品を製造し、多くの産業を支えています。
3. 企業の強み
 株式会社ヤマトウの強みは、高度な樹脂加工技術と品質管理体制、そして顧客のニーズに柔軟に対応できることです。長年培ってきた技術を生かし、複雑な形状や高精度が求められる部品の加工にも対応しています。また、切削加工だけでなく、接着、溶接、曲げ加工、組立まで一貫して行うことで、品質の安定と納期の短縮を実現しています。
4. 技術・製品の特徴
 株式会社ヤマトウが加工するエンジニアリングプラスチックは、軽量でありながら強度が高く、耐熱性や耐薬品性、耐摩耗性、絶縁性に優れていることが特徴です。そのため、半導体製造装置や医療機器だけでなく、自動車や電子機器、食品加工機械など幅広い分野で利用されています。
 企業訪問では、身近な例として某コンビニのソフトクリームサーバーに使用される樹脂部品の加工にも携わっていることを知りました。普段何気なく利用している商品の中にもヤマトウの技術が生かされていることを知り、樹脂加工が私たちの生活を支える重要な役割を果たしていることを実感しました。
5. 企業訪問をしての感想
 株式会社ヤマトウでは、高い技術力やものづくりへのこだわりを直接知ることができ、貴重な経験となりました。特に、高機能樹脂が半導体や医療機器だけでなく、某コンビニのソフトクリームサーバーの部品など、私たちの身近な製品にも使われていることを知り、樹脂加工が生活を支える重要な技術であると実感しました。
 また、企業ホームページを見て、AIやDXを活用した生産性向上への取組や、品質管理を徹底しながら顧客の多様なニーズに応える姿勢に魅力を感じました。
 企業訪問とホームページの両方を通して、ヤマトウは技術力だけでなく、常に新しいことへ挑戦し続ける企業であることを学びました。