2026年4月15日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は東大阪市にあるMOBIO(モビオ)を訪問しました。
MOBIOは、大阪府がクリエイション・コア東大阪に開設した、府内全域の中小ものづくり企業のための「ものづくりの総合支援拠点」です。
三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生としては9年連続の訪問であり、今後課題解決型ゼミとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」事業を推進していく上で必要となる、大阪の中小企業に関する基本情報を学ぶことができました。以下に、今回の校外学習における学生たちの「気づき」の一部を紹介します。

【経済学部2年生 永戸 結月 さん】

今回MOBIOに企業訪問して、最初に思ったのは、自分が想像していた以上に中小企業の技術力が高いということだった。正直、訪問する前までは「モノづくり企業」と聞いても、工場で製品を作っているというイメージが強く、そこまで詳しく考えたことはなかった。しかし実際に見学してみると、普段自分たちが何気なく使っている製品の裏側には、多くの企業の高い技術や工夫があることを知り、とても驚いた。展示されていた製品や部品の中には、一見すると地味に感じるものもあったが、説明を聞くとどれも重要な役割を持っていた。特に、細かい部品や精密な加工技術は、少しでもずれがあると製品全体に影響するため、高い精度が求められると知った。普段は完成した商品しか見ることがないので、その商品ができるまでにこうした細かな技術が使われていることを初めて実感した。目立たない部分で社会を支えている企業がたくさんあることを学べたのは、とても印象に残っている。
また、企業の方の話を聞いて、中小企業はただ同じものを作り続けているのではなく、常に新しいことに挑戦していると感じた。時代の変化やお客さんの要望に合わせて、新しい製品を開発したり、より良いものを作るために改良を重ねたりしていると知った。大企業と比べると規模は小さくても、その分柔軟に動ける強みがあり、自社ならではの技術で勝負していることが伝わってきた。こうした姿勢は、これから社会に出る自分にとっても学ぶべき点が多いと感じた。
さらに印象に残ったのは、企業同士のつながりの大切さである。MOBIOでは企業同士が交流し、新しい取引先を見つけたり、協力して新しい商品を作ったりする機会があると知った。一つの企業だけでは難しいことでも、それぞれの得意分野を生かして協力することで、より良いものづくりにつながるのだと思った。ものづくりは技術だけではなく、人とのつながりも重要だと感じた。
今回の企業訪問を通して、自分の中でモノづくり企業に対するイメージが大きく変わった。以前は単純作業の繰り返しという印象も少しあったが、実際には高い専門知識や発想力、努力が必要な仕事だと分かった。また、日本の産業を支えているのは有名な大企業だけではなく、このような中小企業の存在があるからこそ成り立っているのだと感じた。今回MOBIOを訪問できたことで、大阪のモノづくりの強さや企業の努力を知ることができ、とても良い経験になった。これから就職活動をするときにも、企業の名前や規模だけでなく、どのような強みや技術を持っているのかという視点でも企業を見ていきたいと思った。

【経済学部2年生 貴田 大樹 さん】

私たち経済学部三木ゼミ2年生は、東大阪市にあるMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)を訪問し、大阪府商工労働部による講義と常設展示場の見学を通じて、中小企業の技術力や支援の実態について学んだ。展示場には多様な企業が参加しており、それぞれが独自の技術や製品を紹介していた。
見学を通じて特に印象に残ったのは、ミクロン単位の精度を追求する企業の取り組みである。こうした精密加工技術は、医療機器や航空宇宙産業など高度な分野で活用されており、見た目には小さな部品であっても、社会の安全や利便性を支える重要な役割を果たしていることを実感した。また、生分解性素材の開発や省エネ設備の導入など、環境に配慮した技術革新も多く見られ、持続可能な社会に向けた取り組みの重要性を改めて理解した。
企業資料の中では、ハードロック工業の「ゆるまないナット」の技術が特に印象的であった。偏心した上ナットと同心の下ナットを組み合わせることで「くさび効果」が生まれ、振動環境でもゆるみが発生しないという仕組みは、鉄道や橋梁など安全性が求められる分野で広く採用されている。普段は意識しにくい小さな部品にも、高度な技術と社会的価値が詰まっていることを学んだ。
MOBIOでは、200ブースの常設展示場を中心に、ビジネスマッチング、知的財産支援、大学連携、人材確保支援など多面的な取り組みが行われている。制度的な支援だけでなく、企業の挑戦意欲を高める役割も果たしており、中小企業の成長を後押しする重要な拠点であると感じた。
今回の訪問を通じて、中小企業の技術力と挑戦精神、そしてそれを支える支援体制の重要性を学んだ。特に、精密加工技術やゆるみ止めナットのような高度な技術が社会の安全と発展を支えていることを知り、私自身も今後何かに挑戦する際には、粘り強さと創造性を持って取り組みたいと感じた。

【経済学部2年生 瀬川 空良 さん】

MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)への企業訪問を通じて、地域産業を支える支援拠点の役割と、中小企業の挑戦を間近で学ぶことができた。MOBIOは、製造業を中心とした企業に対し、技術開発支援や販路開拓、人材育成、産業連携相談、知的財産活動支援など多面的なサポートを提供している施設であり、単なるオフィス空間ではなく、企業同士や外部機関との連携を促進するビジネスマッチングの場として機能している点が印象的であった。 訪問時には、入居企業の一つから事業内容の説明を受けた。その企業は精密部品の加工技術を強みとし、大手メーカーからの受注だけでなく、自社製品の開発にも積極的に取り組んでいた。特に、ニッチな分野に特化することで競争力を高め、国内外の市場に展開している点が興味深かった。また、MOBIOの支援を活用し、展示会への出展や他企業との共同開発を進めていることから、外部とのつながりが成長に大きく寄与していることが分かった。 さらに、施設内には常設展示場があり、さまざまな企業の技術や製品が紹介されていた。例えば、「絶対にゆるまないナット」をキャッチコピーとするハードロックナットが展示されており、実際に手に取って触れることもでき、興味や関心が高まった。これにより、自社の技術を広く発信できるだけでなく、来訪者や他企業との新たなビジネス機会の創出につながっていると感じた。実際に、展示をきっかけに取引が始まるケースも多いということを教えていただいた。 今回の訪問を通じて、中小企業が単独で課題を乗り越えるのではなく、支援機関や他企業との連携によって新たな価値を生み出している現状を理解することができた。MOBIOのような存在は、地域経済の活性化において重要な役割を担っており、今後もその機能はますます求められるだろうと感じた。今回の学びを今後の進路選択や企業理解に活かしていきたいと思う。