2026年6月10日(水)、経済学部の三木ゼミ3年生は、堺市にある東洋水産機械株式会社を訪問し、代表取締役社長の塚越智頼さんほか社員の皆さまにお話をうかがいました。
東洋水産機械株式会社は昭和38年創業、水産加工機械の開発・製造・販売を手掛ける専門メーカーです。魚の三枚おろしや皮むき、骨取りなどの加工を自動化する機械を国内外へ提供し、長年培った技術力で水産業を支えています。平成23(2011)年には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2/3年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
東洋水産機械株式会社は昭和38年創業、水産加工機械の開発・製造・販売を手掛ける専門メーカーです。魚の三枚おろしや皮むき、骨取りなどの加工を自動化する機械を国内外へ提供し、長年培った技術力で水産業を支えています。平成23(2011)年には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2/3年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成。
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
【経済学部3年生 西田裕咲子 さん】
1. 事業内容
東洋水産機械株式会社は、水産加工処理機械の開発・設計・製造・販売を行っている。主な製品には、サバ、イワシ、サケ、トラウト、ウナギ、カツオなどを加工する機械があり、魚の頭を落とす工程や内臓処理、三枚おろし、フィレ加工などを自動化しています。
魚は種類によって大きさや形状が異なるため、それぞれに適した機械の開発が必要となります。東洋水産機械株式会社は長年培った技術とノウハウを活かし、多様な魚種に対応した加工機械を製造しています。また、顧客の要望に応じて機械の改良や新製品の開発も行い、水産加工現場の課題解決に貢献しています。
2.会社概要
東洋水産機械株式会社は、水産加工機械を専門とするメーカーであり、国内外の水産業界を支える重要な企業です。一般消費者に直接商品を販売する企業ではないため知名度は高くないが、水産加工の現場では欠かせない存在となっています。
また、機械の販売だけではなく、導入後のサポートやメンテナンスにも力を入れています。顧客との信頼関係を大切にしながら長期的な視点で事業を展開していることが特徴です。
3.水産企業での始まり
東洋水産機械株式会社は、水産業界の発展とともに成長してきた企業です。創業当時、水産加工の多くは人の手によって行われていたが、水産物の需要増加に伴い、より効率的な加工方法が求められるようになりました。その中で東洋水産機械株式会社は、水産加工を自動化する機械の開発に取り組み、水産業界の省力化と生産性向上に貢献してきました。
また、東洋水産機械株式会社は、船上で使用する魚体処理機の開発に早くから取り組んできた企業でもあります。これにより、水産加工現場の効率化や品質向上につながりました。この技術は水産業界に大きな影響を与え、同社の高い技術力を示す代表的な事例となっています。長年にわたり培われた技術力によって、現在では国内外の水産加工現場を支える企業へと成長しています。
4.東洋水産機械株式会社の強み
東洋水産機械株式会社の強みは、水産加工に特化した高い技術力と長年培った経験です。魚種ごとの特徴を分析し、それぞれに適した加工機械を開発しているため、高い加工精度と効率性を実現しています。
また、実際の加工現場の声を取り入れながら製品改良を行っていることも特徴です。顧客の課題や要望を反映した機械づくりによって、多くの信頼を獲得しています。
さらに印象に残ったのは、社員のほぼ全員が機械のメンテナンスに対応できることです。機械の構造や性能を深く理解しているため、トラブルが発生した際にも迅速な対応が可能である。このように、開発・製造だけでなく保守やメンテナンスまで幅広く対応できる体制が整っていることが、同社の大きな強みです。
また、東洋水産機械株式会社では「品質を均一に、お客様の喜びを私たちの喜びにする」という社訓を掲げています。この言葉には、常に安定した品質の製品を提供し、顧客満足を第一に考える姿勢が表れています。社員全員が高い技術力を持ち、顧客の立場に立って行動することで、この社訓を実践していることが分かりました。
5.グローバル展開
東洋水産機械株式会社は、日本国内だけでなく海外市場にも積極的に進出しています。世界には魚を主な食材とする国や地域が多く、日本の高い水産加工技術は海外でも高く評価されています。
海外では国や地域によって魚種や加工方法が異なるため、それぞれのニーズに合わせた機械開発が必要となります。東洋水産機械株式会社は現地の要望に応じた製品開発を行いながら事業を拡大しており、日本の技術力を世界へ発信しています。また、人口減少による国内市場の縮小が予想される中、海外展開は企業の成長戦略としても重要な役割を果たしています。
6.訪問をしての感想
今回の企業訪問を通じて、東洋水産機械株式会社が水産業界を支える重要な役割を担っていることを強く感じました。特に、船上で使用する魚体処理機の開発に早くから取り組んできた高い技術力や、社員のほぼ全員が機械のメンテナンスに対応できる体制に驚きました。また、「品質を均一に、お客様の喜びを私たちの喜びにする」という社訓から、顧客を第一に考える姿勢が伝わってきました。
普段知る機会の少ないBtoB企業について理解を深めることができ、水産業界を支える企業の重要性や技術力の高さを実感した有意義な企業訪問となりました。
