経済学部の三木ゼミ3年生は社会連携事業「若者に選ばれる百貨店へ — その課題と解決策を探る」の最終報告会を、連携先である阪神梅田本店(阪神百貨店)にて実施しました。
【最終報告内容要旨】
若者の百貨店離れを背景に、阪神百貨店梅田本店が若年層に再発見されるための課題と改善策を検討した。調査の結果、若者は百貨店を高価格帯で敷居が高く、来店する明確な理由を見出しにくい場所として認識していることが明らかとなった。また、若者が集まる商業施設の現地調査(ベンチマーク)結果から、集客において重要なのは若者向けブランドの多さではなく、回遊しやすい導線設計と滞在を促す空間づくりであることが確認された。これらを踏まえ、百貨店社員と大学生が共同で運営するPOP-UPや食イベントによる来店動機の創出、ゾーン別フロア構成による他階への誘導、体験型設備の導入による滞在時間の延長を提案した。百貨店を「買う場所」から「過ごす場所」へ転換することで、将来の主要顧客となる若者層との継続的な関係構築を目指すべきであると結論付けた。