【経済学部3年生 DINH THUY DUNG さん】
今回、東洋水産機械株式会社を訪問し、会社説明や工場見学を通して企業について学んびました。訪問前は水産機械についてあまり知識がなかったが、実際に話を聞くことで、魚の加工を支える機械を製造し、食品産業に貢献している会社であることが分かりました。
訪問の中で特に印象に残ったのは、社員の方々の仕事に対する姿勢です。仕事では時間を意識しながら責任を持って取り組み、一人ひとりが自分の役割を果たしていることが伝わってきました。また、人とのつながりを感じられることにやりがいを持っているという話も印象的だった。社員の方々は丁寧に説明や応対をしており、落ち着いた雰囲気の職場であると感じました。
待遇面についても話を聞くことができ、働く上で給料や福利厚生が重要な要素であることを改めて考える機会となりました。私は働く上で給料やボーナスも大切な要素だと考えているため、待遇面についても理解を深めることができました。
一方で、社員同士の交流は主に仕事が中心であり、会社全体のイベントはあまり多くないという話がありました。そのため、人間関係は良好であるものの、仕事以外での交流はそれほど多くないように感じました。また、事務所内には書類が多く置かれており、業務量の多さを感じました。
会社の将来については、AIやコンピュータ技術の変化に対応するため、カメラやAIプログラムの活用を進めているという説明がありました。新しい技術を積極的に取り入れようとしている姿勢は伝わってきたが、今後の具体的な方向性については、まだ十分に理解できなかったです。しかし、変化する技術に対応しようと努力していることは感じることができました。
今回の企業訪問を通して、会社を選ぶ際には給料や福利厚生だけでなく、仕事内容や職場の雰囲気、そこで働く人の考え方も大切であることを学びました。特に印象に残ったのは、社員の方々が責任感を持って仕事に取り組み、人とのつながりや社会への貢献にやりがいを感じていたことです。実際に企業を訪問して話を聞くことで、自分が将来どのような環境で働きたいのかを考える良いきっかけになりました。今後は今回の経験を活かしながら、自分に合った企業を見つけられるよう企業研究を進めていきたいです。
【経済学部3年生 小山 智輝 さん】
私は今回、東洋水産機械株式会社を訪問し、会社説明や社長・若手社員へのインタビューを通して企業について理解を深めました。実際に企業を訪問することで、ホームページや資料だけでは分からない会社の雰囲気や働く人の考え方を知ることができ、とても貴重な経験になりました。
まず印象に残ったのは、社長が社員を大切にしているという点です。社長は「社員第一に考えている」「人のために生きるのが好き」と話しており、会社経営において社員を重要視していることが伝わってきました。そのため、社員を大切にする経営姿勢が強く伝わってきました。また、企業説明では具体例を多く用いて説明していただいたため、事業内容や会社の特徴を理解しやすく、話を興味深く聞くことができました。
会社の将来についても積極的に考えており、海外企業との競争を意識しながらAIとの連携など新しい技術の活用を検討していることが分かりました。特に国内だけでなく海外市場も視野に入れている点から、成長への意欲を感じた。一方で、現在は会社規模をあまり大きくしない方針であったものの、今後は世界と戦うために人材を増やしていく必要があると考えていることも分かりました。
職場環境については、年に一度の大掃除や定期的な清掃担当者がいるなど、社内を清潔に保つ取り組みが行われていました。また、社員の方々は訪問した私たちに対して顔を見て挨拶をしてくださり、丁寧に対応していただいたため、温かい雰囲気を感じました。喫煙所は設置されておらず、喫煙する場合は屋外となっていることから、職場環境への配慮も見られました。
若手社員へのインタビューでは、仕事に対する考え方や会社の実情を知ることができました。仕事のやりがいについては、「自分が作ったものがお客様の手に渡り、喜んでもらえることがうれしい」と話していました。製造業ならではの達成感や社会への貢献を感じられる仕事であることが分かりました。また、将来的には上の立場になり、人を動かす存在になりたいという目標も持っており、向上心を持って働いていることが伝わりました。
待遇面についても説明を受け、若手社員が入社を決めた理由の一つとして、働きやすい環境づくりが挙げられていました。また若手社員がこの会社を選んだ理由として「待遇面や働きやすさに魅力を感じたため」という回答があり、待遇面にも魅力があることがうかがえました。さらに、会社の良い点として「お客様の生の声を直接聞けること」を挙げており、顧客との距離が近いことも特徴であると感じました。
一方で、平均年齢は44歳で若い社員が特別多いわけではなく、人材育成についても明確なマニュアルはなく、実際の仕事をしながら覚えていくスタイルであることが分かりました。また、社員同士の人間関係については良い面も悪い面もあるとのことで、どの職場にも共通する課題があると感じました。
今回の企業訪問を通して、東洋水産機械株式会社は社員を大切にしながら、技術力を活かして事業を展開している会社であることが分かりました。また、将来を見据えて海外展開やAI活用などにも取り組もうとしている姿勢に魅力を感じました。私自身が将来希望している仕事内容や目標とは少し異なる部分もあったが、今回の訪問を通して、自身の進路について改めて考える機会となりました。それでも、実際の企業の考え方や働く人の声を直接聞くことができたことで、就職活動を進める上で大変参考になりました。今回の経験を今後の企業研究や進路選択に活かしていきたいです。
